ホームページ制作でレスポンシブWebデザインのメリット・デメリット・重要なチェックポイントを徹底解説
ホームページやブログを閲覧する際にスマホを利用する人が多く、今やWebサイト設計・構築ではモバイル版とPC版の双方で快適に使えるレスポンシブWebデザインが主流となっています。
レスポンシブWebデザインを導入することでホームページの制作コストを削減し、スマホでもPCでもストレスなく閲覧できるため、ユーザーからの評価が高まり、SEO対策にも有利となります。
そこで、この記事ではレスポンシブWebデザインの特徴や導入する必要性とメリット・デメリット・注意点について詳しく解説します。レスポンシブWebデザインでホームページを制作する際の重要なチェックポイントもお伝えしますので、ぜひ最後までお読み下さい。
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CONTENTS
ホームページ制作におけるレスポンシブWebデザインとは
ホームページ制作におけるレスポンシブWebデザインとは、PC・スマホ・タブレットなど、
それぞれ画面サイズが異なる通信端末でも、1つのWebサイトで快適に見やすく、使いやすいレイアウトに最適化されたデザイン手法のことを指します。
レスポンシブWebデザインの特徴
ホームページは本来、文章や画像などのコンテンツの中身を表すhtmlファイルと、文字の大きさ・レイアウト・装飾などの見せ方を表すcss (スタイルシート) によって構築されています。
レスポンシブWebデザインは、1つのhtmlファイルを基にcss (スタイルシート) で各デバイスの画面幅に応じて、最適なレイアウトに自動的に調整される仕組みです。そのため、PC用・スマホ用・タブレット用と、各デバイスの画面サイズに合わせて、それぞれ個別に同一のコンテンツ内容でのホームページを作成する必要はありません。
基本的にホームページに掲載される文章や画像などの情報の内容は、どのデバイスでも同じですが、レスポンシブWebデザインでは各デバイスでWebサイトの視覚的な要素の配置や見せ方がそれぞれ違ってきます。
レスポンシブWebデザインの種類
レスポンシブWebデザインで代表的なレスポンシブレイアウトをはじめ、リキッドレイアウト・フレキシブルレイアウト・グリッドレイアウト (グリッドデザイン) の4種類について、それぞれの特徴の違いや注意点は以下の通りです。
レスポンシブWebデザインの種類 | 特徴 【注意点】 |
---|---|
レスポンシブレイアウト | ・各デバイスの画面幅に応じて画像・コンテンツ・ナビゲーションの配置を調整するレイアウト ・ブレイクポイントを基にデザインが自動的に切り替わる仕組み ・レスポンシブWebデザインの主流となっている 【注意点】 ・複雑な微調整が必要 ・Webデザインの選択肢が少なく、自由性が低い |
リキッドレイアウト | ・ブレイクポイントの指定はなく、各要素の高さや幅をパーセンテージで数値化して指定する ・画面幅のサイズに応じて各要素が拡大・縮小される ・一般的な画面サイズだと、どのデバイスでもコンテンツの表示サイズがピッタリ自然に収まるレイアウト 【注意点】 ・画面サイズが極端に広い場合や狭い場合は、レイアウト崩れが起こることがある |
フレキシブルレイアウト | ・リキッドレイアウトを基にして、画面の最小幅・最大幅を指定する ・画面幅が広いデバイスや狭いデバイスでも適度に拡大・縮小されるため、見やすくて使いやすいレイアウトに最適化される 【注意点】 ・微調整が難しく、画像の比率が崩れる場合がある |
グリッドレイアウト (グリッドデザイン) |
・Webページ全体が格子状 (グリッド) が分割されたレイアウト ・画面幅が変化してもレイアウト崩れが起こりにくい ・ボックス型のコンテンツを配置できてデザイン性が高く、情報整理がしやすい 【注意点】 ・Webデザインの段階から細かい設計が必要で技術的に難しい ・古いブラウザだとレイアウト崩れが起こりやすい |
プレイクポイントとは?
