Google広告とは?広告の始め方や種類や特徴、設定方法まで徹底解説
「自社で提供する商品やサービスをもっと多くの人に広めて認知度を高めたい」「Web集客で売上を伸ばしたい」と悩んでいる企業やお店経営の方も多いのではないでしようか。
Web集客で商品やサービスの認知度を高め、売上増加に繋げるには、インターネット上での広告運用が必要不可欠となります。検索エンジンのシェア率はGoogleが90%以上の世界最大シェアを持ち、Web広告収益では世界中の4割近くの割合を占めています。そのような観点からWeb集客施策ではGoogle広告で運用するのがおすすめです。
そこで、この記事ではGoogle広告の特徴・種類、Google広告の始め方・設定方法について詳しく解説します。Google広告を始める前に知っておくべきメリット・デメリット・注意点も解説しますので、ぜひ最後までお読み下さい。
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CONTENTS
Google広告の特徴と種類
Google広告とは何か
普段インターネットをする時にGoogleの検索エンジンを利用する方も多く、Google広告を見かける機会が多く、身近な存在となっています。
Google広告とはアメリカに本拠地を置くGoogle社から提供されているWeb広告プラットフォームです。ショッピング広告・動画広告・リスティング広告など、さまざまな目的に応じて多彩なWeb広告を配信できるのがGoogle広告の魅力です。
Google広告のこれまでの歩みと歴史
検索エンジンのGoogleが誕生したのはインターネット黎明期の1990年代後半で、Webサイト検索機能のみにとどまらず、ニュース・地図 (Google Map) など、多彩なサービスを拡大してきました。
2000年にはWeb広告のGoogle AdWords (グーグルアドワーズ) のサービスが開始され、2002年2月からクリック課金によるオークション制が導入されました。
2003年5月よりGoogle AdSenseがスタートしたのを機に、テーゲティングによりWebサイトやブログにAdWordsのWeb広告を掲載できるようになりました。
2018年7月下旬には従来のGoogle AdWordsから「Google Ads」と名称変更されました。インターネットやスマホの普及にともない、広告配信で的を絞り込んで訴求するためのターゲティング機能も充実してきました。Google広告の表示形式が細分化され、より効果的にWeb広告を運用できるようになりました。
SEO対策とGoogle広告との関係は?
次にSEO対策とGoogle広告との関係性について見ていきます。
SEOとは英語で「Search Engine Optimization」を省略して頭文字で表した言葉で、「検索エンジン最適化」という意味です。特定のWebサイトやWebページを検索エンジンの1ページ目に上位表示させるための取り組みをSEO対策と言います。
SOE対策とGoogle広告はまったく異なる手法ではありますが、Webマーケティングを実施する際には、それぞれがお互いに影響し合いながら、バランスを取ることが重要となります。
Google広告・リスティング広告・SEOとの違いとは
リスティング広告とは検索エンジンでキーワード検索を行った時の検索結果によって表示されるWeb広告です。キーワードと連動してWeb広告が表示されることから検索連動型広告と呼ばれることもあります。
一方、Google広告はGoogle社によるWeb広告配信サービスの総称であり、その中にはリスティング広告も含まれています。
Google広告をはじめとするリスティング広告とSEO対策の決定的な違いのひとつとして、即効性の有無です。
リスティング広告の配信開始後は広告閲覧回数が増えれば多くの集客数を獲得できるため、短期間で効果測定ができます。Google広告を含むリスティング広告では、検索結果で表示された広告から商品の購入やサービスの利用に繋げるのが最終的な目標です。
一方、SEO対策では検索上位表示を目指すことで潜在客や見込み客を獲得して、集客数を増やすのが大きな目的となります。
SEO対策では検索キーワードに基づいたコンテンツ作成やWebサイトの改善施策が必要となるため、検索上位表示を目指すまでには時間と労力がかかります。
