【2024年版】CMSとは?初心者でもわかる基礎知識から種類・導入メリットなどをわかりやすく解説
「これからホームページを作ろうと考えているけど、ホームページ制作会社に依頼すると高くなる、とはいえ、無料のサービスとか種類があり過ぎて何を選べばいいのかわからない…」
とあなたは悩んでいませんか?
そんなお悩みの方は無料のホームページ作成ツールである、パッケージCMSや無料で使えるクラウドサービスCMSをお勧めします。
パッケージCMSや無料で使えるクラウドサービスCMSもたくさん種類があって、どれも同じに見えますよね。
でも、それぞれ特徴があって得意分野も違います。
「CMSをホームページに導入すると便利と聞いたけど、そもそもCMSって何?」
「CMSといっても種類がありすぎて、どんなCMSを選ぶべきかわからない」
というわけで今回は、「CMSとは何か」という初歩的なお話から、CMS選びで迷っている方のためにCMSを選ぶ際の確認ポイントやおすすめのCMSを紹介していきます。
CMSを理解し正しく導入することで、あなたの会社のホームページはぐっと使いやすく、そして今よりも集客力が上がる可能性がありますよ。
ぜひ最後までお読みくださいね。
関連記事:
・WordPress初心者のためのSEO対策強化方法や設定を解説
・Drupalとは?特徴や機能、他のCMSと比較、強みを解説
・EC-CUBE(イーシーキューブ)とは?基本機能と5つの魅力をご紹介!
WordPressで
困っていませんか?
WordPressのあれこれならお任せください。
ファーストネットワードプレスサービスでは、
1998年の創業から培ってきた知見・経験を基に
WordPressのお悩みを解決いたします。
CONTENTS
CMSとは
ホームページを作成したり、更新したりできるツールをCMSをと呼びます。
CMSとは、コンテンツ・マネジメント・システム(Content Management System)の略です。
一般的にホームページはプログラミング言語であるHTML(文章の構造を指定する言語)やCSS(サイトのデザインやレイアウトに必要な言語)を用いて構築します。
しかし、CMSは上記のような専門知識がなくても簡単にホームページを作成・更新・編集できる画期的なシステムなのです。
昔は、ホームページを作成するとなるとHTMLやCSSなどの言語に長けている必要があり、制作には大きな労力が必要でした。
しかし、CMSを利用すればブラウザ上で文章や画像を入力するだけで、簡単にかつ短時間でホームページを制作することができます。
現在、人々の情報収集にインターネットは欠かせません。
なので、これから自社をさらに発展させていきたいと考えているならば、企業としてのホームページは必要不可欠です。
企業のホームページで発信される情報の量と質が、新顧客の獲得や売り上げアップに繋がります。
なので、簡単にサイトの制作・更新ができるCMSの導入は、もはや必須といえるでしょう。
CMSがもたらすビジネス上の利益
CMS(Content Management System)は、コンテンツの管理や公開を行うためのシステムです。近年、インターネットやSNSの普及により、コンテンツの量や更新頻度が増加し、それに対応するためにCMSの利用が必要になってきています。
CMSは、企業や組織がコンテンツを効率的に管理し、公開することができるため、ビジネス上の利益が大きいと言われています。
まず、CMSを利用することで、コンテンツの更新作業がスムーズになります。CMSは、Webページやブログ記事などの作成・編集・公開を行うための画面を提供しており、作成や編集に必要なスキルも低いので、複数の人が作業を行うことができます。
さらに、CMSは、コンテンツを効率的に検索・閲覧するための機能も持っています。タグやカテゴリなどで分類し、検索することができるため、情報をすばやく収集することができます。
