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GA4レポートの作り方|月次報告で見る項目と改善提案のまとめ方

  • WEBマーケティング

最終更新日:2026年10月24日

GA4の月次報告と改善提案をまとめるグラフ付きレポートと注記カードの図

この記事の監修者

齊藤 真也

株式会社ファーストネットジャパン 代表取締役

1998 年創業時からアプリ開発・Web マーケティング・フルリモート SES・ホームページ制作・翻訳・グラフィックデザインなど幅広い IT/クリエイティブ領域を手がけ、4,000 件超のプロジェクトを統括。セキュリティ対策・SEO・システム開発から中小企業のWeb戦略支援まで、技術とデザインの両面でクライアントの課題解決を27年以上にわたり支援してきた。
大阪本社・東京オフィスの2拠点体制で、全国の企業のデジタル化をサポート。
高松市出身。座右の銘は「圧倒的努力」。

GA4の月次レポートは、数字を並べる前に「誰が何を判断する資料か」を決めると作りやすくなります。企業サイトなら、流入が増えたかだけでなく、必要な人がサービスや問い合わせへ進んだか、次にどこを直すかまでをまとめることが大切です。

基本構成は、今月の要点、主要指標の比較、変化の内訳、改善案と確認予定です。GA4の標準レポートを使い、必要な分類だけを追加します。高度なツールや多くのグラフを用意する前に、対象期間と成果の定義、比較条件を揃えてください。

この記事では、企業サイトの問い合わせ改善を想定し、GA4レポートで見る項目、月次報告の組み立て方、数字から改善提案へ進む手順を説明します。掲載する数値は計算を説明するための架空例であり、ファーストネットジャパンや顧客の実績、業界標準を示すものではありません。

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レポートの目的と読み手を先に決める

経営者、営業担当、Web運用担当では、知りたいことが異なります。経営判断なら問い合わせや商談との関係、運用判断なら流入元やページ別の変化、制作判断なら導線やフォームの課題が中心になります。すべてを同じ細かさで一枚へ詰め込まないようにします。

目的は「アクセスを確認する」よりも、「問い合わせ減少の場所を絞り、翌月の改修対象を決める」のように書くと具体的です。目的が決まれば、必要な指標と比較軸を選べます。反対に、判断につながらない指標は付録へ回すか、掲載を見送ることも検討します。

毎月の資料には、今回決めてほしいことを冒頭に示します。たとえば、サービスページの説明を補うか、フォームの不具合調査を優先するか、といった選択です。グラフを見た相手へ解釈を丸投げせず、確認できた事実と提案を短い文章で添えましょう。

問い合わせ完了と途中行動の定義を揃える

レポートを作る前に、成果としているイベントが何を示すか確認します。問い合わせボタンのクリック、フォームの操作、正常受付では意味が異なります。どの行動をキーイベントにしているかが曖昧なままだと、毎月の改善判断も曖昧になります。

Googleのキーイベントの案内を踏まえ、事業上重要な行動を選びます。問い合わせが目的なら正常受付の条件を確認し、電話リンクのクリックや資料請求は必要に応じて別の区分で報告してください。

設定の切り替えやフォーム改修があった月は、定義の変更日を記載します。途中から別のイベントを成果にした数字を、前月と同じ条件だと説明しないようにします。正しく取れているか分からない場合は、分析より先に計測を点検する項目を報告へ入れます。

月次報告の指標は、集客・行動・成果に分ける

指標は同じ役割のものをまとめると読みやすくなります。集客ではセッションなどの利用規模、行動ではランディングページや主要導線、成果では対象のキーイベントと業務側の受付を確認します。ユーザー数とイベント回数を同じ「人数」として扱わないようにします。

区分 見る項目の例 判断したいこと
集客 セッション・流入元 どこから利用が増減したか
入口 ランディングページ どの入口に変化があるか
行動 主要ページ閲覧・対象クリック 必要な案内へ進めているか
成果 対象キーイベント・発生セッション率 成果につながる利用が増えたか
業務 正常受付・有効相談・商談 実際の事業成果とどう関係するか

ユーザーの指標にも、アクティブユーザーや総ユーザーなどの違いがあります。資料ではGA4で選んだ正確な指標名を残し、毎月同じものを使います。「アクセス数」という一語だけにまとめると、後からセッションか表示回数かを判別しにくくなります。

