ホームページ制作の提案依頼書(RFP)の書き方・7つの項目とテンプレート【2026年版】
- ホームページ制作
最終更新日:2026年06月07日

「複数の制作会社に見積もりを依頼したが、提案内容がバラバラで比較できない」「どう依頼すれば自分の要望が正確に伝わるかわからない」——ホームページ制作を外注しようとした担当者が最初にぶつかる壁が、この「伝え方」の問題です。
この問題を解決するのがRFP(提案依頼書)です。RFPを事前に用意するだけで、複数社から同じ条件で提案を受けられ、費用・内容・スケジュールを正確に比較できるようになります。
本記事では、1998年創業・4,000件超の制作実績を持つファーストネットジャパンが、ホームページ制作のRFPの書き方・盛り込むべき7つの項目・ChatGPTを使った作成手順をわかりやすく解説します。
CONTENTS
RFP(提案依頼書)とは何か
RFP(Request for Proposal)とは、制作会社に対して「こういうサイトを作ってほしい」と伝えるための設計書です。発注側が自社の要件・目的・予算・スケジュールを文書化し、複数の制作会社に提示することで、同じ条件での提案・見積もりを受けられるようになります。
ホームページ制作では、RFPのことを「依頼書」「要件定義書」「オリエンテーションシート」と呼ぶ場合もありますが、内容は基本的に同じです。
RFPがない状態で依頼するリスク
RFPを用意せずに「こんな感じのサイトを作ってほしい」と口頭や参考URLだけで依頼すると、以下の問題が頻発します。
① 制作会社ごとに提案の前提がバラバラになる
A社は10ページで見積もり、B社は30ページで見積もるといった状況が起きます。同じ条件で比較できないため、どの提案が本当に自社に合っているか判断できません。
② 認識のズレが後から発覚する
「CMSで自分たちが更新できると思っていたのに、静的サイトで納品された」「スマホ対応が含まれていなかった」といったトラブルは、要件が文書化されていないことが原因です。口頭でのやり取りは記録が残らず、後から「言った・言わない」が発生しやすくなります。
③ 追加費用が発生しやすい
要件が曖昧なまま制作を開始すると、途中で「やっぱりこの機能も必要」「このページも追加したい」という変更が発生します。その都度追加見積もりが発生し、最終的な費用が当初の倍近くになるケースは珍しくありません。
④ スケジュールが遅延する
要件が固まっていないまま制作を進めると、デザイン確認のたびに方向性の修正が発生し、納期が大幅に遅延します。RFPで要件を固めてから着手することで、手戻りを最小限に抑えられます。
ホームページの新規制作・リニューアルを検討されていますか?
ファーストネットジャパンでは、1998年の創業から培ってきた知見・経験を基に、ホームページ作成・集客のお手伝いなど総合的にWebのお困りごとをサポートしています。
Webに関することならまずは当社にお問い合わせください。


RFPに盛り込む7つの項目

完璧なRFPを作ろうとする必要はありません。以下の7項目が揃っていれば、制作会社は適切な提案ができます。不足している情報はヒアリングで補ってくれます。
① リニューアル・制作の背景と目的
なぜ今ホームページを制作・リニューアルするのかを記載します。「スマホ対応ができていない」「問い合わせが減っている」「新サービスを追加した」など、背景を具体的に伝えることで、制作会社は本質的な課題解決につながる提案ができます。
記載例:
- 現状のサイトはスマートフォン非対応で、モバイルからの直帰率が80%を超えている
- 新サービス「〇〇」の開始に伴い、専用の紹介ページとお問い合わせ導線が必要になった
- 競合他社と比べてデザインが古く、商談時に不信感を与えているケースがある
② ターゲットユーザー
誰に見てほしいサイトかを明記します。BtoBであれば業種・規模・担当者の役職、BtoCであれば年齢・性別・ライフスタイルなどを記載します。ターゲットが明確になることで、デザインのトーン・コンテンツの切り口・CVの設計が変わります。
記載例:
- 主なターゲット:従業員50〜300名規模の製造業・年商10億円前後の中小企業
- 担当者:購買部門・システム部門の担当者(30〜40代)
- 決裁者:代表取締役・取締役クラス
③ 現状の課題
現行サイトの具体的な問題点を記載します。GA4(Googleアナリティクス)やSearch Consoleのデータがあれば添付すると、課題の優先度が明確になり提案の質が上がります。
