ホームページのリニューアルの進め方。基本手順を解説します。
「上司から急にホームページをリニューアルするようにと言われたが、実際何をすればいいのだろう」
と、あなたは途方にくれていませんか?
本記事ではそんなあなたのために、ホームページをリニューアルするための手順を6つにわけて紹介します。
手順の他に、リニューアルしたほうが良い理由やタイミング、リニューアルで目指す結果、リニューアル後に確認したいことなどホームページリニューアルについて全てまとめていますので、参考にしてください。
難しく感じるかもしれませんが、順番にかつ丁寧にこなしていけば、おのずとリニューアルは成功するでしょう。
ぜひ最後までお読みください。
ホームページの新規制作・リニューアルを検討されていますか?
ホームページ制作大阪ドットコムでは、1998年の創業から培ってきた知見・経験を基に、ホームページ作成・集客のお手伝いなど総合的にWebのお困りごとをサポートしています。
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CONTENTS
ホームページリニューアルの必要性とは?目的・理由やタイミング
まずなぜホームページリニューアルするのか、必要性はあるのか?についてお話しします。
ここを納得できていないと、リニューアルする目的やモチベーションがぶれやすくなってしまいますので、チェックしてみてください。
ホームページリニューアルが必要な理由
サイト制作の技術は日々進化しているので、ホームページのデザインや機能性も段々と落ちていくものです。
古いサイトは、例えばスマートフォンで見づらかったり、シェアしづらかったり、ごちゃごちゃしていて見づらかったりと様々な使いづらさが見えてきますよね。
こういったサイトは、訪れるユーザーが見た時に「見づらい」「使いづらい」などのマイナスな感想を抱かせます。
マイナスな感想は企業ならイメージがアップすることはありませんし、むしろ「使いづらいサイトだから見ても意味がない」とマイナス評価に繋がることもあり得ます。
商品を扱っている場合も、わかりづらさから本来ならコンバージョンできる情報があるのにユーザーが離脱してしまうなど古いサイトはデメリットが多いので、ホームページをリニューアルするタイミングがきたらデザイン・機能面などの更新を考えたほうが良いでしょう。
ホームページをリニューアルするタイミング
ホームページをリニューアルするタイミングは、以下に思い当たる時期です。
- デザインや見た目が悪いなと感じる
- スマホに対応していない部分があったり、機能的に使いづらいと感じる
- ごちゃごちゃしていて、まとまりのないサイトになっている
- コンバージョン率が下がっている
- ページの表示速度が遅い
具体的にどのようなタイミングなのか、分けて解説します。
デザインや見た目が悪いなと感じる
デザインの古さは、企業イメージに直結します。
例えば自分自身で何かを調べた時に、デザインが良く見やすいサイトだと「このサイトはわかりやすくて良いサイトだ」と感じることはないでしょうか。
同じように、ユーザーもサイトデザインの良しあしで良い・悪いをジャッジすることもあるのです。
このように、サイトデザインは信頼感にも繋がるため、デザインが古いサイトは信頼度アップや売上向上のチャンスを自ら逃しているとも言えます。
サイトのデザインが古く感じた場合や、競合他社のサイトと比べて使いづらい・見づらい・古い印象を受けたならホームページをリニューアルするタイミングでしょう。
スマホに対応していない部分があったり、機能的に使いづらいと感じる
今と昔じゃ、サイトの在り方も変わってきています。
例えば昔はスマートフォンがなかったので、パソコンである程度見えれば問題ありませんでした。
しかし現在、スマートフォンやタブレット端末の普及が進み、パソコン以外でも快適に閲覧できるサイトも増えているため、どうしても古いままのサイトはデザインや見た目が悪く端末によっては見づらいサイトと言う印象になってしまいます。
スマホを持っている人が大半な時代
現在、日常的なインターネット利用環境はスマートフォンのみという人が多い時代です。
LINE株式会社によるインターネットの利用環境定点調査2021年上期の調査によれば、スマホ利用者が94%、そのうちスマホのみ利用している人が53%で、スマホとPCを併用している人は41%であるという結果が出ています。
