XMLサイトマップが必要な理由・役割・メリットとは? おすすめの自動作成ツールも紹介
Webサイトやブログの運営で「高品質なコンテンツを作成したのに、Googleの検索エンジンでは検索上位に表示されていない」「ブログ記事で更新したWebページが検索エンジンでは反映されにくい」といった経験はありませんか?
そのような問題をスムーズに解決するために、多くのWebサイトやブログでは、XMLサイトマップの導入に注力しています。XMLサイトマップはサイト内のページ構成に関する正確な情報を検索エンジンに対して効率的に伝える仕組みで、検索上位に表示するためのSEO対策としても有効です。とくに大規模なWebサイトや更新頻度の高いブログを運営する際には、XMLサイトマップの作成は必要不可欠となります。
この記事では、XMLサイトマップに関する以下の内容についてわかりやすく解説します。
- XMLサイトマップの基本的な仕組み
- XMLサイトマップ作成の必要性・メリット・注意点
- XMLサイトマップとHTMLサイトマップとの違い
無料で使えるおすすめのXMLサイトマップ自動作成ツールもご紹介しますので、ぜひ最後までお読み下さい。
SEO対策で
困っていませんか?
売上をあげるための
SEO対策ならお任せください。
ファーストネットジャパンでは、
1998年の創業から培ってきた知見・経験を基に、
良質かつユーザー第一で
Webマーケティング・コンサルティングを
行っております。


CONTENTS
XMLサイトマップとは何か
XMLサイトマップとは
XMLサイトマップとは、Webサイト内の各WebページのURLをXML形式 (文章の体裁や構造を記述するデータ記述言語の一種)で記述してリスト化されたファイルです。
XMLサイトマップはWebサイト上の画面には表示されませんが、検索エンジンのロボット(クローラー)がその情報を見て、あなたのサイトの構造を理解しやすくなるのです。サイト全体の“地図”や“設計図”のような役割を果たすため、検索結果にページが表示されやすくなったり、SEO(検索エンジン対策)にもつながる重要な仕組みです。
XMLサイトマップの基本的な仕組み・構造
XMLサイトマップは、検索エンジンに「このWebサイトにはこんなページがありますよ」と伝えるための専用ファイルです。Webページの情報を一覧にした“リスト形式のファイル”ですが、1つにまとめるのではなく、いくつかの役割ごとに分けて整理されるのが特徴です。
メインの案内役(親ファイル)「sitemap.xml」、これは「サイトマップの目次」のようなファイルです。他のサイトマップファイル(子ファイル)へのリンクがまとめられており、検索エンジンはここから全体を把握します。
子ファイルの拡張子 (データファイルの種類を識別するためのアルファベットによる文字列) は「.xml」で表示され、それぞれに別の役割を持たせており、主に以下のものが含まれます。
- 【category.xml】カテゴリーページのURLが記載されたデータファイル
- 【misc.xml】トップページとHTMLサイトマップのURLが記載されたデータファイル
- 【年-月.xml】Webサイトに新規で追加されたWebページURLが月別に記載されたデータファイル (「2025-05.xml」 など)
- 【images.xml】写真やイラストなどの画像コンテンツを検索エンジンに伝えて認識されるためのデータファイル
- 【movie.xml】動画コンテンツを検索エンジンに伝えて認識してもらうためのデータファイル
XMLサイトマップとHTMLサイトマップとの違いは?