CMSを利用することで、コンテンツを効率的に管理し、公開することができるため、ビジネス上の利益が大きいと言われています。特に、マーケティングや広報活動においては、タイムリーな情報を発信することが重要です。CMSを活用すれば、それを実現することができます。
CMSのベストプラクティス:効率的なコンテンツ管理のためのTips
CMSは、コンテンツの管理を効率的に行うためのツールです。しかし、CMSを使用する上でのベストプラクティスを知らないと、効率的なコンテンツ管理を行うことができません。そこで、CMSのベストプラクティスについて紹介します。
まず、コンテンツのスケジュール管理を行うことが大切です。CMSには、予定日時によって自動で公開・非公開を切り替える機能があることが多いため、予めスケジュールを組んでおくことで、手動での公開・非公開をする必要がなくなります。
次に、タグやカテゴリーを使ってコンテンツを分類することが有効です。タグやカテゴリーを使って、コンテンツを分類することで、関連するコンテンツを見つけやすくなります。
また、コンテンツのバージョン管理を行うことも重要です。CMSには、コンテンツのバージョン管理機能があることが多いため、コンテンツを編集する際には、バージョン管理を行うようにしましょう。これにより、編集前の内容に戻すことができるため、編集ミスを修正する際に役立ちます。
最後に、CMSのパフォーマンスを維持することが大切です。CMSは、データベースやサーバーなどに負荷をかけます。そのため、不要なデータやプラグインを削除し、データベースの最適化を行うことで、CMSのパフォーマンスを維持することができます。
CMSを使用する上でのベストプラクティスは、コンテンツのスケジュール管理、タグやカテゴリーを使った分類、コンテンツのバージョン管理、CMSのパフォーマンスの維持の4つです。これらを実践することで、効率的なコンテンツ管理を行うことができます。
また、CMSの使用にあたっては、セキュリティ対策を行うことも忘れないでください。CMSは、インターネット上に公開されているため、ハッキングなどの脅威にさらされる可能性があります。そのため、CMSのアップデートやパスワードの管理など、セキュリティ対策を行うことが重要です。
CMSを使用する上でのベストプラクティスを実践することで、効率的なコンテンツ管理を行うことができ、ビジネス上の利益を得ることができるでしょう。
CMSの種類は主に3つ
CMS導入の効果を最大限に得るには、さまざまなCMS製品の中から自社のWEBサイトにとって最適なCMSを選ぶ必要があります。
今回紹介する3つのCMSの種類は、CMS選びのヒントにもなりますので、最低限の特徴は覚えておいてください。
1.オープンソース型
2.商用パッケージ型
3.フルスクラッチ型
以上の3つを詳しく解説していきます。
オープンソース型
1つ目に紹介するCMSは、「オープンソース型CMS」です。
CMSのプラグラム本体のソースコードが一般向けに公開されているCMSです。
オープンソース型CMSは、利用時の費用が発生しないので、手軽に導入することができます。(別途としてサーバー代、ドメイン代はかかります。)
非常に汎用的なので、デザインやテンプレートのカスタマイズも比較的簡単です。
ただし、ほとんどのオープンソース型CMSは、企業での利用を想定して設計されていないので、数千~数十万ページに及ぶような大規模なサイトには向いてはいません。
また、公式のサポートは存在しないので、プログラムの不具合や脆弱性については全て自己責任になるということを覚えておいてください。
商用パッケージ型
2つ目に紹介するCMSは、「商用パッケージ型CMS」です。
システムベンダー(機器やソフトウェアの供給元)が商品として販売しているCMSです。
ベンダーによる公式なサポートを受けられることや、不具合・脆弱性などに対する保障があるのが最大のメリットです。
また、オープンソース型CMSとは違い、企業での商業利用を前提として設計されているので、中~大規模のWebサイトにも対応できる製品が揃っています。