ブレイクポイントとは、Webデザインがデバイスごとに切り替わる画面幅のサイズです。各デバイスのブレイクポイントとなる画面幅の一般的な目安は以下の通りです。
デバイスの種類 | ブレイクポイントとなる画面幅の一般的な目安 |
---|---|
PC | ノートパソコン 1024px前後 / デスクトップ 1200px ~ |
スマホ | 320px ~ 599px |
タブレット | 600px ~ 1024px |
レスポンシブWebデザイン・デスクトップ対応・アダプティブWebデザインの違いを比較
ホームページ制作で主流となっているレスポンシブWebデザインと、デスクトップ対応・アダプティブWebデザインについて、それぞれの特徴の違いを以下の一覧表にまとめました。
比較項目 / Webデザインの種類 | レスポンシブWebデザイン | デスクトップ対応 | アダプティブWebデザイン (AWD) |
---|---|---|---|
特徴 | 1つのhtmlファイルで各デバイスに対応したレイアウトを 自動的に調整する柔軟性のあるWebデザイン |
ノートPCやデスクトップパソコン専用のレイアウトで ホームページを制作 |
各デバイスに対応するために複数の固定レイアウトの webデザインを作成してデバイスごとに切り替える仕組み |
表示切り替えの方法 | デバイスの種類や画面サイズに応じて最適な閲覧環境にするため cssのメディアクエリで自動的に切り替え |
スマホやタブレットでは縮小表示されるが PC専用であるため自動的な表示切り替えは不可 |
JavaScriptやサーバーでデバイスを 自動判定して最適なレイアウトを表示 |
必要なurlの数 【表示例】 |
1つのurlで共通 【http://abcdefg.com】 |
PC版・スマホ版・タブレット版など個別に用意するケースが多い 【http://abcdefg.com】 PC版 【http://abcdefg.com/s/】 スマホ版 【http://abcdefg.com/t/】 タブレット版 |
1つのurlで共通 (http://abcdefg.com) |
レスポンシブWebデザインのホームページの主な構成要素
レスポンシブWebデザインのホームページ制作では、主に以下のような構成要素となります。各要素の特徴や役割について詳しく見ていきましょう。
- ヘッダー(Header)
- ナビゲーション
- メインビジュアル(ファーストビュー)
- コンテンツエリア(メインコンテンツ)
- サイドバー
- メールフォーム
- CTA
- フッター
ヘッダー(Header)
ヘッダー(Header)は、Webページの最上部に配置されるエリアです。ヘッダーには企業名やロゴ、写真や画像を配置して特定の商品やブランドのイメージを伝えることもできます。
ナビゲーション
サイト内にどんなコンテンツが用意されているのか、一目でわかるように設置されたメニュー全般のことをナビゲーションと言います。ヘッダーの下やフッターにグローバルナビゲーションを設置しておくと、ユーザーが探しているコンテンツを見つけやすくなります。
レスポンシブWebデザインのホームページでは、右最上部または左最上部に位置する3本の太い横線が並んだハンバーガーボタンを選択すると、複数のコンテンツメニューが下に降りてきて表示されるものもあります。
メインビジュアル(ファーストビュー)
メインビジュアルのことをファーストビューとも言い、Webサイトを開いた時に、最初に目に入ってくる大きな画像や写真、動画を配置するエリアです。期間限定のキャンペーンや広告で利用されるケースが多く、インパクトの強いビジュアルやキャッチコピーで訴求する効果も期待できます。
コンテンツエリア(メインコンテンツ)
コンテンツエリアは、Webページのメインとなる情報を掲載する領域です。企業の紹介や商品・サービスの詳細など、ユーザーに伝えるべき重要な情報をコンテンツエリアに掲載します。
文章には適宜見出しや段落をつけて、行間には適度なゆとりを持たせて文字を見やすくする工夫が求められます。イメージ画像や動画を交えて見やすくわかりやすく伝えることで、ユーザーの興味を引き寄せ、集客数を増やし、SEO効果を高める効果も期待できる重要な部分です。