成果率も分母を明記します。トラフィック獲得レポートの案内にあるセッションキーイベント率は、キーイベントが発生したセッションの割合です。イベントの延べ回数を単純にセッション数で割った率と同じとは限りません。

対象期間・比較条件・取得日時を固定する

月次なら当月と前月の開始日・終了日を明示し、日数や営業日、季節要因の違いも確認します。キャンペーンや長期休暇がある業種では、前月比だけで判断せず前年同月なども参考にします。ただし、前年と計測定義が違えば比較の制約を注記してください。

プロパティ、対象サイト、タイムゾーン、国、端末、フィルタなど、数字に影響する条件を表紙か注記へ残します。比較資料を作る担当が変わっても同じ条件を再現できるようにするためです。異なるプロパティや別サイトの値を、同じ集計へ黙って混ぜないようにします。

Googleのデータの更新頻度も確認し、処理途中の直近データを含む場合はその状態を記載します。資料を作成した日とデータ対象日、抽出した日時を分けて残すと、後から数値が変わった理由を調べやすくなります。

GA4の標準レポートから必要な表を作る

まずはレポートでトラフィック獲得、ランディングページ、イベントなど目的に合う画面を開き、対象期間を合わせます。表示されるナビゲーションはプロパティの設定によって異なるため、名前がない場合は管理者へ使用中のコレクションやレポート構成を確認してください。

流入を比べるときは、セッションに対応する流入元と、新規ユーザーの最初の流入元を混同しないようにします。同じ「検索から来た人」という説明でも、選んだディメンションのスコープで意味が変わります。月次表へ正確な名前を記録しておきましょう。

ページを比べるときも、最初に閲覧したランディングページと、その後を含むページ閲覧は別です。入口を改善したいのか、サイト内の回遊を見たいのかで選びます。サービスページが多く見られたという事実だけでは、そのページから訪問が始まったとは言えません。

操作や分類が足りない場合は、詳細レポートのカスタマイズで必要なディメンションや指標を検討します。編集者または管理者の権限が必要な作業であり、閲覧担当に操作が見えないことだけで故障とは判断しないでください。

月次報告の基本構成は四つに絞る

一つ目は今月の要点です。増えたもの、減ったもの、重要な制約を数行で示します。二つ目は主要指標の比較表で、値と増減を整理します。三つ目は変化の内訳と確認した事実、四つ目は改善案、担当、確認期限です。

各ページの画面キャプチャだけを並べるより、読み手が判断する順番へ組み直します。要点で「何が起きたか」を示し、内訳で「どこに変化があるか」を説明し、改善案で「何を確かめるか」を決めます。詳しいデータは参照用の付録に分けると、会議の論点がぶれにくくなります。

毎月の型を固定しても、説明文まで使い回さないようにします。今月は計測不良の調査が中心なのか、流入構成の変化なのかで注目点は変わります。数字が変わらない月でも、前回施策の検証結果や、追加の判断に必要な情報を報告してください。

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架空例:流入が増えても成果率が下がった月を読む

以下は計算を説明するための架空データです。対象を問い合わせ完了の一つのキーイベントに固定し、期間と計測条件が揃っていると仮定します。実際の会社や顧客の実績ではなく、成果の予測や一般的な基準値でもありません。

指標 前月 当月 読み取り
セッション 10,000 12,000 20%増加
対象キーイベント発生セッション 120 108 10%減少
対象のセッションキーイベント率 1.2% 0.9% 0.3ポイント低下

この例では、利用規模は増えていますが、成果につながったセッションは減っています。「集客が好調」とだけ報告すると重要な変化を見落とします。ただし、率が低下した理由はまだ分かりません。流入構成、入口ページ、端末、計測変更を分けて調べる段階です。

1.2%から0.9%への変化は0.3ポイントの低下で、相対的な減少率なら25%です。パーセントとポイントを混ぜると変化の大きさが伝わりにくくなります。率の比較と件数の比較を並べ、少ない母数の大きな増減率も過大評価しないようにします。

また、この表の120と108はイベントの延べ回数ではなく、対象キーイベントが発生したセッション数です。同じセッションで複数回発生した場合の回数とは区別します。GA4の画面や抽出で使う指標を確認し、似た名前の値を分子へ置き換えないでください。