PC利用者は43%で、PCのみ利用は2%ととても少ない結果が出ており、つまりサイトデザインはPCだけに合わせていたら良いわけではないことがこの調査でわかるのです。
また、昔に比べてブラウザも豊富なので、全てのブラウザで問題なく表示されているかもチェックしておきたいですね。
FLASHを用いたサイトデザインの場合はiOSデバイスでは表示されないため、デバイスやブラウザごとに見づらい・使いづらい点を発見したらリニューアルするタイミングと見ていいでしょう。
参考:〈調査報告〉インターネットの利用環境 定点調査(2021年上期)
ごちゃごちゃしていて、まとまりのないサイトになっている
長く運営しているホームページは、情報が豊富で賑やかなサイトに成長していることが多いです。
しかしこの情報が、ごちゃごちゃしていてまとまりがないと、結局ユーザーは欲しい情報にたどり着けずにページから離脱してしまう可能性があります。
一度ホームページを客観的に見て、情報にまとまりがあるか考えてみましょう。
- 隣同士になっている記事は関連性があるか
- カテゴリーで整理されているか
- 今は不要な情報(終了したキャンペーン情報など)はそのままになっていないか
- 商品やサービス情報がありすぎて何のサイトかよくわからなくなっていないか
などを確認し、整理されていない箇所がどの程度あるかを見極めます。
商品やサービスが拡大している場合は別ドメインやサブドメインで新規サイトを立ち上げメインサイトをシンプル・わかりやすくするという手もありますので、ホームページリニューアルのタイミングとして検討してみましょう。
コンバージョン率が下がっている
コンバージョン率とは、ユーザーが商品購入・申込など成果を達成した率を指します。
つまり、メールフォームからの問い合わせや商品購入に至るとコンバージョン率が上がるのです。
逆に下がるということは、メールフォームからの問い合わせや商品購入率が下がっているということになります。
特にメールフォームではなくメールアドレスのみのホームページだったり、ごちゃっとした印象のサイトデザインだったりするとコンバージョン率が下がっている可能性があるので、一度サイトの目的と達成率を照らし合わせてリニューアルが必要か検討してみましょう。
ページの表示速度が遅い
以前はページの表示速度が遅くても、それが普通であったため問題ない場合もありました。
しかし現在、多くのサイト運営者・運営会社はページ表示速度にも気を配っているため、アクセスしたらすぐに表示されるよう工夫されています。
実際に、ページの表示速度が遅いとページ離脱するユーザーは少なくないため、ページの表示速度が遅い場合はリニューアルしたほうが良いでしょう。
ページの最適な表示速度は3秒以内ですので、3秒以上かかるページについては見直しを検討してください。
ホームページをリニューアルする目的
ホームページをリニューアルする目的は、サイトを訪れるユーザーやターゲット層からの印象を良くする・サイトを見やすくして、サイトを作った目的を達成することにあります。
ホームページを立ち上げた時、どのような期待をしていたでしょうか?
そして現在、その期待に応えるホームページが出来上がっているでしょうか?
長く運営していると段々とコンセプトなどや目的もブレてごちゃごちゃしがちですし、逆に古い技術で作成されたホームページは運営者も扱いづらく、中々更新できないといった事態に陥っていることもあります。
ホームページをリニューアルする目的は、ホームページの軌道修正や技術を新しくして、ユーザーと運営どちらも扱いやすいデザイン・機能にアップデートすることにあります。
具体的にどのような結果を目指すのかは、次項で解説します。
ホームページリニューアルで目指す結果
ホームページリニューアルをする目的は軌道修正しつつ、ユーザーと運営どちらにもプラスになるアップデートをすることにありますが、では具体的にどのような結果を目指すのかは以下をご覧ください。
- ブランドイメージアップ
- SEO対策でコンバージョン率アップ
- 見やすいホームページへ再構築
- 最新技術や機能を取り入れて更新・運営しやすいホームページ
ブランドイメージアップ
ホームページのデザインは、企業イメージに直結するので、ブランドイメージアップがはかれます。
どのような企業イメージにしたいかを考えて、デザインを作ると良いでしょう。