アイコンやイラストなどの画像を挿入する際は、スマホの小さな画面でもユーザーがストレスなく見やすいように、細かい配慮やテスト作業が必要となります。
サイドバー
サイドバーは、Webページの左か右のどちらかに配置される補助的な領域です。サイト内の回遊性を高める役割を持ち、サイドバーには検索ボックス・カテゴリー分け・関連記事へのリンクなどが配置されるケースが多いです。コンテンツ数が少ない場合は、サイドバーがなくてもとくに問題ありません。
メールフォーム
ユーザーからの貴重な意見や感想、お問い合わせや申し込みを行うなど、サイト運営者や企業と繋がるための接点として、メールフォームを設置します。ただし、メールフォームの操作が複雑で、必須入力項目が多すぎると離脱率が高くなるため、操作のしやすさに配慮する必要があります。
CTA (コール・トゥ・アクション)
CTAは「Call To Action」の頭文字で、ユーザーに積極的な行動を促すためにボタンやバナーを設置する領域です。
具体的な行動の事例を挙げると、無料資料請求・お問い合わせ・予約・応募・無料見積もり・無料相談・商品購入・新規会員登録などがあります。Webサイト制作における本来の目的や目標達成に繋げるために、CTAは極めて大切な要素となります。
フッターは、Webページの最下部に配置される領域で、企業情報・利用規約・個人情報保護方針などのコンテンツを掲載するのが一般的です。メインコンテンツへのリンクをまとめて掲載するサイトマップのような役割もあります。フッターには著作権表示 (コピーライト) を掲載することもあります。
ホームページ制作でレスポンシブWebデザインを導入する4つのメリット
スマホでWebサイトやプログにアクセスするのが主流となった今、ホームページ制作ではレスポンシブ対応は必須となりました。
ユーザーにとっての利便性を高め、サイト運営者側は管理がしやすくSEOに有利になるなど、以下の通り4つの大きなメリットが期待できます。
SEOに有利
検索エンジンサービスを展開するGoogle社では、レスポンシブ対応によるモバイルファーストを推奨しています。検索結果の上位に表示されやすくなり、集客力を高め、SEOに有利となります。
UX ・PV・CVの向上
レスポンシブWebデザインによるホームページ制作では、PC・スマホ・タブレットのどのデバイスでも快適に閲覧できます。そのため、UX (ユーザー体験) の向上、PV (ページビュー = Webページの閲覧数)・CV (コンバージョン= 目標達成) の成果も期待できます。
ホームページの管理がしやすい
レスポンシブWebデザインの場合は、1つのhtmlファイルを基にCSS (スタイルシート) でWebデザインの調整や装飾の作業で済みます。同一内容のWebサイトを各デバイスで個別に用意する必要はありません。そのため、修正や更新の作業効率が良く、ホームページの管理がしやすいです。
デバイス別にURLを設定する必要がない
どのデバイスで閲覧してもURLは統一されるため、PC用・スマホ用などデバイス別に複数のドメイン (インターネット上の住所) を契約・設定する必要はありません。
ホームページ制作でレスポンシブWebデザインを導入する4つのデメリット・注意点
レスポンシブWebデザインを導入することで多くのメリットが期待される反面、デメリットがあることも知っておくべきです。
ここでは、レスポンシブ対応のホームページ制作で、とくに見落としがちなデメリット・注意点をお伝えします。
サイト初期設計に時間と労力がかかる
レスポンシブWebデザインの場合、「どのデバイスでも快適に閲覧できること」が前提であるため、画面サイズごとに表示を調整する必要があります。さらに複数パターンのデザイン作成が必要となることもあるため、サイト初期設計やWebデザイン作成には時間と労力がかかります。
1からサイト構築する場合は専門的な知識と技術が必要
既成のテンプレートなどを使わずに1の段階から完全オリジナルでサイト構築する場合、専門的な知識と技術力が求められます。Webデザイン完成後はどのデバイスでも快適に閲覧できるかテストを実施し、レイアウト崩れがないか、文字や画像が見やすいか、入念なチェック作業も必要です。
表示速度が低下してユーザーが離脱するリスクがある