記載例:
- 月間問い合わせ数が昨年比で30%減少している
- PageSpeed InsightsのモバイルスコアがXX点で、読み込みに5秒以上かかっている
- WordPressのバージョンが古く、プラグインの更新ができない状態が続いている
④ 必要なページ構成・機能
制作が必要なページと機能を一覧化します。CMSの導入要否、フォームの仕様、外部ツールとの連携なども明記します。
ページ構成の例:
- トップページ・会社概要・事業内容(3サービス)・導入事例・採用情報・お問い合わせ
機能要件の例:
- WordPress導入(自社でお知らせ・ブログを更新できるようにする)
- お問い合わせフォーム(自動返信メール付き)
- Google Analytics 4・Search Consoleの設定
- SSL化(HTTPS対応)
⑤ 参考サイト
デザインのイメージを伝えるために、参考にしたいサイトのURLを2〜5件程度記載します。「このサイトのデザインのトーンが好き」「このサイトの構成を参考にしたい」など、何が参考になるのかも合わせて記載すると伝わりやすくなります。
記載例:
- https://〇〇.com → シンプルで誠実な印象のデザイントーンを参考にしたい
- https://△△.jp → トップページのファーストビューの構成が理想に近い
⑥ 予算の目安
予算の上限を明記します。「予算は言いたくない」という担当者も多いですが、予算を伝えることで制作会社は「その予算でできること・できないこと」を正直に提案できます。予算を伝えないと、実現不可能な豪華な提案や、逆に過度に安い提案が来て比較できなくなります。
記載例:予算上限は150万円(税別)。保守費用は別途予算を検討中。
⑦ 希望納期・公開日
いつまでに公開したいかを明記します。展示会・新サービスの開始・期末といった理由がある場合は、その背景も伝えると制作会社がスケジュールを優先的に確保しやすくなります。
記載例:〇〇年〇月の展示会に合わせて公開したい。遅くとも〇ヶ月前には公開したい。
ChatGPTを使ってRFPを作成する手順
RFPを初めて作る場合、「何をどう書けばいいかわからない」という方も多いです。ChatGPTを活用すれば、情報を整理しながら短時間で初稿を作成できます。
手順①:前提情報を整理する
以下の情報をあらかじめ用意してください。
- 会社の業種・規模・主な事業内容
- リニューアル・制作の目的(問い合わせ増加・採用強化・ブランディングなど)
- 現状の課題(スマホ非対応・更新できない・問い合わせが減っているなど)
- 必要な機能(CMS・予約フォーム・多言語対応など)
- 予算の目安と希望納期
- 参考にしたいサイトのURL
手順②:ChatGPTにRFP作成を依頼する
以下のプロンプトをそのまま使えます。
私は〇〇業を営む中小企業の担当者です。自社コーポレートサイトをリニューアル予定です。目的は問い合わせ数の増加で、現状の課題はスマホ非対応と情報が古いことです。WordPressでの構築を希望しており、予算は150万円、納期は4ヶ月を想定しています。参考サイトは〇〇です。これらをもとに、Web制作会社向けのRFP文案を作成してください。
手順③:出力内容を確認・カスタマイズする
ChatGPTが出力したRFP案は骨子として活用できます。社内固有の事情・要望・数値目標を追記・修正した上で制作会社に提出してください。予算・納期・機能要件など数字が絡む部分は必ず自社で確認・修正してから使用してください。
RFPを制作会社に送る前のチェックリスト
RFPを制作会社に送る前に、以下の項目を確認してください。
- 目的と課題が具体的に記載されているか
- ターゲットユーザーが明確になっているか
- 必要なページ数・機能が一覧化されているか
- 参考サイトのURLと「何が参考になるか」が記載されているか
- 予算の上限が明記されているか
- 希望納期・公開日が記載されているか
- 現行サイトのURLが添付されているか(リニューアルの場合)
- GA4・Search Consoleのデータが添付できるか(ある場合)
RFP作成でよくある失敗と対策
失敗①:「いい感じで作ってください」という依頼
参考URLだけを渡して「こんな感じで」という依頼は、認識のズレが生じやすく修正が多発します。デザインのどの部分が参考になるのかを必ず言語化してください。
失敗②:予算を伝えない