ただし注意したいのが、漠然とした「ブランドイメージアップ」という目標を掲げることです。
なんとなくイメージアップをはかろうとリニューアルに取り掛かると、「デザインはよくなったけど、企業イメージとはかけ離れたものになってしまった」「ターゲット層とズレたホームページのデザインになってしまった」というような失敗に繋がりかねません。
ブランドイメージアップをはかる際は、どのようなイメージにしたいのかなどもしっかり落とし込む必要があります。
SEO対策でコンバージョン率アップ
ホームページをリニューアルする場合、SEO対策にもしっかり取り組みたいところです。
どのようなキーワードで検索された時に見てもらいたいか、ターゲット層が使うキーワード選定などのSEO対策でコンバージョン率アップをはかります。
しっかりと導線を作り、ユーザーが自然とゴールを目指せるようにデザインしましょう。
見やすいホームページへ再構築
ホームページをリニューアルするなら、見やすいホームページへ再構築したいところです。
見やすいホームページは、デバイスを選ばないデザインで、尚且つわかりやすいデザインのことです。
古いコンテンツを整理しながら、見やすく再構成しましょう。
見やすいホームページはユーザーが見てもわかりやすく、得たい情報にたどり着きやすくもなります。
リニューアルにあわせて重複しているページや古い情報の記事などを削除するので、表示速度も速いストレスの少ないホームページになるのも見やすさに繋がり、企業への印象もポジティブなものへとなるでしょう。
最新技術や機能を取り入れて更新・運営しやすいホームページ
ホームページリニューアルは、ユーザーだけではなく、運営者にとってもメリットが大きいものです。
一昔前まではホームページの更新にも専門的な技術を必要としていましたが、現在はWordPressなどのCMSを導入することで、ログインするだけで簡単に更新できるようになります。
運営しやすい上にコンテンツの更新が柔軟にできるホームページにすることで、今までできなかったSEO対策にも取り組みやすくなるため、リニューアルを考えているならCMS導入も検討してみてください。
ホームページリニューアルのメリットとデメリット
ホームページリニューアルはメリットが多いですが、少ないながらデメリットも存在します。
どのようなメリットとデメリットがあるのか、分けて解説します。
ホームページリニューアルのメリット
- ホームページのデザインがよくなりイメージアップに繋がる
- スマホでも見やすいホームページに仕上がる
- コンバージョン率アップが期待できる
- SEO対策を強化して集客アップ
- CMS導入で更新しやすいサイトになる
ホームページリニューアルのメリットは、「ホームページリニューアルで目指す結果」でもお話したように、ユーザー・運営共に扱いやすいデザインになり、コンバージョン率や集客がアップするところにあります。
また、WordPressなどのCMS導入で誰でも更新しやすいサイトに仕上がるので、特別な技術を持たなくても記事やお知らせ更新、サイトの簡単な修正ができるようになるのは大きなメリットと言えますね。
ホームページリニューアルのデメリット
- 費用と手間がかかる
- 検索順位が下がる可能性がある
- しっかり考えて作らないと改悪になる
ホームページリニューアルのデメリットは、やはり費用と手間がかかるところです。
簡単にサイト制作ができるようになってきているとはいえ、ホームページの要であるトップページのデザインは、やはり専門知識がないと綺麗にまとまらなかったり、時間がかかりすぎてしまったりするのでしっかり考えておきたいですね。
また、リニューアル後は検索順位が下がる可能性もあります。
ホームページをリニューアルするという事は、中身が変わるという事なのでサイトを再評価するまでの時間、検索順位が下がってしまうわけです。
そして何より、しっかり目的や構造を考えて作らないと改悪にも繋がるので注意が必要です。
必要なものを消してしまったり、余計なものを足してしまっては見た目が綺麗なデザインでも結局ユーザーが目的の情報にたどり着けなかったり、導線にうまく乗らずにコンバージョン率が上がらなかったりとホームページリニューアルの意味がなくなってしまいます。
とはいえ、本記事を参考にしていただければ改悪回避できる可能性が上がりますので、ぜひ次項以降の内容をチェックしてみてください。
ホームページリニューアルは自分でできる?