Google広告の種類
Google広告には多彩な種類があり、広告出稿によって何を目指すのか、目的・目標によっても、選び方が変わってきます。
ディスプレイ広告 (GDN)
Google広告で代表的なのがディスプレイ広告で、アルファベット3文字で表すとGDNと呼びます。GDNとは英語で「Google Display Network」の頭文字を取った呼び方で、Google広告の掲載対象となるWebサイト・アプリ・動画など200万以上の媒体の総称です。
特定のWebサイトの閲覧履歴を基に、ユーザーの興味がありそうな商品やサービスの広告を表示することもできるので、認知度アップの効果が期待できます。
リスティング広告 (検索広告)
Google検索エンジンでキーワード検索した時に画面に表示されるテキスト広告のことをリスティング広告と言い、検索広告とも呼びます。検索キーワードに沿った内容のテキスト広告が表示されることでユーザーの興味を惹き、求めるニーズにダイレクトにアプローチできます。
動画広告 (YouTube広告)
動画サイトのYouTubeにもGoogle広告を掲載することが可能です。動画が始まる前に数秒間、商品やサービスを宣伝する動画広告が流れます。
テキスト広告だと商品のイメージが掴みづらいですが、動画広告だと音声・画像・人の動きで表すことができるので、商品の魅力が伝わりやすいです。テレビ・ラジオ・雑誌・新聞などのメディアよりも広告掲載費用が安く、不特定多数の人に見てもらえます。
アプリキャンペーン
Google広告の手法のひとつとして、特定のスマホアプリを普及させることを目的としたアプリキャンペーンがあります。
スマホアプリのダウンロード元となるGoogle Playなどのサービスを利用するユーザー向けにスマホアプリを宣伝する広告表示ができます。
ショッピング広告
短期間で集中的に売りたい商品があれば、ショッピング広告で効果的にアピールすることもできます。ショッピング広告には仕様・写真・価格・在庫などの商品情報が掲載され、Google検索の結果画面に表示される仕組みです。
ショッピング広告で運用することで、商品購入の見込み客や潜在顧客に向けておすすめの商品を効果的なアピールできます。実店舗やECサイトを運営する方に最適な広告宣伝手法です。
Google広告の課金方式
Google広告の課金方式・料金体系は主に4つのパターンがあります。
インプレッション課金 (Cost Per Mille・CPM)
広告が1,000回表示されるごとに料金が発生する課金方式をインプレッション課金と言います。1,000回表示あたりにかかった料金を「Cost Per Mille」の省略形でCPMと言います。
クリック課金 (Cost Per Click・CPC)
クリック課金とは1クリックごとに料金が発生する仕組みです。1クリックでかかった料金のことを「Cost per Click」の省略形でCPCと言い、クリック単価の意味です。
コンバージョン課金
コンバージョンとはWebマーケティング施策で設定した最終目標を達成することを指します。その具体的な事例として、Webサイトからの無料資料請求・お問い合わせなどがあります。
Google広告におけるコンバージョン課金とは、広告表示やクリックの回数に関係なく、ユーザーが資料請求や商品購入などの行動を起こすなど、目標が達成された場合のみに料金が発生します。
広告視聴課金 (Cost Per View / Cost per Video ・CPV)
広告視聴課金とは、動画広告の視聴回数に応じて料金が発生する仕組みです。動画が1回視聴される時にかかる、動画広告の単価はCPVで表します。これは、「Cost per Video」または「Cost Per View」の省略形です。
Google広告で運用する7つのメリット
Web広告の専門的な知識や運用経験の有無を問わず利用OK
「Web広告運用は難しそう」といったイメージが定着していますが、Google広告では新たにAI活用によるスマートアシストキャンペーン機能が導入されました。
ターゲティング・Web広告作成・広告掲載スケジュールが自動的に最適化されるため、広告主は専門的な知識を経験の有無を問わず、広告配信をスムーズに行うことができます。
低コストでWeb広告を出稿・運用できる
テレビ・ラジオ・新聞などのメディアで広告を出稿する場合は大きな費用がかかります。