デメリットは、金銭的なコスト面です。
利用する商用パッケージ型CMSにもよりますが、数百万円~数千万円ほどかかると考えておいてください。
基本的には導入するWEBサイトの規模に応じてコストが上昇していく仕組みになっています。
初期非常もオープンソース型CMSに比べると、高いです。
・中規模(数千~数万ページ)だと、HeartCore、NOREN、Movable Type、SharePoint など
・大規模(数万ページ以上)だと、Sitecore、Adobe Experience Manager など
フルスクラッチ型
3つ目に紹介するCMSは、「フルスクラッチ型CMS」です。
フルスクラッチ型CMSは、制作するWebサイトに合わせて独自に開発されたCMSになります。
システムベンダーと1から設計・開発を行うので、導入費用は高額になり、導入まで時間もかかるでしょう。
自社のシステムとの緊密な連携が必要な場合や、自社独自の機能を搭載して複雑なカスタマイズを行いたい場合に、導入を検討することをおすすめします。
CMSを導入するメリット
次からは、CMSを導入するメリットについて紹介していきます。
- サイトの制作・更新が簡単にできる
- インターネット環境とブラウザさえあれば更新ができる
- 企業サイトだと、新規顧客数や売り上げが上昇する可能性がある
- チーム間のタスクの共有ができる
- SEO対策も簡単に設定できる
- アクセス解析のサポート
- セキュリティ対策のサポート
- FacebookやTwitterなどのSNSと連携しやすい
以上の8つを詳しく解説していきます。
メリット1:サイトの制作・更新が簡単にできる
CMSを導入するメリット1つ目は「サイトの制作・更新が簡単にできる」点です。
1番最初にも述べた通り、上記のメリットは、CMSのメリットの中でも最大のメリットです。
難しい専門知識や技術なしでWebサイトの制作・更新ができるので、誰でも簡単に情報発信することができます。
特に、更新作業を外注する必要がなくなるので、金銭的なコストの削減や、スピーディーな情報発信の実現に繋がるでしょう。
メリット2:インターネット環境とブラウザさえあれば更新ができる
CMSを導入するメリット2つ目は「インターネット環境とブラウザさえあれば更新ができる」点です。
CMSはインターネット上にあるサーバーでシステムが稼働するため、それぞれのパソコンにサーバーをインストールする必要がありません。
ネット環境とWEBブラウザさえあれば、時間や場所を選ばずに自社のホームページを更新することができます。
近年では、スマートフォンから更新できるCMS製品もあり、ちょっとした時間でサクッと更新できるようになりました。
メリット3:企業サイトだと、新規顧客数や売り上げが上昇する可能性がある
CMSを導入するメリット3つ目は、「企業サイトだと、新規顧客数や売り上げが上昇する可能性がある」点です。
CMSを導入すると、自分たちでページやコンテンツを増やすことができるので、SEO対策やコンテンツマーケティングが格段にしやすくなります。
SEO対策もコンテンツマーケティングも即効性は期待できませんが、上手く対策すれば、じわじわと集客力を上げることができるでしょう。
長い目で新規顧客を獲得できる体制を作りたい会社や、検索エンジンからもっと安定的に売り上げをアップさせたい会社は、CMSを早めに導入することをおすすめします。
メリット4:チーム間のタスクの共有ができる
CMSを使用することで、チーム間のタスクの共有が容易になります。これは、以下の理由からです。
- 複数のユーザーアクセス: CMSは複数のユーザーが同時にアクセスし、コンテンツの管理や更新を行うことができます。
- ロールベースのアクセス制御: CMSには、ユーザーによってアクセス権限を制限するロールベースのアクセス制御が備わっている場合があります。これにより、特定のタスクを特定のメンバーに割り当てることができます。
