【パブリックドメインとは?】商用利用もできるパブリックドメイン素材 BEST5
こんにちは。ホームページ制作大阪ドットコムのWEBデザイナーです。
コロナ禍の中外出がままならない日が続きます。
家の中ではできることは限られているので、不自由を感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事ではパブリックドメインの美術品を取り上げてつつ、おうちでの過ごし方をひとつご紹介します。
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ホームページ制作大阪ドットコムでは、1998年の創業から培ってきた知見・経験を基に、良質かつユーザー第一のホームページを制作して参りました。
その長い経験の中でWEBマーケティングの知見も豊富に持ち、SEO対策を基本とし、SNS運用・リスティング広告運用などを得意としています。
CONTENTS
パブリックドメインとは
パブリックドメインについて紹介します。
近年、著作権や知的財産権が喪失した美術品をパブリックドメインとして、扱えるようになりました。
パブリックドメイン作品はクレジット表記不要で商用利用できます。以下コトバンクからの引用になります。
通常は、著作権により保護されていた著作物が、著作権の保護期間を経過して社会の公共財産になり、だれでも自由に利用できるようになったものをいう。「公有」ともいう。有名な事例として、中国唐代の著名な書家顔真卿(がんしんけい)の真蹟(しんせき)「顔真卿自書建中告身帖」について、すでに「公有(パブリック・ドメイン)に帰し、何人も、著作者の人格的利益を害しない限り、自由にこれを利用しうる」とした1984年(昭和59)1月20日の最高裁の判決がある。
パブリック・ドメインの語は、広い意味では、著作物のほかアイデア、デザイン、伝統的知識・技術・芸能・医薬・治療法などの広い意味での知的財産が、知的財産権による保護が消滅して、だれでも利用することができるようになったものも含めて用いられている。英語では、単にpublicまたはpublic domainと表現するが、まだ著作権の対象になっていることを示す場合には、たとえば、「Copyright, 2007, Shogakukan Co., Ltd」など、権利者から許諾を得ている場合には「This photo is licensed」などと表記されている。
パブリック・ドメインに近似する意味を表す用語として、インターネット上で「著作権フリー」という語がよく使われるようになっている。この「著作権フリー」には、著作権が消滅しているパブリック・ドメインだけでなく、著作権の一部(たとえば、著作権のうち複製権)だけを放棄している場合や、著作権は維持しながらライセンス付与をするものなど、多様なものが混在しているので、利用しようとする場合は、いずれの意味で用いられているかを確認する必要がある。また、2006年(平成18)から2007年にかけて、映画「ローマの休日」や「シェーン」の日本における著作権は保護期間が満了してパブリック・ドメインとなったとする判決が続いたが、国によりその保護期間の満了時期は異なる。
また、パブリック・ドメインの利用が自由とはいっても、無制限ではない。著作者の人格的利益を害するような利用は認められず、著作者やその遺族から利用の禁止を求められることがある。さらに、すでにパブリック・ドメインではないかと考えられてきた、開発途上国などの伝統的知識・芸能・医薬・治療法などについても、それらに基づくイノベーション(技術革新)やビジネス化がそれらの国々の発展に寄与することから、知的財産権を認めるべきではないかという国際的な議論が進められてきた。とくに、2007年9月13日には、国際連合総会が、世界3億7000万人の先住民の人権保護などをうたった「先住民の権利に関する国連宣言」を採択した。この宣言では、先住民は「知的財産の完全な所有権、管理権および保護に対する承認を得る権利を有する。」とし、具体的にその「人間および他の遺伝学的資源、種子、医薬、動植物相の特性についての知識、口承伝統、文学、文様、並びに視覚芸術および演じる芸術」についての権利を認めている。この宣言は、条約ではないため拘束力はないが、すべての国家がパブリック・ドメインとみなしてきた伝統的知識の保護のための必要な手段を講じなければならないこととなった。なお、国や地方公共団体の創作した著作物、アメリカで連邦政府職員が職務上作成した著作物、大統領の公的スピーチも、パブリック・ドメインとして認められている。
[瀧野秀雄]引用:コトバンク パブリックドメインとは
美術館のWEBサイト
世界各地の美術館のWEBサイトにアクセスして、オンライン上にアップされた美術品を鑑賞するのはどうでしょうか?