XMLサイトマップとHTMLサイトマップの違いをわかりやすく以下の表にまとめました。それぞれの特徴や役割、期待されるSEO効果について十分に理解を深め、両方とも活用して上手に使い分けることで、Webサイトやブログの運営者、ユーザーの双方に大きなメリットをもたらすことができます。
項目 | XMLサイトマップ | HTMLサイトマップ |
---|---|---|
定義・特徴 | XML形式のファイル (拡張子は「.xml」) でURLや更新の頻度などの情報を記載する | HTML形式 (拡張子は.html) のWebページでWebサイト内にあるすべてのリンク先のコンテンツがわかるように一覧表示 |
目的・役割 | Googleなどの検索エンジンに対してWebページの構造を伝える | ユーザーがWebサイトを訪問した時に目的とするWebページを探しやすくするためのナビゲーションや地図としての役割がある |
閲覧の対象 | Googleなどの検索エンジンのクローラーが閲覧対象 | 閲覧の対象となるのはWebサイトを訪問したユーザー |
Webサイト上での表示の有無 | 非表示 (「.xml」の拡張子が含まれたURLを直接入力しなければWebサイト上には表示されない) |
Webサイト上ではHTMLサイトマップは地図のような役割を持っているため表示される フッター (Webサイトの下部にある領域)からアクセス出来るケースが多い 2カラム・3カラム仕様 (メインコンテンツとサイドバーで構成されたレイアウト) の場合はWebサイトの右または左にある サイドバーからアクセスできる場合もある |
SEO対策の効果 | クローリングの効率が向上されるため高いSEO効果が期待できる | HTMLサイトマップを設置してWebサイトに表示させることでユーザビリティが良くなり間接的なSEO効果が期待される (ユーザーの満足度向上など) |
更新作業の必要性 | Webページの追加・削除する際にはXMLサイトマップをその都度更新するのが理想的 | 必要に応じて更新する程度でとくに問題ない (ただしWebサイト内の一部のWebページが削除された場合は更新しないとリンク切れになる場合があるので注意) Webページが追加された場合はHTMLサイトマップに記載しないとリンク先のコンテンツをユーザーに気づいてもらえない |
設置場所の事例 | /sitemap.xml | /sitemap.html (または /sitemap/ など) |
自動生成の可否 | WordPressなど多くのCMSではプラグインの活用で自動生成可能 XML作成ツール (無料・有料) を活用することで自動的に作成される |
WordPressなどのCMSでは一部自動生成も可能 ただし手動による微調整が必要となる場合がある HTMLサイトマップを自動生成するツールもある |
構造の柔軟性 | XMLサイトマップはWebサイトに含まれるすべてのURLをリスト形式で記述する URLに限らずWebページの変更頻度・最終更新日時・重要度などの情報を追加で記述することも可能 ただし、検索エンジン側でのクローラー処理を促すために使われるデータファイルであるため、ソース コードの書き方には記述形式が決められている 構造自体は固定的で柔軟性は低い |
HTML・CSS (スタイルシート) の知識や技術があれば自由にデザインやカスタマイズ可能 カテゴリの分類や装飾も柔軟に対応できる |
XMLサイトマップの正しい記述方法
XMLサイトマップの基本的な正しい記述方法は以下の通りです。
urlsetタグ・urlタグ・locタグはファイル内に必ず記述しますが、lastmodタグは必須要素ではありません。
- 【urlsetタグ】プロトコル標準に沿ってネームスペースを指定する
- 【urlタグ】URL情報1つに対してurlタグで囲む (1つのファイルに複数のurlタグが含まれることもある)
- 【locタグ】WebページのURLを記述する際に使うタグ
- 【lastmodタグ】Webページの最終更新日時を指定するタグ
(2025年5月5日が最終更新日時の場合は「<lastmod>2005-05-05</lastmod>」 と記述する)
※開始タグと終了タグは基本的に半角の「<」「>」の文字を使用しますが、上記のlastmodタグの説明文には全角の「<」「>」に置き換えています。
XMLサイトマップの制限
XMLサイトマップを活用する際には、使用上の制限があることを知っておく必要があります。これを理解しないままで活用すると、検索エンジンのクローラーに正確に伝わらなくなり、正常に機能しない可能性もありますのでご注意下さい。
XMLサイトマップ関する制限は以下の通りです。
- XMLサイトマップ1ファイルにつき記述ができるURL数は最大50,000件まで
- 1ファイルあたりの容量は最大50MBまで
XMLサイトマップの必要性・役割・メリット
「Googleの検索エンジンから高く評価されたい」「多くのユーザーに自社のコンテンツを見てほしい」というWebサイト・ブログ運営者は、通常のSEO対策と合わせてXMLサイトマップの作成にもぜひ注力してみて下さい。ここではXMLサイトマップ作成の必要性・役割・メリットについて詳しく解説します。
クローラーに認識されるためSEO対策では有利になる【クローラビリティ向上】
SEO対策では、Googleの検索エンジンに対して「自社サイトにどんなWebページが存在していてどんなコンテンツを掲載するのか」を正しく伝えることが重要となります。
作成したXMLサイトマップをGoogle Search Console(グーグル・サーチ・コンソール) という専用のツールを使って、Googleに送信します。これにより、Googleのロボット(クローラー)があなたのサイトを見に来たときに、ページの内容を正しく理解できるようになります。これによってクローラビリティの向上に直結します。
クローラビリティとは、検索エンジンで情報収集の役割を持つロボットであるクローラーがWebサイトを巡回して、サイト中に存在するWebページの情報を見つけやすい状態になっていることを表す言葉です。クローラビリティの向上にともない、SEO対策では有利になるものと考えられます。
大規模なWebサイトや更新頻度の高いWebサイトには必要不可欠
数百ページ以上ある大規模なWebサイトでは、XMLサイトマップの活用が欠かせません。具体的な事例を挙げると、以下のものがあります。
具体的な事例 | XMLサイトマップが必要な理由 |
---|---|