- バージョン管理: CMSは、コンテンツの更新履歴を保存し、以前のバージョンに戻すことができます。これにより、誤りや変更点をトラックすることができます。
- タスクのトラッキング: CMSには、タスクのトラッキングシステムが備わっている場合があります。これにより、各メンバーのタスクの進捗状況を確認することができます。
これらの機能により、チーム間でのタスクの共有がスムーズかつ効率的になります。これは、プロジェクトのスケジュールや進捗状況の管理に役立ちます。また、チームのコミュニケーションも向上することから、より効率的なコンテンツ管理ができるようになります。
メリット5:SEO対策も簡単に設定できる
SEO対策をする際には、CMSを利用することが有効です。これは、以下の理由からです。
- SEOフレンドリーなURL生成: CMSは、SEOに適したURLを自動生成することができます。これにより、検索エンジンによるページのインデックスリングがより容易になります。
- METAタグの設定: CMSは、METAタグの設定を簡単にすることができます。このタグは、検索エンジンによるページのインデックスリングや、検索結果に表示される情報をコントロールするために使用されます。
- コンテンツのアップデート: CMSは、簡単にコンテンツを更新することができます。これにより、常に最新のコンテンツを提供することができます。これは、検索エンジンによるページのインデックスリングにとって重要な要素です。
- キーワードオプティマイズ: CMSは、キーワードオプティマイズをするためのツールを備えている場合があります。これにより、ページのコンテンツをより検索エンジンに適した形式にすることができます。
これらの機能により、CMSを使用することで、SEO対策を簡単かつ効率的に行うことができます。また、CMSの一部には、SEO対策のためのプラグインが用意されている場合もありますので、SEO対策をするために必要な機能を手軽に利用することができます。
メリット6:アクセス解析のサポート
CMSは、ウェブサイトのアクセス解析を容易に行えるようにサポートします。
これは、訪問者数、ページビュー数、地理的な属性、およびその他の有用なメトリックを提供することで、ウェブサイトの成功を測定するために重要なツールとなります。
アクセス解析を行うことで、コンテンツの効果的な配信、サイトのユーザビリティの向上、改善された検索エンジンのランキングなどを実現することができます。
CMSシステムは、これらのメトリックを収集するための一般的なサポートを提供するため、関連するアプリケーションやAPIと統合することができます。
メリット7:セキュリティ対策のサポート
CMSは、ウェブサイトのセキュリティを確保するために重要な役割を果たします。
CMSは、ハッキングや不正アクセスなどの脅威からサイトを保護するために必要なセキュリティ機能を提供します。
これには、パスワードポリシー、アクセス制御、暗号化、SSL証明書などが含まれます。さらに、CMSシステムは、新しいセキュリティリスクが発生するたびに自動的にアップデートされることができます。これにより、サイトのセキュリティレベルが継続的に保証され、ユーザーのプライバシーとデータが安全に保証されます。
メリット8:FacebookやTwitterなどのSNSと連携しやすい
CMSは、ウェブサイトとSNS連携(FacebookやTwitterなど)を簡単に行うためのツールを提供します。これにより、ウェブサイトからのコンテンツをSNSアカウントに自動的に投稿することができます。また、SNSからのトラフィックをウェブサイトに引き寄せることもできます。これにより、ウェブサイトのアクセス数や潜在的な顧客層を増やすことができます。
さらに、CMSシステムは、SNSアカウントからのフィードバックや評価などをウェブサイト上に表示することもできます。これにより、ウェブサイトのユーザーエクスペリエンスを向上させることができます。
