ホームページ運用で必要不可欠なアクセス解析とは?おすすめのツール紹介・効果検証・改善までの流れも解説
「ホームページ運用を軌道に乗せたいけれど、期待していたほどにはアクセス数が増えず、集客の成果が得られない」といった悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。
そのような問題を解決したいなら、ホームページのアクセス解析をこまめに行うのが最善策です。定期的にアクセス解析を行うことで、サイト訪問者がどんな経路でたどり着いたのか、どのページで離脱率が高いのかを把握することができます。
そこで、この記事ではホームページ運用のアクセス解析が必要な理由や把握できること、アクセス解析の流れについて詳しく解説します。Webマーケティングのビギナーの方でも手軽で使いやすいおすすめのアクセス解析ツールもご紹介しますので、ぜひ最後までお読み下さい。
WEBコンサルティングを
ご検討中ですか?
ホームページ制作大阪ドットコムでは、1998年の創業から培ってきた知見・経験を基に、
良質かつユーザー第一でWEBコンサルティングを行っております。
SEO対策を基本とし、SNS運用・リスティング広告運用などを様々なWEBマーケティングを得意としています。



CONTENTS
ホームページのアクセス解析とは
ホームページを制作しただけでは「どのコンテンツが多くの人に見られているのか」「集客効果がどの程度得られたのか」を知ることはできません。ホームページ運用の費用対効果を正確に把握するには、アクセス解析をこまめに行うことが重要です。
ここではアクセス解析の基礎知識・必要な理由・解析ツールの種類について詳しく解説します。
アクセス解析とは何か
ホームページに訪問したユーザーの行動履歴を細かく調査して、データとしてまとめることをアクセス解析と言います。アクセス解析ツールを活用してデータ分析を行うことで、以下のようなデータを取得できます。
- 1日に何人訪問したか
- どのWebページにアクセスが集中したか
- アクセス数が少なく人気の低いコンテンツはどのWebページか
- 訪問したユーザーがサイト内でどのような行動をしたのか (お問い合わせ・注文など)
- 訪問したユーザーにはどんな特徴があるのか (年代・性別など)
アクセス解析を行う目的・必要な理由とは
アクセス解析を行う目的・必要な理由は2つあります。1つ目はホームページの運用状況と現状課題を把握することです。もうひとつは検索エンジンの評価を高めるSEO対策やWebマーケティング戦略の効果を測定することです。
ホームページやブログの運用状況や課題を把握すること
ホームページやブログの運営では、「お問い合わせ数が増えているか」「アクセス数が少ないコンテンツはどれか」など、気になることがたくさん出てきます。運営を軌道に乗せるためには、定期的にアクセス解析を実施して、運用状況や現状課題を把握することが重要です。
SEO対策やWebマーケティング戦略の効果測定
定期的にアクセス解析を実施することで、SEO対策や広告運用などのWebマーケティング戦略で、どの程度の効果が出ているのかがわかるようになります。
たとえば、ホームページを通じて期間限定のキャンペーンを実施した場合、ユーザーからの応募数や属性 (年代・性別など) を知りたい時に、アクセス解析を行うことで正確なデータを取得できます。当初設定した目標値にどの程度まで近づいているか、Webマーケティング戦略の効果測定が可能となります。
アクセス解析ツールの種類・タイプ
アクセス解析ツールのタイプはWebビーコン型・パケットキャプチャリング型・サーバーログ型の3種類です。それぞれの特徴の違いを次の比較一覧表で見ていきましょう。
アクセス解析ツールのタイプ | 特徴・メリット | デメリット・注意点 |
---|---|---|
Webビーコン型 (タグ型) | ・WebページにJavaScriptのタグを埋め込んでユーザーの行動履歴を解析する方法 ・リアルタイムでデータ取得して、ユーザーの利用動向や行動を細かく分析できる ・もっとも代表的なタイプで、無料で手軽に導入できるツールが多い |
・ユーザーが使用するブラウザのJavaScriptが無効 (オフ) に設定した場合や広告ブロック機能を有効 (オン) にしている場合は測定不可 ・サーバーに負荷がかかり、Webページの表示速度に影響を及ぼすリスクがある |
パケットキャプチャリング型 | ・ネットワーク上の通信データを保存してアクセス解析を行う方式 ・特殊なタグ設定や埋め込みは不要 ・大規模なサイト運営や高度なセキュリティを要する企業に最適 |