ホームページリニューアルを自分でできるかどうかですが、結論を言えばできます。
しかし、場合によってはとてつもない時間と労力がかかる可能性があります。
まず、ホームページリニューアルをするためには、最低限以下の知識が必要です。
- サイトの設計・デザイン
- HTMLやCSS、JavaScript、PHPなどの専門知識
- SEOの知識(SEOコンサルタント)
- 不満点や改善点、目指したいゴールをまとめる力
個人サイトであれば上記の知識が必ずしも必要というわけではありませんが、企業の場合はブランドイメージに直結する以上、プロの知識が必要不可欠です。
つまり、ホームページのリニューアルをするにはある程度サイト制作に慣れている人が必要になります。
一からサイト設計ができる人を育てると時間も費用もその分かかりますので、ホームページをリニューアルするなら業者に頼んだほうが、時短もできますしコスパも良いでしょう。
ホームページをリニューアルする際の6つの手順
では早速、ホームページをリニューアルする際の手順を説明していきます。
今回は、制作会社にリニューアルを依頼するケースです。
以上の6つを1つずつ丁寧に解説していきます。
やることが多いように感じますが、1つずつ丁寧にこなしていけば、難しいことはありません。
また、ホームページの公開までは3~4ヵ月かかるので、スケジュールには余裕を持たせておきましょう。
手順1:ホームページをリニューアルする目的と目的数値を決める
まず1つ目は「ホームページをリニューアルする目的と目的数値を決めること」です。
リニューアルする目的は、基本的に次の3つに分類されます。
自社サイトの目的が上記3つに該当しない場合は、そもそもリニューアルする必要がないかもしれません。
目標数値に関しては、目的の解説と一緒に紹介していきます。
目的1:集客することが目的の場合
「売り上げを上げたい」
「お問い合わせ数を増加させたい」
などの集客が目的である場合、WEBサイトの目標数値は以下のものが当てはまります。
・資料のダウンロード数
・WEBサイトからの来店の予約数
・WEBサイトからのお問い合わせ数
会社の業態によって、目標数値の種類は変わってくるので、事業に応じた目的を各自で設定しましょう。
目的2:求職者の応募を増やすことが目的の場合
採用が目的の場合には、下記のような目標数値を決めておくといいでしょう。
・WEBサイトから応募してきた人の面接通過率
・WEBサイトから応募してきた人の内定承諾率
採用が目的の場合、WEBサイトからの応募数だけを目標にするだけでは意味がありません。
なぜなら、
「会社の採用に関するコンテンツを充実させることで、求職者の熱意が向上し、内定に繋がらせる」ことが、採用を目的としたホームページの最終的な目標だからです。
したがって、WEBサイト経由で応募してきた人を継続的に分析しておく必要があります。
目的3:業務改善が目的の場合
例えば、
「ホームページの更新に時間がかかっている」
「もっと簡単にホームページを更新したい」
といったように運用に関する業務改善を目的とするならば、「WEBサイトの更新にかかった時間」を減らすことを目標数値とするといいでしょう。
手順2:現在の自社ホームページの課題を分析する
手順2つ目は、「現在の自社ホームページの課題を分析すること」です。
目的・目標数値が決まったら、次は自社のホームページの課題を分析しましょう。
分析は以下のように行ってみてください。
難しい専門知識はいらないので、できる範囲でやってみましょう。
以上の3つが自社のホームページの課題を分析する方法です。
では、1つずつ解説していきます。
分析方法1:自社サイトの不満点を挙げる
課題を見つけるには、自分で実際に使ってみるのが手っ取り早いです。
どんな細かい不満でもいいので思いつく限り挙げてみましょう。
・デザインに統一性がなくて見づらい
・サイトの更新がしにくい
・会社のコンテンツ紹介が薄い
・スマホに対応されていない
大切なことは、とにかく不満や課題を出し切ることです。
また、社内の人間にも聞いてみることをおすすめします。
部署によって感じる不満や課題は違いますが、とにかく不満を集めることに注力しましょう。
分析方法2:数字を元に分析する
リニューアルの目的が集客の場合、事前にアクセス数やユーザー数などの数値を確かめておいてください。
ホームページのリニューアルで、どの点が改善したのかを比較するからです。