SNS連携を行うことで、マーケティング効果が向上するだけでなく、ウェブサイトとSNS間の情報共有も容易になります。CMSシステムを使用することで、SNS連携を簡単に行うことができます。
CMSを導入する際に知っておきたい2つの注意点
CMSにはメリットもありますが、もちろん注意するべき点もあります。
CMSを導入する際に知っておきたい2つの注意点は以下の通りです。
2.セキュリティの管理体制を怠らない
2つの注意点を、詳しく解説していきます。
注意点1:機能や操作方法の学習が必要
CMSを導入する際の注意点1つ目は「CMSの機能や操作方法の学習が必要」という点です。
CMSは簡単にホームページやWEBサイトを制作することができますが、最低限の操作方法を学習する時間は必要です。
ただ、最近のCMSは直接的に操作できるものが多いので、普段からパソコンを使っている方であれば過度に心配することはないでしょう。
注意点2:セキュリティの管理体制を怠らない
CMSを導入する際の注意点2つ目は「セキュリティの管理体制を怠らない」ことです。
CMSはサイバー攻撃の標的になりやすいシステムです。
CMSが狙われやすい原因の1つに管理体制の甘さが挙げられます。
また、世界的に有名なCMSの多くは、オープンソース型のCMSです。
実は、オープンソース型のCMSのセキュリティ対策は個々で行う必要があるので、どうしても管理が甘くなっているサイトがあるのです。
特に個人で運営しているサイトは、セキュリティ対策がされていないことも多く、より狙われやすくなるでしょう。
例えば、WordPressだとプログラム内にあるファイルの設定を強化したり、セキュリティ用のプラグインを導入したりすることで、セキュリティを強化することができます。
CMSのセットアップとカスタマイズ:自分でもできる方法
CMSは、コンテンツ管理システムとして広く使われていますが、セットアップやカスタマイズは専門知識が必要なことが多いと思われがちです。しかし、実際には自分でもセットアップやカスタマイズを行うことができます。
まず、CMSのセットアップについてです。大手のCMSには、インストーラーが用意されていることが多いため、インストールから設定までの手順は画面に沿って進めるだけで完了します。また、セットアップに必要なデータベースやサーバーの準備も画面に沿って行うことができます。
次に、CMSのカスタマイズについてです。CMSには、テンプレートやプラグインなどがあります。テンプレートは、デザインを変更するためのもので、プラグインは、機能を追加するためのものです。これらを使うことで、CMSをカスタマイズすることができます。
ただし、カスタマイズする際には注意が必要です。カスタマイズによって、CMSが正常に動作しなくなる可能性があります。そのため、必ずバックアップを取ってからカスタマイズを行うようにしましょう。
CMSのセットアップやカスタマイズは、専門知識がなくてもできることです。インストーラーや画面に沿って進めるだけで完了できます。また、テンプレートやプラグインを使って、カスタマイズすることもできます。ただし、カスタマイズの際は注意が必要ですので、必ずバックアップを取ってから行うようにしましょう。
CMSに適しているWEBサイトの特徴とは?
CMSのメリット・デメリットから、CMSの導入に向いているWEBサイトの特徴と、不向きなWEBサイトの特徴の例をいくつか挙げていきます。
・リアルタイムな情報発信を多く必要とするサイト
・コンテンツによって管理部署が違うサイト(複数人で更新しているサイト)
・同一サイト内のページなのにデザインがバラバラなサイト
・高いデザイン性を必要とするサイト
・ページ表示速度が最優先なサイト
・高いセキュリティレベルが必要なサイト
ぜひ、上記を参考にして、自社のホームページにCMSを導入するかしないかを検討してみてください。
CMSを使って無料でホームページを作る方法は?