1つのhtmlでPC・スマホなど複数のデバイスに対応するため、プログラミングで不要なコードが残っている場合や、容量の大きい画像が含まれる場合は、ページの読み込みに時間がかかることがあります。Webサイトの表示速度が低下するとユーザーにストレスを与えてしまい、離脱するリスクがあります。
デザインの自由性が制限される
レスポンシブ対応のホームページは、見栄えの良さやデザイン性よりも柔軟性の高いレイアウトが重視されます。
デザインにこだわり過ぎると、ユーザーが利用するブラウザの種類やバージョンによっては、Webサイトのレイアウトが崩れて見える場合もあります。複数のデバイスで快適に閲覧することが重要であるため、シンプルなデザインに限定され、デザインの自由性が制限されます。
レスポンシブWebデザイン対応のホームページ制作 6つの重要チェックポイント
レスポンシブ対応のホームページを制作する段階における重要なチェックポイントは以下の通りです。
モバイルファーストでサイト設計を行う
スマホでWebサイトを閲覧する人が多いため、モバイルファーストを念頭に置いてサイト設計を行うことが重要です。PC向けにサイト設計してからスマホ向けにアレンジを加えるのではなく、スマホユーザーを最優先します。
最初からスマホ向けのサイト設計を行うことで、画像の位置や文字の大きさが最適化され、どのデバイスでもWebサイトをみやしく表示されます。
横スクロールが発生しないように注意
スマホでWebサイトを閲覧する時に横スクロールしないとページ全体が表示されない場合や、横揺れが発生するとユーザーに不快感を与えてしまい、コンテンツの内容を見ないまま離脱する原因となります。
横スクロールや横揺れを解消するには、画面幅に合わせてWebコンテンツが自然に収まるようにレイアウトを適宜調整するなど、CSSに関する専門的な知識や技術力が必要です。
適切なフォントサイズと行間を指定する
Webサイトをスマホで閲覧する時にPCよりも文字が小さく表示されるため、読みづらくなることがあります。どのデバイスでも文字が読みやすいように、適切なフォントサイズと行間を指定します。
操作のしやすさを考慮する
レスポンシブWebデザインでホームページを制作する際には、スマホユーザー向けに操作のしやすさにもこだわる必要があります。スマホの画面は小さく、指で操作するため、バナーやリンクはある程度の大きさを確保して適度に余白を設けるなど、誤タップによる操作ミスを防ぐための工夫も求められます。
ページの読み込み・表示速度の最適化を図る
Webページの読み込みが遅いとイライラして、すぐに離脱するためアクセス数が伸びず、SEOにも悪影響を及ぼします。画像・動画の解像度やサイズを小さく軽量化し、不要なコードやスクリプトを削除して、表示速度の最適化を図りましょう。
CMS導入の際にはレスポンシブWebデザイン対応の有無を確認
WordPressなどのCMSでテーマ (テンプレート) を導入する際には、レスポンシブ対応の有無を必ず確認しましょう。レスポンシブ非対応のテーマを導入すると、スマホやタブレットではレイアウトが崩れて見づらくなることがありますのでご注意下さい。
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ホームページ制作でレスポンシブWebデザインのメリット・デメリット・重要なチェックポイントを徹底解説 まとめ
この記事ではホームページ制作におけるレスポンシブWebデザインの特徴やメリット、Webサイト制作の際に最低限押えておくべき重要なチェックポイントについて解説しました。
レスポンシブWebデザイン対応のホームページ制作では、ある程度の専門的な知識や高い技術力が必要ではありますが、htmlテンプレートやWordPressのテーマを活用すれば、制作の流れがスムーズになります。レイアウトが崩れるリスクがほぼなく、どのデバイスでも快適に表示されます。
モバイルファーストを意識してどのデバイスでも快適に閲覧できる環境を整え、ユーザーの視点に沿った高品質なコンテンツ作成でSEOにも有利になり、集客力を高める効果が期待できます。
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