アクセス数を分析する場合は、Googleアナリティクスを導入しておくことが必須になります。
もし導入していないのなら、今すぐ導入しておきましょう。
分析方法3:同業者のサイトを参考にする
もし、あなたの自社サイトがデザイン面で大きな問題を抱えている場合には、お手本となるような参考サイトがあると制作会社との話し合いのときにスムーズに進みます。
自社のサイトの分析というよりは、競合分析という感じです。
参考サイト探しの際に便利なサイトは下記の通りです。
・81-web.com…国内のWEBサイトを集めたサイト
・I/O 3000…ランダム表示があるのが特徴で、デザインのインスピレーションを探すのに最適
手順3:ホームページ制作会社を選ぶ
手順3つ目は「ホームページ制作会社を選ぶこと」です。
目的や改善点が決まったら、実際にリニューアル作業を行ってくれる制作業者を選びます。
ここでは、ホームページ制作会社を選ぶ際の2つのポイントを紹介します。
以上の2つを詳しく解説していきます。
見極めポイント1:複数の会社で制作費の見積もりをしておくこと
見積もりに関しては、必ず複数の会社に依頼しましょう。
なぜなら、WEB制作は、制作会社の制作スタイルによって見積もりが大きく変わることがあるからです。
制作会社によって、人件費や体制が異なるので、見積書の項目も多様なものになっています。
また、価格だけを重視して安い会社で依頼すると
「思っていた機能が搭載されていない」
「オプション代のせいでかえって高くついた」
ということも起こり得ます。
ですので、価格だけを判断基準にはせず、提案内容を精査するよう心がけましょう。
見極めポイント2:ホームページ制作会社ごとの強みを見極めること
制作会社には、会社ごとに強みとしている部分があります。
「集客に強い」・「デザインに強い」など、制作会社の強みの種類は様々です。
話し合いや提案書から、各業者の強みを見極めて、リニューアルのコンセプトに合った業者を選びましょう。
特に、デザインに関しては業者ごとの個性が光るところです。
手順4:具体的なプランニングを進める
手順4つ目は「具体的なプランニングを進めること」です。
制作会社とは見積もり時にリニューアルコンセプトを共有してあるはずなので、今回の手順では業者側からの提案書に沿ってブラッシュアップを行っていくことになるでしょう。
では、どのようなことを検討していくべきか具体的に解説していきます。
ステップ1:目標数値を達成するための戦略を立てる
制作会社の人と一緒に、社内で設定した目標数値を達成するための戦略を立てます。
ステップ2:サーバー・ドメイン・システムの見直しをする
サーバーやドメインの変更をするかどうか検討します。
また、システムのリニューアルや新規導入などのインフラに関する整備をするかどうか決めましょう。
サーバーは、導入するシステムによっては変更しなければなりません。
ステップ3:コンテンツ構成の見直しをする
コンテンツの見直しは、ホームページをリニューアルする過程において大事なプロセスです。
今回はあくまでリニューアルなので既存のコンテンツを全て新しくするのではなく、整理整頓して上手にいかしていきましょう。
コンテンツ構成の見直しには、Googleアナリティクスを利用します。
ステップ4:サイトマップを作成する
コンテンツの構成案が決まり次第、サイトマップ(サイトの構成図)を作成してください。
サイトマップとは、ホームページ内のコンテンツの階層を表や系統図で示したものです。
ホームページをリニューアル際は、新サイトのサイトマップと旧サイトのサイトマップを並べて比較する必要があります。
そして、どのページがどのページに繋がることが一番すっきりするのかを考えることが大切です。
サイトマップを一から作成するのは手間がかかるので、無料のテンプレートを利用することをおすすめします。
ステップ5:納品までのスケジュールを決定する
ここまで来たら、最終見積もりと同時に納品スケジュールを確定します。
制作業者の納期と自社の希望納期をすり合わせ、お互いが同意できるところで設定しましょう。
スケジュール通りに制作を進行させるポイントは、自社の業務と制作会社の業務をはっきり分けておくことです。
「誰が・いつまで・何を」行うのかはっきりさせるためには、WBS(作業分解構成図)を作っておくと便利でしょう。
WBSについては、以下の記事を参考にしてください。