・ホームページ作成のクラウドサービスCMSを使う
・オープンソースソフトウェア型のCMSを使う
という方法があります。それぞれにメリットとデメリットがあるため、1つずつ解説をしていきます。
ホームページ作成のクラウドサービスを使う
ホームページを作成する1つ目の方法は、ホームページを作成できるクラウドサービスを利用するという方法です。
HTMLやCSSの知識がなくても簡単にホームページを作成でき、こだわりがなければある程度は無料で使えるものも多いです。
しかし、ツールの機能によってはイメージ通りのデザインにできなかったり、カスタマイズをする際にHTMLやCSSの知識が必要になることもあります。
代表的な無料のCMSサービス:「ペライチ」「ジンドゥー」「Wix」「Ameba Ownd」があります。
オープンソースソフトウェア型を使う
CMSのプラグラム本体のソースコードが一般向けに公開されているCMSです。
オープンソース型CMSは、利用時の費用が発生しないので、手軽に導入することができます。(別途としてサーバー代、ドメイン代はかかります。)
非常に汎用的なので、デザインやテンプレートのカスタマイズも比較的簡単です。
ただし、ほとんどのオープンソース型CMSは、企業での利用を想定して設計されていないので、数千~数十万ページに及ぶような大規模なサイトには向いてはいません。
また、公式のサポートは存在しないので、プログラムの不具合や脆弱性については全て自己責任になるということを覚えておいてください。
代表的なオープンソース型CMS:WordPress、Concrete5、Joomla!、Drupal、などがありますが、一番有名なCMSはWordPressでこの記事でも後述いたします。
無料のホームページ作成ツール「CMS」の選び方
無料のホームページ作成ツールCMSには様々な種類があり、最初はそれぞれの違いがよくわからないことでしょう。
しかしホームページ作成ツールCMSにはそれぞれに特徴があり、ホームページの目的によって使い分けないといけません。
というわけで、ここではホームページ作成ツールCMSを選ぶ際に確認すべき5つのポイントを紹介していきます。
下記の5つのポイントを確認しておけば、おのずとどんなCMSを選べばいいのかがわかるでしょう。
ホームページの目的を確認する
1つ目は「ホームページの目的を確認すること」です。
まずはどんなホームページを作るのか、考えを整理することから始めましょう。
何が目的のホームページなのかを決めることで、
・「どのデバイスへの対応が必要なのか」
・「どのくらいの頻度でホームページを更新するのか」
・「誰が運用していくのか」
・「SNSとの連携はどうするのか」
などのホームページ運営に必要な条件が絞れてくるはずです。
今はほとんどのCMSがカスタマイズ次第で様々な用途で使用できます。
とはいってもそれぞれのCMSにはある程度特徴や得意分野があるため、ホームページの目的に対応するCMSを導入することが大切です。
ホームページ運営に必要な機能が盛り込まれているか確認する
2つ目は「ホームページ運営に必要な機能が盛り込まれているか確認すること」です。
ホームページの目的に応じてどんなCMSを欲しているのかがわかったら、次は該当するCMSに自社のサイトに必要な機能が備わっているかを確認しましょう。
大まかに必要機能をわけると
・コンテンツ作成・編集機能(コンテンツの作成・管理のしやすさを左右する機能)
・ユーザー管理機能(コンテンツ作成に関わるメンバーの権限を管理する機能)
・マーケティング機能(アクセス解析・アンケート・メルマガ配信・ソーシャル連携など)
の3つになります。
大体のCMSはプラグインを使えば様々な機能を追加できます。
しかし、必要な機能が標準搭載されているCMSを事前に選べば、無駄なコストを最小限に抑えることができます。
ユーザーごとに権利を分けられるか確認する
3つ目は「ユーザーごとに権利を分けられるか確認すること」です。
複数のホームページを運用したり、メンバー同士で1つのホームページを同時編集をしたりしていくのなら、ユーザーごとにしっかり権限を分けられるCMSであることが大切になります。
ユーザー管理がしっかりできなかった場合、最悪編集したデータが消えてしまうという事態にもなりかねません。
脆弱性への対応方法を確かめる
4つ目は「脆弱性への対応方法を確かめること」です。
脆弱性への対応がこまめに行われているかも見落とせないポイントです。
有償のCMSであればしっかり対応されていることがほとんどですが、一番の問題は脆弱性への対応を行うときに自分でCMSの更新を行う必要があるかということです。
CMSには大きくわけて2つのパターンがあります。
1つは自らWebサーバーへインストールする必要があるCMS、もう1つはクラウド上で利用できるCMSです。
サーバーへインストールする場合は、更新の度に対応する必要があり、そのためにはある程度の専門知識が求められることもあります。
もし更新の手間をかけることが難しい、もしくは専門知識を持っている技術者がいない場合は、有償でも管理を一括でおこなってくれるクラウドのCMSを活用する方が安心できるでしょう。
ホームページの規模はどれくらいかを確認する
5つ目は「ホームページの規模はどれくらいかを確認すること」です。
ページ数が数万ページほどの大規模サイトだと、一部のCMSでは上手く対応できない場合があります。
特に無料のオープンソース型のCMSは企業での商用利用を想定して設計されていないので、大規模なサイトには向いていないのです。
もし大規模な企業サイトを制作したい場合は、値段は張りますが有償のパッケージ型CMSを購入することをおすすめします。
おすすめの「CMS」5選!