・高性能・高機能だが導入コストが高い ・セキュリティやネットワークの仕組みに関する専門的な知識が必要 ・個人情報の取扱いや情報管理に注意 |
サーバーログ型 | ・サーバーに記録されたアクセスログを基にデータ解析する方式 ・サーバー側でデータが収集されるため、Webページへのタグの埋め込みは不要 ・訪問者数やPV数など基本的なトラフィック状況を把握したい場合に最適 |
・リアルタイムでのデータ取得や分析には適していない ・ユーザーの利用動向や行動履歴に関する細かい分析が難しい |
ホームページ運用のアクセス解析で何を把握できるのか
ホームページやブログの運用で、アクセス解析を実施すると、「何人ぐらい訪問したのか」といったおおまかなデータだけではなく、アクセスが集中する時間帯や人気の高いコンテンツなど、細部まで細かく分析できます。
アクセス解析で得られた情報を基に、現状課題や改善点を早期発見して集客力を高める効果が期待できます。アクセス解析で把握できる内容は主に以下の通りです。
ユーザーの属性
アクセス解析では、ホームページを訪問したユーザーの属性を把握することが可能です。具体的には以下のような情報について的確に分析できます。
- 年代
- 性別
- どのエリアからアクセスしたか (国・地域)
- 使用するデバイス (PC・スマホなど)
- ブラウザ (Google Chrome・Edgeなど)
- OS (Windows・Macなど)
ユーザーの行動パターン・行動履歴
アクセス解析を行うことで、サイト内でユーザーがどんな行動をしたのか、行動履歴を把握することも可能です。具体的には以下のようなデータを取得できます。
- Webページを閲覧した時間の長さ (アクセス開始から離脱するまでの滞在時間)
- どのWebページから訪問してどのWebページで離脱したのか
- どんな順番でどのWebページを閲覧したか
これらのデータを取得することで、「ユーザーに親しまれる良質なコンテンツ作りを目指そう」といったモチベーションアップにも繋がります。
ホームページのトラフィック状況
トラフィックとはホームページにどれくらいの人が訪問して、どのように行き来しているのかを示す「アクセス量」のことを指します。具体的には以下のような内容です。
- 1日あたりの訪問者数
- PV数 (ページビュー数 = ユーザーが閲覧したページ数)
- アクセスが集中する時間帯・曜日
トラフィック状況を把握することで、「日中よりも夜の方がアクセス数は集中するので、その時間帯に合わせてユーザーに有益な情報を発信しよう」といった具体的なWebマーケティング戦略を練ることができます。
ユーザーがどこを経由してホームページにたどり着いたか (流入経路)
アクセス解析を実施することで、ユーザーがどこを経由してホームページにたどり着いたのか、流入経路を把握することもできます。流入経路には以下のものがあります。
- 検索エンジンからのキーワード検索
- SNS (Instagram・X・Facebookなど)
- ネット広告を経由
- URLを直接入力して訪問
- 「お気に入り登録」 (ブックマーク) からの訪問
流入経路を把握することで、「検索エンジンからのキーワード検索流入が少ないからSEO対策にもっと力を入れて集客数を増やそう」といった綿密な施策を立てやすくなります。
ホームページ・ブログ運用でおすすめのアクセス解析ツール5選
ホームページやブログの運用では、訪問者数・直帰率・離脱率・コンバージョンなどのデータを定期的に収集するために、アクセス解析ツールの利用は必須となります。そこで、ぜひ活用したいおすすめのアクセス解析ツールをピックアップしました。
GA4(Google Analytics 4)
GA4(Google Analytics 4)はGoogle社が無料で提供しているツールです。ユーザーの行動履歴や運用の成果を多角的な観点から細かく分析できます。ホームページ・ブログ・アプリ運用のデータをまとめて解析できるのも強みです。
公式サイト:https://developers.google.com/analytics?hl=ja
Google Analytics 4(GA4)と従来のGoogle Analytics(UA)との違いを比較
従来のGoogle Analytics(UA)の計測方法はページビュー中心でしたが、最新版のGA4はページビューも含めたイベントを軸にユーザーごとに計測されます。
また、セッションの長さにもそれぞれ違いがあります。UAの場合、セッションの最長時間は24時間ですが、GA4は時間の制限はありません。