ステップ6:ワイヤーフレームを作成する
ワイヤーフレームとは、ホームページのデザインをおおまかに決めるための作成図のようなものです。
ワイヤーフレームの作成は、制作会社のデザイナーと一緒に作成していきましょう。
ステップ7:スマートフォンやタブレットの対応をどうするか決める
リニューアルにおいて忘れてはいけないのが、スマートフォンやタブレットへの対応です。
基本的には、レスポンシブデザインにするか、別でスマートフォン用のページを用意するかの2択から選びます。
レスポンシブデザインは、閲覧するデバイスの表示幅によってデザインが伸び縮みするので、1つのページですべてのデバイスに対応することが可能です。
現在は、レスポンシブデザインを取り入れるのが主流といえるでしょう。
一方、スマートフォン用に独立ページを用意する場合、スマートフォンに特化したコンテンツ作りができます。
スマートフォンのインターネットブラウザは、パソコンのブラウザに比べて新しいバージョンのシェアが高いです。
したがって、スマートフォン用のサイトは新しいWebの技術を楽に取り入れられます。
手順5:デザイン・コンテンツ制作・開発をする
手順5つ目は「デザイン・コンテンツ制作・開発をすること」です。
サイトマップとワイヤーフレームが完成すると、実際にデザインや開発を行います。
「デザイン・コンテンツ制作・開発」は、専門知識が必要な領域ですので制作会社に任せましょう。
また、デザインに関しては、「開発に着手してからデザインを変更するのは難しい」ということを覚えておいてください。
クライアント側の急な変更要求は、制作の現場では非常によく起こるトラブルです。
あまりにも修正が大きいと追加費用を取られることもありますので、デザイン案の確定は慎重に行いましょう。
手順6:納品される
手順6つ目は「納品」です。
「デザイン・コンテンツ制作・開発」が完了すると、まずはテスト用サーバーにアップされたページを依頼者側がチェックしてください。
問題がなければ、公開をもって納品が完了されます。
依頼者側のチェックするポイントとしては、以下の7つを重点的に確認しておくといいでしょう。
ホームページリニューアル後に必ず確認しておくべきこと
ホームページリニューアル後は、以下のことを必ずチェックしておきましょう。
- リダイレクトはしっかりできているか
- お知らせやSNS、メルマガ、プレスリリースなどでリニューアルしたことを報告する
- リニューアル後は定期的に数値のモニタリング
まずリニューアルでホームページのURLが変更している場合は、しっかりリダイレクトがしっかりできているかを見ておきます。
旧サイトにアクセスしたときに、新サイトが表示されるか必ずみておきましょう。
リニューアル後は定期的に数値のモニタリングもします。
数値は、リニューアル後すぐに反映されるわけではないので、長期的なモニタリングが必要です。
しっかり目的に合った結果に結びついているか、定期的にチェックすると、今後リニューアルや改善する際に戦略を立てやすくなります。
ホームページのリニューアル後には告知も忘れずに
ホームページの公開後に忘れがちなのが、「ホームページをリニューアルしました!」という告知です。
ホームページをリニューアルすることは、ブランドイメージの刷新や、顧客に対する存在感を表明する良い機会になります。
また、ホームページ内で発信するだけではなく、プレスリリースへの出稿やソーシャルメディア(SNS)での拡散も検討しておきましょう。
内容としては、リニューアルの理由やコンセプト、今後の会社の展望を発信するのがおすすめです。
ホームページリニューアルのお知らせ例文
ホームページのリニューアルをお知らせは、以下の流れがおすすめです。
- 挨拶・お礼
- リニューアルしたこと
- どの点をこだわったか
- 〆の挨拶
例文をひとつ挙げますので、自由に改変してお使いください。
・例文
株式会社〇〇のホームページへアクセスいただき、誠にありがとうございます。
この度、ホームページをリニューアル致しました。
〇〇〇を目指して、〇〇と〇〇の見直しと、〇〇の機能追加、〇〇の充実化や〇〇向上を図りました。
今後も、お客様に有益な情報をお伝えするべく努力して参ります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
ホームページのリニューアルで失敗するケースとは?