変化は流入元・入口・端末の順に分けて調べる

まず流入元別に見ると、成果率の低い流入が増えた影響か、主要な流入の成果が下がったのかを分けられます。すべてのチャネルで悪化していなければ、サイト全体のデザインを一度に変える前に、変化した範囲を詳しく調べる余地があります。

次にランディングページ別に確認します。新しい記事が多くの利用を集めている一方、問い合わせに近いサービスページの入口が減っている場合、合算した率は変わる可能性があります。記事の役割とサービスページの役割を分け、同じ率を一律の基準にしないようにします。

端末別の確認では、スマートフォンだけに減少があるかを見ます。ただし、端末別の数値が違うことだけで操作性が原因とは断定できません。流入の構成やページの違いも考え、実際の画面でリンク、フォーム、エラー表示を確認して仮説を絞ります。

分類を細かくしすぎると一つの区分の件数が小さくなり、判断しにくくなります。先に全体と大きな区分を確認し、必要な場所だけ掘り下げます。十分な情報がない場合は「原因未特定」と書き、追加で何を確認するかを示すことも有効な報告です。

SEOの報告ではGA4とSearch Consoleの役割を分ける

GA4はサイトに来た後の利用や成果を確認し、Search ConsoleはGoogle検索での表示、クリック、クエリなどを確認するために使い分けます。GA4の流入が減ったことだけで検索順位の低下と決めたり、Search ConsoleのクリックをGA4のセッションと完全一致させたりしないようにします。

特定記事を評価する場合は、対象ページURLを揃え、検索での変化とサイト内の行動を並べて確認します。クエリの意図が変わったのか、入口のクリックが減ったのか、到着後に問い合わせへ進みにくいのかを分けると、記事改善とフォーム改善を混同しにくくなります。

複数の取得元を一つの資料へ載せるときは、出典、対象期間、条件、指標名を残します。計測方式が違う数値を同じものとして足し合わせず、傾向を確認するために並べます。順位やクリックの上昇を、そのまま売上や商談の増加と結び付けて報告しないことも大切です。

改善提案は、事実・仮説・施策・検証に分ける

提案では、「スマートフォンの対象導線クリックが減った」が事実、「ボタンが見つかりにくくなった可能性」が仮説、「配置と表示を点検する」が施策、「対象ページで表示とクリック、受付を確認する」が検証になります。この四つを混ぜずに書くと、未確認の原因を断定せずに進められます。

項目 記載例 確認のポイント
事実 対象端末の導線クリックが減少 期間・対象・件数を明記
仮説 改修後に表示機会が減った可能性 未確認の推測と分かる表現
施策 代表ページの表示と動作を点検 作業範囲と担当を設定
検証 公開前後の条件と受付を確認 確認期限と合否基準を残す

一度にすべてのページ、文言、ボタン、広告を変えると、どの変更が関係したか分かりにくくなります。影響の大きさと確認のしやすさから優先順位を決め、まず一つか二つの施策に絞ります。施策ごとに優先度と判断の理由も残しておきます。技術的な不具合が疑われるなら、デザインの変更より先に原因調査を行います。

実施後の増加が、その施策だけの効果とは限りません。季節性、流入量、別の変更も確認し、前後比較だけで因果関係を断定しないようにします。十分な件数がない段階では、動作確認の完了と成果評価の継続を分けて報告してください。

データ不足・しきい値・計測不良は注記する

GA4の表で数字が見えない場合、すべてをゼロ件と判断しないようにします。データしきい値などの影響がある場合は、データ品質の表示を確認し、非表示や制約のあるデータとして扱います。

抽出エラーなら未取得、対象条件に表示がないならその状態、計測設定が未実装なら未計測として分けます。空欄を自動的にゼロへ変換する表計算は避け、作成者が理由を確認してください。数字がないことも、設定点検や次の検証の判断材料になります。

イベントの重複、タグの消失、フォーム方式の変更が見つかった場合は、影響がある期間と指標を明記します。正しく比較できない値を前月比の成果として強調せず、復旧後にどの期間から評価を再開するかを決めます。未確認の過去データを推定で埋めないことが重要です。

共有・エクスポートと自動化は定義を固めてから行う

GA4のレポートの共有・エクスポート機能を使い、読み手の権限と用途に合う形式で渡します。PDFは会議資料、CSVやスプレッドシートは再集計など、必要な使い方を先に決めると整理しやすくなります。