数百ページ単位の大規模なWebサイト | クローラーがWebサイト内の全てのWebページを巡回しきれない可能性があるため、XMLサイトマップで効率良く伝えて認識を高める必要がある |
更新頻度の高いニュースサイト・ ブログ・オウンドメディア |
新しいコンテンツをスピーディーにインデックスさせる必要があるため、XMLサイトマップを有効活用する |
大規模なECサイト(ネットショップ) | 商品数が増えるとジャンル分けが複雑になるため、XMLサイトマップで検索エンジンに正確な情報を伝えておく必要がある |
Webサイトのリニューアル直後など サイト構造が大幅に変更された場合 |
クローラーに新しい構成を正確に伝えることで再インデックスされるため |
早急にインデックス登録しておきたい時に
新しいキャンペーンを展開する時や、急ぎで重要な告知がある場合など、スピード重視で検索結果に反映させたいWebページがある場合は、XMLサイトマップをぜひ有効活用して下さい。
XMLサイトマップを作成して送信すれば、短時間で検索エンジンのデータベースにインデックス登録され、多くのユーザーに最新情報や重要な情報、お役立ち情報をいち早く届けることができます。
とくに競合の高いジャンルや話題性の高いトピック記事では、「競合他社よりも一刻でも早く検索エンジンにインデックス登録されること」が検索上位を勝ち取るための秘策となります。
XMLサイトマップを作成する際のデメリット・注意点
ファイルサイズの容量を超えないように注意
先述した通り、XMLサイトマップには1ファイルにつき最大50,000件のURL数、1ファイルあたりの容量は50MBまでの制限が設けられています。
とくに大規模なECサイトやWebサイトの場合は、上限を超える可能性があります。大規模なサイトの場合は、制限オーバーにならないように複数のファイルに分割しておくのが一般的です。
「noindex」に設定したWebページの有無を要チェック
XMLサイトマップ作成を行う前に、「noindex」に設定したWebページの有無を入念にチェックしましょう。
「noindex」とは、そのページを検索結果に表示させたくないときに使う設定のことです。たとえば、古いお知らせページや限定公開のページなどで使われます。そのため、「noindex」に設定したWebページには、XMLサイトマップの作成・送信は不要です。
手動で入力する場合はURLの記述間違いや表記揺れに要注意
XMLサイトマップの内容を手作業で入力する場合は、URLの記述間違いや表記揺れがないように十分ご注意下さい。また、タグの使い方が間違っていると検索エンジンのクローラーには正確に伝わりません。
とくに、大規模なECサイトやWebサイト、オウンドメディアサイトを運営している場合、手作業でXMLサイトマップを作成するのは時間と労力がかかり、入力内容のチェック作業も手間がかかります。XMLサイトマップ作成の業務効率化を実現するためにも、自動作成ツールの活用をおすすめします。
インデックス登録を必要としない重要度の低いURLは除外しておく
XMLサイトマップは「検索エンジンのクローラーに優先的にインデックス登録すべきWebページの一覧」です。そのため、とくにインデックス登録を必要としない重要度の低いURLは除外します。
XMLサイトマップはドメインごとに作成するのが基本
XMLサイトマップは1つのドメインごとに1つのサイトマップを作成するのが基本です。具体的な事例を挙げると、「abcdefg.com」と「sub.abcdefg.com」の2つのドメインが存在する場合、それぞれ2つずつ準備しておく必要があります。
XMLサイトマップの自動作成でおすすめの便利なツール4選
sitemap.xml Editor
「sitemap.xml Editor」は、日本語対応でWebブラウザ完結型のXMLサイトマップ作成ツールで、すべてのサービスを完全無料で利用できます。
公式サイトにアクセスすると、PCサイトマップ・モバイルサイトマップ・KMLサイトマップ・AUTOサイトマップまで、シンプルな操作でスムーズに作成できます。初心者にも最適なXML自動作成ツールです。
公式サイト:http://www.sitemapxml.jp/
XML Sitemap Generator for Google (旧 : Google XML Sitemaps)
「XML Sitemap Generator for Google」 (旧: Google XML Sitemaps) は、日本も含め世界中で幅広く活用されているWordPress専用のプラグインです。
Webページを追加した際にはXMLサイトマップの新規作成はもちろん、既存のコンテンツを更新した時にはXMLサイトマップを自動時に更新・送信する便利な機能が搭載されています。
公式サイト:https://ja.wordpress.org/plugins/google-sitemap-generator/
gulp-sitemap
「gulp-sitemap」は、ある程度プログラミングの知識や技術のある方に適しているXMLサイトマップ自動作成ツールです。WordPressのプラグインとは異なり、コーディング作業によってXMLサイトマップを自動的に作成して更新することができます。
URL構造や出力形式などの細かい部分でのカスタマイズ性にも優れており、コマンド入力でスピーディーに効率良く運用できるのがgulp-sitemapの魅力です。
公式サイト:https://www.npmjs.com/package/gulp-sitemap
All in One SEO (AIOSEO)【WordPressのプラグイン】
従来の「All in One SEO Pack」が「All in One SEO (AIOSEO) 」に名称変更され、さらに高機能になり、パワーアップしました。
国内外でのユーザー数が多く、WordPressで定番のプラグインのひとつであり、SEOランキングの向上とトラフィック数 (アクセス数)を増やすために必要不可欠な存在となっています。
XMLサイトマップ作成をはじめ、内部リンクの自動化・ローカルSEOの追加など、SEOに有利となる多彩な機能が搭載されており、完全無料で利用できます。生成AIのChatGPT活用によるSEOランキング最適化をサポートするAIOSEO機能も新たに加わりました。
公式サイト:https://ja.wordpress.org/plugins/all-in-one-seo-pack/
XMLサイトマップに関するよくある質問4つ
XMLサイトマップを必要としないケースはある?