一方、Google広告はとくに最低料金に関する規定がなく、低コストで出稿・運用できるため予算を立てやすく、費用対効果が得られる見込みが高いです。
特定のエリアに限定せず不特定多数のユーザーに広告配信
特定の国や地域に限られることなく、世界中の不特定多数のユーザーに広告を配信できるため、集客数や売上を伸ばせるチャンスがあります。
ユーザー属性でターゲティング【広告配信対象の絞り込みも可能】
Google広告では年齢・性別・居住エリアなどのユーザー属性・興味・購買意欲など、宣伝する商品やサービスの内容に応じて、最適なターゲティング方法を選ぶことができます。
Webサイトの閲覧履歴で得られた情報を基に、ユーザーの関心事に着目してターゲティングを行うことも可能です。広告配信対象の細かい絞り込みを行うことで、コンバージョン率の向上に繋げる効果も期待できます。
分析・解析機能搭載で広告運用の見直しや最適化を実現できる
Google広告には分析・解析機能が標準搭載されており、広告費用の投資対効果・コンバージョン率・コンバージョン数・広告表示回数・クリック数などのデータの計測が可能です。
分析・解析の結果を基に現状の課題を洗い出して、見直しポイントや今後の改善施策を立て、広告運用の最適化を実現することができます。
コンバージョン率 (CVR) アップの効果が期待できる【費用対効果が高い】
Google広告の運用ではユーザーが何のキーワードで検索したのか、過去の検索履歴・閲覧ページなどの情報を基に、最適な広告を表示します。そのため、表示された広告がユーザーの目に留まり、クリックすることで商品購入やサービスを利用する可能性が高まり、コンビージョン率アップの効果が期待されます。
広告効果の測定がしやすくて少額で運用できるため、無駄な資金と労力を費やすことなく、高い費用対効果が見込まれます。
コンバージョン率(CVR)の重要性
Google広告をはじめとするWeb広告運用では、コンバージョン率 (CVR) を正確に把握することが重要です。コンバージョン率とは、Webサイト訪問でお問い合わせ・資料請求・商品購入などの目標や成果に達した人の割合をパーセントで数値化したものです。
コンバージョン率を求める計算式は以下の通りです。
コンバージョン数÷訪問数×100%
※コンバージョン数とは広告経由でWebサイトを訪問したユーザーが、広告主が掲げる目標や成果となる行動を起こした数
コンバージョン率を把握することで広告運用の成果を正当に評価し、商品の売り上げやサービスの利用などの成果が得られやすくなります。
コンバージョンの具体的な事例
Webサイトの運営における最終的な目標と成果となるコンバージョンの具体的な事例をいくつか挙げておきます。
- 商品の購入
- サービスの利用
- 無料資料請求
- メールフォームへのお問い合わせ
- 見積もりの依頼
- 応募・エントリー
- セミナー参加申し込み
- 無料体験レッスンの申し込み
多彩な媒体で多角的にアプローチできる
Googleの検索エンジンをはじめ、動画サイトのYouTubeやWebメールサービスのGmailなど、多彩な媒体で多角的にアプローチできるのもGoogle広告の強みです。
Google広告の始め方・設定方法
Google広告を利用するための前準備から始め方・設定方法について解説します。
Google広告スタートの前に準備しておくこと
Google広告の出稿前に、目的・目標・達成時期、この3つを決めておくことが大切です。
Googleアカウントの開設・ビジネスの名称 (店舗・ブランド名・サービス名など)・クレジットカード・ユーザーの遷移先となるWebサイトやブログが必要となりますので、準備を進めておきましょう。
Google広告アカウント作成手順
Google広告アカウント作成手順は以下の通りです。
- Googleアカウントを取得したら、Google広告の公式サイトにアクセスして、右上または画面中央部の青いボタン「今すぐに開始」をクリックします。
- 白いダイアログボックスが開いて「最初のキャンペーンを作成」ボタンを選択します。
- 「事業内容について」のWebページに切り替わり、「ビジネスの名前」「ウェブサイト」などの各項目の内容を入力します。
- 入力内容を確認してGoogle広告のアカウント作成の手続きを済ませたい場合は「キャンペーンなしでアカウントを作成」の文字をクリックします。