次からは、目的別のおすすめホームページ作成ツールを5つ紹介していきます。
今回紹介する5つのおすすめホームページ作成ツールは以下の通りです。
「Jimdo」簡単かつデザインの自由度が高い
「Jimdo」はドイツ生まれのCMSで、マウスのドラッグ&ドロップ操作で簡単にホームページが作ることが可能です。
初心者向けでありながらもデザインの自由度が比較的高いので、デザイナーや個人事業主に人気があります。
また、専用のアプリも提供されているため、場所を問わずにスマホやタブレットからも編集・更新できるのも魅力です。
無料版も用意されているので、とりあえずお試しで触ってみたいという方にもおすすめですよ。
①運用に役立つアドバイス機能がついている
②専用のスマホアプリでいつでもどこでも編集・更新が可能
③有料版だとオンラインショップが作れる
④専門知識がなくてもレイアウトが作成できる
・無料版有り
・有料版は月額965円から
・趣味ブログ
・個人事業主のホームページ
・美容院・飲食店のホームページなど
・ホームページ制作の知識がなくても、自力でホームページを作ってみたい方
・まずは無料でホームページを作成してみたい方
・不明点があれば問い合わせフォームから質問が可能
・有料版には問い合わせフォームの優先窓口を用意
・電話問い合わせは不可
Jimdoの公式サイトはこちらから
「WIX.com」簡単操作でホームページを作成するなら
「WIX.com」は手軽に操作できるホームページ制作サービスの1つで、ドラッグ&ドロップ操作で簡単にホームページを作ることができます。
無料のプランから始めることができ、ビジネスが軌道にのってから有料にするのもいいかもしれません。
また、カスタマーサポートはアメリカで行われており、日本語での電話サポートはありません。
①基本的に有料だが、無料プランもあるのでお試しで試用できる
②ドラッグ&ドロップ操作で誰でも簡単にホームページ作成ができる
③世界190ヵ国、1億5,000万人に利用されている
・個人ブログ
・個人事業主のホームページ
・美容院や飲食店のホームページなど
Web制作は得意ではないけど、自分でホームページを作ってみたい方
・サポートチームにメールで連絡可能
・日本語での電話サポートはなし
WIX.comの公式サイトはこちらから
Wix.comにはYouTubeに公式動画があるので、Wix.comのイメージが気になる方はチェックしてみてくださいね。
「Movable Type」管理機能が充実している
「Movable Type」は、2019年度の商用パッケージ型CMSにおいて、国内導入シェアで第一位にもなっているホームページ作成ツールです。
パッケージ型のCMSにしては、個人・非営利の場合制限付きですが無料で利用でき、営利目的でも低価格で高セキュリティ、そして多機能という面から、日本でも多くの企業・組織に利用されている実績があります。
Movable Typeは、「文字入力」と「写真の貼り付け」だけで簡単に記事作成・更新ができるCMSですが、デザインやメニューの内容を変更するには専門知識が必要です。
パッケージ型のCMSの中では低価格な方ですが、初期費用は他のCMSに比べると高額なので、導入前には十分に検討する必要があります。
①「差し替え予約機能」や「フォーム作成機能」など、独自の機能が豊富
②アクセス負荷に強く、表示速度が速い
・非営利の場合無料
・初期費用9万円(税抜き)
・年間メンテナンス費3万円(初年度無料)
・企業サイト
・ECサイト
・ポータルサイトなど
・充実した機能を持つCMSを使いたい方
・初期費用にある程度余裕のある方
・国産のCMSを使いたい方
・メンテナンス費用を払うと、提供元が最新バージョンに更新してくれる
・メンテナンス費用を払うと、メールでのサポートを受けられる(電話は不可)
ソフトウェア版クラウド版共に有り
Movable TypeもYouTubeに公式動画があるので、少しでも内容が気になる方は見ておいた方がイメージしやすいでしょう。
いちばんおすすめのホームページ作成ツール「WordPress」シェア率は世界一!