Google Search Console(グーグル・サーチ・コンソール)
SEO対策に特化したアクセス解析ツールなら、無料のGoogle Search Console(グーグル・サーチ・コンソール)がおすすめです。検索クエリ (キーワード) の分析・検索順位・クリック率を把握できます。ホームページのインデックス状況やエラーを確認することも可能です。
公式サイト:https://search.google.com/search-console/about?hl=ja
Clarity
Clarity (クラリティ) は、Microsoft社が提供でしているツールです。ユーザーの行動を録画するレコーディング機能や、ヒートマップ・ダッシュボードの高精度な解析機能が標準搭載されており、すべての機能を無料で使えます。
公式サイト:https://clarity.microsoft.com/lang/ja-jp
AIアナリスト
AIアナリストは、株式会社WACUL (ワカル) が提供するAI搭載の有料アクセス解析ツールです。AIによるデータ自動分析で効果検証から改善施策の提案まで対応できるため、Webマーケティングの専門的な知識を持たないビギナーの方も安心して使えます。CVR (コンバージョン率) を改善したいお店や企業にも最適です。
公式サイト:https://wacul-ai.com/
User Heat
User Heat (ユーザーヒート) は、インターネット上で簡単に使える解析ツールです。アクセス解析の対象となるホームページやブログのURLを入力して登録するだけの直感的な操作で、ページ内のユーザーの行動パターンが可視化されます。「クリックエリア」「熟読エリア」など、多彩な観点でのヒートマップ解析機能をすべて無料で使えます。
公式サイト:https://userheat.com/
ホームページ運用におけるアクセス解析の流れ
ホームページ運用で成果を上げるには、ただアクセス解析を実施してデータ収集するだけでは何の意味もありません。運用の目的や目標を設定した上で必要なデータを集めて分析し、現状課題を早期発見して適宜改善していくことが重要です。
ここでは、ホームページ運用におけるアクセス解析・改善施策・効果測定の流れについて解説します。
ホームページ制作・運用の目的を明確化
ホームページ制作・運用の目的を明確にして、適切な目標を設定します。たとえば「1ヶ月間にお問い合わせ数を○件」「ECサイトの商品注文件数を月●件」といった具体的な目標を設定します。目標を可視化することで指標が定まり、モチベーションがアップします。
アクセス解析ツールの導入
次に、ホームページ運用に最適なアクセス解析ツールを導入して、使用感を試します。
一定期間に必要なデータを収集
初回は最低でも2週間から1ヶ月程度の期間をおいてデータを集めます。2回目以降も訪問者数・流入経路・直帰率・離脱率・CV数・CV率などのデータを定期的に収集します。
ある程度まとまったデータ量が蓄積されたら、過去のデータとも比較して細かく分析することもできます。
分析・現状課題の洗い出し
データ収集を行った後に分析を行い、ホームページ運用における現状課題を洗い出します。
たとえば、「週末はアクセス数が多いのに、平日は訪問者が少ない」「特定のページだけアクセス数が少なく離脱率が高い」「キーワード検索からの流入が少ない」など、さまざまな問題が浮き彫りになってきます。
適切な改善施策を実行
さまざまな課題を早めに解決するために、適切な改善施策を実行します。たとえば、以下のような改善施策があります。
- 離脱率の高いページはコンテンツの中身を充実させてユーザーに有益な情報を発信する
- ブランドや商品の認知度が低い場合はSNSの拡散力を利用する
効果測定・PDCAサイクルを継続する
改善施策の実行後は、効果測定を行い、訪問者数・お問い合わせ件数・CVR (目標達成の成果に至った割合) などのデータを分析します。計画 (Plan)・実行 (Do)・チェック (Check)・改善 (Act) のPDCAサイクルの流れを継続することで、運用成果に繋げることができます。
ホームページのアクセス解析に関するよくある質問3つ
Webマーケティングのビギナーの方には「アクセス解析は難しそう」といった先入観があり、わからないことも多いのではないでしょうか。ここでは、ホームページのアクセス解析によくある3つの質問について回答します。
ホームページのアクセス解析で最低限知っておくべきWebマーケティングの専門用語は?