Webサイトやブログを運営するにあたり、「XMLサイトマップは絶対に必要」というわけではありません。以下のようなケースに該当するWebサイトの場合は、XMLサイトマップを作成しなくてもとくに問題ありません。
- ページ数の少ない小規模なWebサイト
- サイト内の全ページが内部リンクで繋がっているWebサイト
- 検索エンジンの検索結果に上位表示させたいコンテンツ (記事や動画など) が存在しない
- 長期間に渡ってWebページの更新作業や追加ページの作成をしていない静的なWebサイト
XMLサイトマップのファイルを保存する場所は?
XMLサイトマップのファイル (一般的には「sitemap.xml」と記述) は、Webサイトのルートディレクトリに保存します。ルートディレクトリとは、ファイルシステムやWebサイトの階層構造で最も上位のディレクトリを意味します。
たとえば、WebサイトのURLが「http://abcdefg.com」の場合、XMLサイトマップのURLは「http://abcdefg.com/sitemap.tml」となります。この位置に保存しておくことで、検索エンジンのクローラーに対して正確な情報を伝え、認識されやすくなります。
1度作成したXMLサイトマップは更新する必要がある?
以下の内容に該当する場合は、XMLサイトマップを最新の情報に更新する必要があります。更新せずに放置しておくと、検索エンジンのクローラーに最新の内容が反映されないため、SEOの観点でも不利になるリスクがあります。
- Webサイトに新しいコンテンツ (Webページ) を追加した
- 古いWebページを削除した
- サイトリニューアルやサイト構造が変わりWebページのURLを変更した
- 既存のWebページの内容を変更・更新した
XMLサイトマップを登録する手順は?
XMLサイトマップ作成が完了した時点では、検索エンジンには認識されません。適切な送信処理を行い、Google Search Console (グーグル・サーチ・コンソール) に登録しておくことで、インデックス登録が完了し、XMLサイトマップの情報を基にクローラーに認識されます。XMLサイトマップを登録するまでの手順は以下の通りです。
- Google Search Consoleの公式サイトにアクセス
- メニューから「サイトマップ」をクリックして「新しいサイトマップの追加」欄にXMLサイトマップのファイル名 (URL) を入力
- 入力内容に間違いがないか確認した上で「送信」ボタンをクリック
XMLサイトマップが必要な理由・役割・メリットとは? おすすめの自動作成ツールも紹介 まとめ
この記事では、XMLサイトマップの基本的な仕組み、XMLの必要性・メリット・注意点、HTMLサイトマップとの根本的な違いについて解説しました。
XMLサイトマップ作成では決められた記述方法があり、プログラミングに関する専門的な知識が必要で、すべて手作業で作成するのは時間と労力がかかります。
記述間違いを防ぎ、業務効率を高めるためにも無料で使えるXMLサイトマップ作成ツールの活用をおすすめします。XMLサイトマップを上手に活用することでGoogleからの評価が高まり、SEO対策の効果がアップして、多くのユーザーにコンテンツを見てもらえます。
XMLサイトマップ作成をはじめとするSEO対策やWebサイト制作の発注先をお探しの方は、ファーストネットジャパンへおまかせ下さい。大阪・東京のファーストネットジャパンでは、XMLサイトマップの最適化・キーワード選定などのSEO対策から、Webマーケティング・Webサイト構築・制作・運用までワンストップで対応いたします。20年以上に渡る確かな実績と幅広い知見を基に、集客と売上向上の成果に直結する最適なWeb戦略を提案します。
一部の地域に限定せず、全国各地に対応しておりますので、メールフォームから24時間いつでもどうぞお気軽にお問い合わせ下さい。
SEO対策で
困っていませんか?
売上をあげるための
SEO対策ならお任せください。
ファーストネットジャパンでは、
1998年の創業から培ってきた知見・経験を基に、
良質かつユーザー第一で
Webマーケティング・コンサルティングを
行っております。