※この段階でキャンペーン設定が必要な場合は「次へ」の青いボタンをクリックします。
Google広告の設定方法
- Google広告の公式サイトにログインして「キャンペーンの概要」の画面より「新しいキャンペーン作成」を選択して、「キャンペーン目標を選択」の画面に進みます。
- 複数の項目の中から最適な項目を選択して、画面ガイダンスの指示に従って設定作業を進めます。
※複数の選択肢の中からどれを選ぶかで設定の仕方が異なり、キャンペーン内容によっても設定の手順や項目が変わります。
Google広告に関する不明点はヘルプセンターや・ヘルプコミュニティ・チャット相談を活用
Google広告の始め方・設定方法・管理方法・料金の支払い方法など、何か不明点があれば、ヘルプセンターやヘルプコミュニティを活用すると良いでしょう。
ヘルプコミュニティではGoogle広告にまつわるQ&Aが掲載されており、疑問点があれば投稿しておくと、ユーザーからのレスポンスで適切なアドバイスが得られることもあります。
リアルタイムでのサポートを希望する場合は、Google広告の公式サイトからGoogle広告コンサルタントによるLINEのチャット相談にも対応しています。(受付時間 : 平日 ※土日祝日を除く 9時 ~ 18時)
Google広告のデメリットと注意点3つ
競合性が高い【運用状況によっては広告費用が高くなる可能性あり】
競合性の高い検索キーワードで広告運用を行う場合、入札競争の激化による入札単価の高騰で広告費用が高くなる可能性があります。そのため、Google広告の運用ではキーワードの選び方も重要ポイントとなります。どんなキーワードで検索するのか、ユーザーの傾向や市場の動向を把握した上での運用が必要となります。
広告の内容によってはブランド・商品イメージが悪くなるリスクがある
配信される広告の内容によっては、企業やブランド、商品のイメージを損ねてしまい、悪い印象を与えることがあります。とくに動画広告を配信する際には、細心の注意が必要です。動画広告の内容自体には問題がなくても、ユーザーがスキップしたり、広告を非表示にする広告ブロッカーを使うことで、動画広告を閲覧しないケースもよくあります。
Googleの基準と要件を満たしておくこと【不適切な広告配信は禁止】
Google広告運用では、技術要件・編集基準・リンク先の要件を満たしておく必要があります。
Google社では広告主やユーザーにとって有用な情報の提供とリンク先の安全性の確保、信頼性と透明性の高い健全なWeb広告の実現に努めており、広告の出稿に関する基本的なポリシーを打ち出しています。
商標を侵害する行為は禁止で、政治関連の広告宣伝は制限されています。掲載される国や地域の法律に準拠した内容であることなど、法的要件も定められています。
子ども向けのコンテンツでは、アルコール飲料やギャンブル関連の成人向けの広告や、子どもの不安や恐怖をあおるような広告は不適切とみなされ、禁止されています。広告運用を始める際にはGoogle社の広告ポリシーについて理解を深め、利用規定をきちんと守りましょう。
Google広告とは?広告の始め方や種類や特徴、設定方法まで徹底解説 まとめ
この記事ではGoogle広告の特徴・種類、Google広告の始め方・設定方法について解説しました。
記事の冒頭でもお伝えした通り、Google広告はGoogle社が提供している多彩なWebサービスにWeb広告を配信する広告プラットフォームです。Googleの検索エンジンをはじめ、GmailやYouTubeなど幅広いネットワークを活用して、さまざまなWeb広告をインターネット上に掲載できるのが強みです。
Webマーケティングや広告運用に知識のない方でも、チャット相談やヘルプセンター、AI活用による配信設定など、サポート体制も充実しているので、安心して取り組めます。
企業やお店で大々的に宣伝したい商品やサービスがありましたら、Google広告を上手に活用してアピールすると良いでしょう。
SNS運用の管理でお困りですか?
当社では、1998年の創業から培ってきた知見・経験を基に、
良質かつユーザー第一でSNS投稿やSNS広告の代行作業を行っております。
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