Webマーケティング用語 | 意味 | 具体的な事例など |
---|---|---|
PV (ページビュー) |
サイト内のWebページが閲覧された回数 1人のユーザーが同じWebページを複数回閲覧した場合は、その回数分カウントされる |
1人のユーザーがトップページを3回閲覧した場合は3PVとしてカウント |
セッション数 | Webサイトへの訪問回数 | ユーザーが一定時間Webサイトを利用している間は1セッションとしてカウント 同じユーザーが朝1回、夜1回サイト訪問した場合は合わせて2セッションとしてカウント |
UU (ユニークユーザー) |
実際にWebサイトを訪問した人数を表す指標 同じユーザーが複数回訪問しても1人としてカウントされる |
5人のユーザーが同一のWebサイトを訪問した場合、何度訪問してもUUは5人 |
平均セッション時間 | 1回の訪問でWebサイトに滞在していた平均時間 (アクセス開始から終了まで) | 平均セッション時間が長いほどWebページのコンテンツ内容に興味を持った可能性が高い |
CV (コンバージョン) |
ホームページ運用で達成したい成果・目標 目標達成1回ごとに1CVとしてカウントされる |
商品の注文・応募・予約・お問い合わせ・無料資料請求などのユーザーの行動 |
CVR (コンバージョン率) |
訪問者の中でどの程度CVを達成したかの割合 | 100人訪問した中で10人が商品購入した場合のCVRは10% |
直帰率 | Webサイトに訪れたユーザーが最初にアクセスしたWebページだけ閲覧してサイトを離れた割合 | Webサイト内を1ページだけ読んで他のベージに移動せずに閉じた場合は直帰したものとみなしてカウント |
離脱率 | サイト内の特定のWebページからユーザーが離れた割合 (他サイトへの移動やページを閉じる行動もこれに含まれる) |
特定のWebページを100人が閲覧して、そのうち30人が他のサイトに移動したり、ページを閉じた場合、離脱率は30% |
アクセス解析ツール選びのポイントは?
ツール選びで迷う場合は、以下のような視点に沿って比較してみて下さい。
- ホームページ運用の目的や目標に見合うツールを選ぶ
- Webマーケティング未経験者はビギナー向けで使いやすい無料のツールを選ぶ
- サポート体制が万全で信頼性の高いツールを選ぶ
アクセス解析を実施する際の着眼点・注意点は?
- 数値だけで結果を判断しない
- 1週間ごとの短期間ではなく1ヶ月単位で計測する【長期的なスタンスで】
- 定期的に効果測定を実施して適切な改善施策を実行する
ホームページ制作・アクセス解析・SEO対策・Webマーケティングならファーストネットジャパンへ【大阪・東京・全国対応】
大阪・東京のファーストネットジャパンではホームページ制作をはじめ、アクセス解析・SEO対策・広告運用などのWebマーケティング、グラフィックデザイン・システム開発までワンストップで対応しています。
ホームページ運用に関して、このようなお悩みはありませんか?
- アクセス数は伸びているのに依然としてお問い合わせ数や商品の注文が少ない
- ホームページの運用状況を把握するのが難しい
- さまざまな課題が浮上しているのに今後どのように改善すべきなのかがわからない
- アクセス解析の作業を安心しておまかせできる業者を探している
このような問題を抱えている方は、どうぞお気軽にファーストネットジャパンへお問い合わせ下さい。アクセス解析による数値データの分析だけではなく、各種企業が抱える現状課題の洗い出しから効果検証・改善施策まで、丁寧にサポートします。
メールフォームからのお問い合わせには迅速に対応し、地域を問わず全国各地に対応可能です。ホームページ運用に関するお困りごとがありましたら、ぜひ一度ご相談下さい。 ホームページ制作やWebマーケティングのサービスを通じて、企業の発展と事業の成長に向けて全力で支援します。
ホームページ運用で必要不可欠なアクセス解析とは?おすすめのツール紹介・効果検証・改善までの流れも解説 まとめ
この記事でホームページの運用でアクセス解析が必要な理由と把握できること、アクセス解析の具体的な手順について解説しました。ホームページの運用成果を着実に上げるためには定期的にアクセス解析を実施して、現状課題を抽出して効果測定を行い、適宜改善していくことが重要です。
アクセス解析をこまめに行うことでユーザーの属性・行動パターン・行動履歴・流入経路・トラフィック状況を的確に把握できます。この段階を踏むことで、さまざまな課題を解決するための具体的なWebマーケティング戦略の方向性が明確になります。アクセス解析で得られたデータを基に適切な改善施策を実行し、この流れを繰り返し行うことで、集客力の高いホームページへと成長を遂げることができます。
WEBコンサルティングを
ご検討中ですか?
ホームページ制作大阪ドットコムでは、1998年の創業から培ってきた知見・経験を基に、
良質かつユーザー第一でWEBコンサルティングを行っております。
SEO対策を基本とし、SNS運用・リスティング広告運用などを様々なWEBマーケティングを得意としています。