例えばこちらの美術館のWEBサイトは、とても充実しています。
メトロポリタン美術館
メトロポリタン美術館(The Metropolitan Museum of Art、通称:The Met)は、アメリカ合衆国ニューヨーク市マンハッタンにある世界最大級の美術館です。セントラル・パークの東端にあるそうです。
オンライン上でたくさんの美術品を鑑賞することができます。
パソコンはもちろん、スマホやタブレットでも利用できますので、場所を選ばず楽しむことができますね。
パブリックドメインを調べることができるサイト
先ほど紹介しましたメトロポリタン美術館の作品の中にも、パブリックドメインの作品がいくつかあります。
美術館に収蔵されるほどの絵画ですので、当然クオリティが高いです。その上、無料で商用利用できるのはとても魅力的ですね。
ですが、そんなパブリックドメインの美術品にも不便なところがあります。
それは、美術館ごとに画家のそれぞれの作品が収蔵されているため、画家ごとのパブリックドメイン作品を一括で把握することができないことです。
美術館ごとにWEBサイトのレイアウトも様々で、どこにパブリックドメインの作品があるのかをまず探さなければなりません。
素材として利用する前には必ず、その作品がパブリックドメインかどうかをしっかりと確認することも重要です。
ですが、美術館のWEBサイトは英語サイトが多いです。日本語ネイティブの私たちにとって英語は日本語よりも頭に入ってきづらいですよね。
著作権の取り扱いについて書かれたページを探すのも一苦労です。
このように画像探しに時間を取られてしまうと、肝心のデザインをする時間がなくなってしまいます。
パブリックドメインの作品をもっと簡単に、画家ごとに一覧で表示してほしいなあ……。
そんな悩みを解決してくれる、便利なサイトをご紹介します。
rawpixel
このサイトのPublic Domainのページ(https://www.rawpixel.com/category/53/public-domain)では、各地の美術館のWEBサイトからダウンロードされた、パブリックドメインの作品が集められています。
色調補正済みとのことなので、そのままでも使えるのも嬉しいですね。
高画質画像をダウンロードするには、FACEBOOK IDやGoogleアカウントでのログインが必要です。もちろん、サイトで会員登録をすることもできますので、誰でも利用することができます。
パブリックドメイン素材 BEST5
ここではオススメの作品をいくつかご紹介します。
読みやすいようにランク付けしていますが、どの作品もとても素晴らしいものばかりです。
画家別の一覧へのリンクを貼っておきましたので、興味のある方はぜひ見に行ってみてください。
第5位 ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ
ルドゥーテは、19世紀、南ネーデルラント出身のベルギーの画家であり、植物学者です。 ユリやバラなどの植物を描いた博物画を多く残しており、「バラの画家」「花の画家」として知られています。
クオリティの高い花の博物画の素材が手に入ります。
華やかなWEBサイトのあしらいに活躍しそうですね。
背景が白系なので切り抜きや選択がしやすそうなのもありがたいです。
第4位 ウィリアム・モリス
モリスは19世紀のイギリスのテキスタイルデザイナーとして有名ですね。
カーテンや壁紙の柄となっているのをどこかで目にしているのではないでしょうか。
パブリックドメインの作品数は少ないですが、鮮やかで洗練されたデザインが魅力的です。
第3位 渡辺省亭
渡辺省亭(わたなべ せいてい)は、江戸時代生まれで、明治時代から大正時代にかけて活躍した日本画家です。洋風表現を取り入れた、洒脱な花鳥画を得意としていました。
こういったイラストは自分ではとても描けませんし、クオリティの高いものを見つけるのもなかなか難しいので、素材として気軽に利用できるのはありがたいですね。
和風テイストのWEBサイトの、ちょっとしたあしらいに使えそうです。
第2位 ゴッホ
https://www.rawpixel.com/board/537381/vincent-van-gogh-free-original-public-domain-paintings
ゴッホを知っている人は多いのではないでしょうか。ポスト印象派のオランダ人画家です。パブリックドメインで利用できるゴッホの作品はたくさんあります。
最近ゴッホはよく注目されているようですね。去年は美術展が開催されていました。映画もいくつか制作されていますので、気になる方は検索してみてはどうでしょうか。
第1位 モネ
https://www.rawpixel.com/board/547231/claude-monet-free-original-public-domain-paintings
モネはゴッホに並ぶ知名度のある画家ですね。印象派を代表するフランス人画家です。
数は多くないですが、パブリックドメインで睡蓮があるのは嬉しいですね。
モネの水蓮といえば、オランジェリー美術館が有名です。それらの作品群もいつかパブリックドメインとなって、自由に利用できるようになると嬉しいですね。
最後に
ご紹介した他にも、葛飾北斎やルノワールなど有名画家の作品がたくさんありますので、何も考えずに眺めているだけでも楽しめるサイトです。
パブリックドメインやSNSなど、いいものをみんなで共有できる世の中になってきました。いいことですね。
この記事が少しでもみなさまのお役に立てれば幸いです。