エクスポートしたファイルには、対象期間、抽出日時、レポート名、条件を添えます。画面上で一部の行しか見えていないときは、保存したファイルの範囲も確認してください。元データと報告用の加工表を分けることで、後から計算や分類を追いやすくなります。

自動化する前に、手作業で同じ条件を再現できることを確認します。定義が毎月変わる状態で自動更新だけを組むと、誤った比較も自動で続きます。自動化後も、データ欠損、設定変更、主要指標の急変を人が確認する役割を残しましょう。

ファーストネットジャパンの分析・改善支援

ファーストネットジャパンは、1998年創業・4,000件超の制作実績をもとに、SEOとWeb制作、公開後の分析・運用改善を支援しています。GA4レポートでは、指標の定義と計測状況を確認し、検索意図や問い合わせ導線、サイト改修と合わせて改善案を整理します。

依頼時は、対象サイト、報告を読む方、事業上の目標、現在の資料、GA4・GTMの管理状況、困っている判断を共有してください。氏名やメールアドレス、相談本文をGA4へ送る必要はありません。業務側の受付や商談情報を扱う場合も、集計に必要な範囲を担当者と確認します。

費用と工程は、月次資料の作成だけか、計測の点検、イベント設定、改善案の作成、サイト改修と効果確認まで含むかで変わります。作成する表の数だけでなく、判断する目的と対応範囲を分けて見積もります。数字を出す作業から、翌月の改善へつながる運用づくりをご相談いただけます。

【関連記事】
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GA4設定代行の依頼範囲と費用

よくある質問

Q. GA4の月次レポートでは最初に何を決めますか?

誰が何を判断する資料かを決め、対象サイト、期間、成果の定義、比較条件を揃えます。問い合わせ改善が目的なら、流入だけでなく対象の正常受付へ進んだかを確認します。必要な指標を絞り、要点、主要指標、変化の内訳、次の施策と確認予定の順でまとめます。

Q. セッションが増えたらサイトは改善したといえますか?

利用規模の増加は確認できますが、事業成果まで改善したとは限りません。成果につながったセッションや業務側の受付も確認し、流入元、入口ページ、端末の構成を分けて調べます。計測定義の変更や不具合による数値の変化も先に確認してください。

Q. キーイベント回数をセッション数で割れば成果率になりますか?

セッションキーイベント率を求める場合は、対象キーイベントが発生したセッション数を分子にします。イベントの延べ回数とは異なる場合があります。利用者を分母にする率とも区別し、使う指標名、対象イベント、分母と分子を資料へ明記してください。

Q. GA4とSearch Consoleの数値は揃える必要がありますか?

取得対象と仕組みが異なるため、異なる指標を完全一致させることを目的にしません。Search ConsoleはGoogle検索での表示やクリック、GA4は到着後の利用や成果を確認するために使い分けます。対象URL、期間、条件、出典を残して傾向を並べて読みます。

Q. データが表示されない場合はゼロとして報告してよいですか?

抽出エラー、未実装、対象条件に表示がない場合、しきい値などの制約を区別してください。データ品質の表示と設定を確認し、未取得や未計測をゼロに置き換えないようにします。比較できない期間や指標は、その理由と次の確認方法を注記します。

Q. レポート作成を外注するときは何を依頼しますか?

集計だけか、計測の点検、分析、改善案、サイト改修、効果確認まで含むかを分けます。報告の読み手、目標、現在の資料、GA4などの管理状況を共有してください。費用と工程は資料の枚数だけでなく、調査と対応範囲を確認して見積もります。

まとめ

GA4レポートは、読み手の判断に必要な指標を選び、成果の定義と比較条件を揃えて作ります。流入の合計だけで結論を出さず、入口、端末、対象成果へ分け、観察した事実と原因の仮説を区別しましょう。

改善案には担当と確認期限を付け、翌月に実施結果を振り返ります。ファーストネットジャパンでは、計測の点検から月次の分析、サイト改修と効果確認まで、数字を改善へつなげる運用づくりをご支援します。

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株式会社ファーストネットジャパン 代表取締役

1998 年創業時からアプリ開発・Web マーケティング・フルリモート SES・ホームページ制作・翻訳・グラフィックデザインなど幅広い IT/クリエイティブ領域を手がけ、4,000 件超のプロジェクトを統括。セキュリティ対策・SEO・システム開発から中小企業のWeb戦略支援まで、技術とデザインの両面でクライアントの課題解決を27年以上にわたり支援してきた。
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