予算を伝えないと、制作会社は相手の予算感がわからないまま提案を作ります。結果として予算オーバーの提案や、過度に安い提案が来て比較できなくなります。予算の上限は必ず明記しましょう。
失敗③:完璧なRFPを作ろうとして動けない
RFPは完璧である必要はありません。「現状の課題」と「リニューアル後にどうなりたいか」の2点が明確であれば、制作会社がヒアリングで不足情報を補ってくれます。まず7項目の骨子を埋めることから始めましょう。
失敗④:社内合意なしにRFPを送ってしまう
RFPを送った後に「上司から別の要件が追加された」「やっぱり予算が変わった」という状況は制作会社への信頼を損ないます。RFPを送る前に社内の関係者(経営者・マーケティング・営業・採用など)から合意を取っておくことが重要です。
RFPを送った後の流れ

RFPを制作会社に送った後は以下の流れで進みます。
- ヒアリング・質疑応答:制作会社からRFPの内容についての質問・確認が来ます。丁寧に回答することで提案の質が上がります
- 提案書・見積もりの受領:通常1〜2週間で提案書と見積もりが届きます
- 比較検討・制作会社の選定:提案内容・費用・実績・担当者の印象を総合的に判断します
- 契約・キックオフ:制作会社を決定したら契約を締結し、制作を開始します
複数社に同時にRFPを送る場合は、回答期限を統一することで比較しやすくなります。
【関連記事】
大阪のホームページ制作・リニューアルサービス
ホームページ制作を依頼する前に知っておくべきこと
よくある質問
Q. RFPは必ず作らないといけませんか?
必須ではありませんが、作ることを強く推奨します。RFPがない状態で依頼すると、制作会社ごとに提案の前提がバラバラになり、正確な比較ができません。最低限「目的・必要なページ・予算・納期」の4点を文書化するだけでも効果があります。
Q. RFPはどのくらいの分量が適切ですか?
A4用紙2〜5枚程度が目安です。長すぎると制作会社の読む負担が増え、短すぎると情報が不足します。7つの項目を簡潔にまとめた1〜2ページのRFPでも十分に機能します。
Q. 予算を伝えると足元を見られませんか?
信頼できる制作会社であれば、予算を伝えることでその範囲内で最大の提案をしてくれます。足元を見て予算ギリギリの見積もりを出してくる会社は、そもそも良いパートナーではありません。予算を伝えた上で、提案内容とのバランスを判断することが重要です。
Q. 参考サイトがない場合はどうすればいいですか?
参考サイトがない場合は、「モダンでシンプル」「誠実・信頼感」「カジュアルで親しみやすい」などのキーワードでデザインのトーンを伝えてください。制作会社がデザインの方向性をいくつか提示してくれます。
Q. RFPをChatGPTで作成することに問題はありますか?
骨子の作成には有効です。ただし、ChatGPTが生成した内容をそのまま送るのではなく、自社の実情・数値・固有の要件を追記・修正した上で使用してください。予算・納期・機能要件など数字が絡む部分は必ず自社で確認してから使用してください。
Q. ファーストネットジャパンにRFPなしで相談してもいいですか?
もちろんです。「何を作ればいいかわからない」「RFPの作り方から教えてほしい」という段階でも対応しています。ヒアリングを通じて課題を整理し、RFPの作成をサポートすることも可能です。まずはお気軽にご相談ください。
まとめ
RFPはホームページ制作を成功させるための最初の重要ステップです。ポイントを再確認します。
-
- RFPがないと制作会社ごとに提案の前提がバラバラになり、正確な比較ができない
- 盛り込む7項目は「背景・ターゲット・課題・ページ構成と機能・参考サイト・予算・納期」
- 完璧なRFPを作る必要はない。骨子が揃えば制作会社がヒアリングで補ってくれる
- ChatGPTで初稿を作り、自社の実情に合わせて修正するアプローチが効率的
- RFPを送る前に社内の関係者から合意を取っておくことが重要
「RFPの作り方がわからない」「どこに依頼すればいいか迷っている」という段階でも、ファーストネットジャパンにお気軽にご相談ください。ヒアリングから要件整理・制作・保守まで一貫してサポートします。
ホームページの新規制作・リニューアルを検討されていますか?
ファーストネットジャパンでは、1998年の創業から培ってきた知見・経験を基に、ホームページ作成・集客のお手伝いなど総合的にWebのお困りごとをサポートしています。
Webに関することならまずは当社にお問い合わせください。