次からは、ホームページのリニューアルで失敗してしまうケースを3つ紹介します。
いずれも制作の現場でよくあるケースです。
あなたも同じことにならないように注意してください。
失敗ケース1:リニューアルの目的が明確になっていない
リニューアルの失敗にありがちなケース1つ目は、「目的が明確になっていない場合」です。
つまり、本記事の「手順1」を飛ばしてしまっている状態です。
社長や上司の「ホームページリニューアルしておいて」の一声で目的が不明慮なままプロジェクトが進むと、大体上記のようになります。
リニューアルの目的が明確になっていないと、「単にデザインが新しくなっただけ」でリニューアルが終わってしまう可能性が高いでしょう。
失敗ケース2:デザインを重視し過ぎて、ホームページの設計が改善されていない
ホームページリニューアルの失敗にありがちなケース2つ目は、「デザインを重視し過ぎて、ホームページの設計が改善されていない場合」です。
目に見える部分であるデザインにばかりこだわってしまい、サイトの設計やコンテンツが全く改善されていないケースです。
関係者はデザインがかっこよくなって満足しますが、サイトの効果はほとんど改善しません。
デザインは、確かにサイトに訪れる人の「使いやすさ」に直結する大きな要素です。
しかし、デザインの改善だけでは結果の出るサイトにリニューアルするのは難しいでしょう。
失敗ケース3:リニューアル後、サイトを更新しない
リニューアルの失敗にありがちなケース3つ目は「リニューアル後、サイトを更新しない場合」です。
当たり前ですが公開後に継続的にコンテンツを追加したり、サイトを改善していったりしないと、望むような結果にはなりません。
特にコラムやブログ部分は、一切更新されないケースが多いです。
折角お金をかけてリニューアルしたホームページなのですから、事前に実現可能な運用体制を考えながらホームページの設計を行っていきましょう。
ホームページリニューアルでよくある質問
ここでは、ホームページリニューアルでよくある質問をまとめています。
記事内でわからなかった部分があった場合、こちらもご確認ください。
ホームページリニューアルの補助金はある?
ホームページを立ち上げる補助金があるので、ホームページリニューアルの補助金もあると考えている人もいるかもしれません。
しかし、実はホームページのリニューアルのみで使える補助金はありません。
ホームページに使える補助金は、新サービスや商品の立ち上げであれば申請が通る可能性があるのですが、リニューアルだと通らないのです。
ホームページリニューアルに補助金を考えている場合は、リニューアルのタイミングではなく新サービスや商品の立ち上げの時に申請してみましょう。
ホームページリニューアルでドメインをそのまま使いたい場合は?
ホームページのリニューアルの際、ドメインをそのまま使いたい場合もありますよね。
むしろドメインを変更してしまうと、これまでのドメインパワーがリセットされていちからのスタートになってしまいます。
できれば、ドメインはそのまま使った方がSEO的にも良いでしょう。
ドメインをそのまま使いたい場合は、以下の流れでリニューアルを行います。
- ホームページのバックアップを取る
- リニューアルのデザインをローカル環境などで作る
- 2で出来上がったものをホームページに上書きする
ローカル環境ではなく、別ドメインやサブドメインで新しいホームページのデザインを作る場合もありますが、オンラインで作る際はnoindex設定をしておかないと検索エンジンに登録されてしまいますので注意してください。
また、元のホームページのバックアップも必ず取っておくようにしましょう。
まとめ
本記事では、ホームページをリニューアルする際の手順を6つにわけて紹介してきました。
一見複雑そうに見える手順ですが、一つひとつ丁寧にこなしていけば大丈夫です。
では、最後に本記事のまとめになります。
①ホームページをリニューアルする目的と目標数値を設定する
②現在の自社ホームページの課題を分析する
③ホームページ制作会社を選ぶ
④具体的なプランニングを進める
⑤デザイン・コンテンツ制作・開発をする
⑥納品される
①リニューアルの目的が明確になっていない
②デザインを重視し過ぎてホームページの設計が改善されていない
③リニューアル後、サイトを更新しない
今回紹介したホームページリニューアルの流れは、ホームページ制作会社に依頼することを想定しています。
制作会社に依頼するときに慌てなくてもいいよう、しっかり頭にいれておきましょう。
ホームページの新規制作・リニューアルを検討されていますか?
ホームページ制作大阪ドットコムでは、1998年の創業から培ってきた知見・経験を基に、ホームページ作成・集客のお手伝いなど総合的にWebのお困りごとをサポートしています。
Webに関することならまずは当社にお問い合わせください。