「WordPress」は世界で最も人気のあるオープンソース型CMSで、シェア率は世界1位です。
CMSの中ではカスタマイズの自由度が高く、イメージ通りにホームページを作ることができます。
しかし、セキュリティ対策やメンテナンスに関しては専門の知識が必要な場合もあります。
①プラグインやデザインのテーマが豊富にあり、様々な機能を追加できる
②ホームページを制作するうえで、参考になる情報がネット上に溢れている
③世界で最も人気のあるCMS
無料(テンプレートは有料も有り)
・ブログサイト
・企業サイト
・ある程度ホームページ制作の知識がある方
・初期費用を抑えつつ、広告の入らないホームページを作りたい方
・ホームページを思い通りにカスタマイズしたい方
WordPressの公式サイトはこちらから
「EC-CUBE」ECサイトを構築するなら
「EC-CUBE」は、ECサイト制作に特化したCMSです。
オープンソース型の無料で使えるCMSにも関わらずECサイト制作に必要な機能が大方揃っているので、国内での利用者が非常に多いのが特徴です。
シェア率としては2020年9月現在、日本のECサイトでは第3位で国産のソフトウェアの中では第1位となっています。
また、上記の通り日本企業が制作しているCMSなので、信頼度が高いのも嬉しいですね。
EC-CUBEの内容については以下の記事で詳しく解説していますので、よろしければご覧ください。
①個人での利用ならコスト不要で利用できる
②ECサイト構築に必要な機能が大方揃っているので、シンプルなショップであれば追加費用がほとんど発生しない
・基本無料(クラウド版は月額7,800~37,800円)
・商用ライセンス(ソースコードを開示したくない方用)を購入する場合は26万4000円(税込)
・ECサイト
・CMSを使って本格的なECサイトを開設したい方
・国産のCMSの中で最も普及しているCMSを使いたい方
なし(コミュニティは有り)
オープンソース版クラウド版共に有り
EC-CUBEの公式サイトはこちらから
CMSのトレンド:最新のテクノロジーと機能を知る
CMSは、コンテンツ管理システムとして普及してきているため、新しい機能や技術が次々と登場しています。それらのトレンドを知ることで、より有効にCMSを活用することができます。
最近では、ヘッドレスCMSというものが注目を集めています。ヘッドレスCMSは、バックエンドとフロントエンドを分離し、APIを介してデータをやり取りする形式です。その結果、フロントエンドはReactやVue.jsなどのJavaScriptフレームワークを使って、バックエンドはJavaやRubyなどの言語を使って構築することができます。これにより、開発効率が上がり、高機能なWebサイトを構築することができます。
また、AIや機械学習を活用したCMSも登場しています。AIは、自動タグ付けや自動概要生成などの機能を持ち、機械学習は、コンテンツの推薦やカスタマイズなどの機能を持っています。これにより、コンテンツの管理・公開がよりスムーズになります。
CMSは、様々なトレンドがあります。最新のテクノロジーや機能を知ることで、より有効にCMSを活用することができます。
CMSとは?初心者向けに基本知識からわかりやすく解説 まとめ
本記事では、CMSの概要や、CMSの種類やメリット、CMSの選ぶ際に確認すべきポイントを解説してきました。
また、目的別のおすすめCMSも5つ紹介しましたので、ぜひCMS選びの参考にしてください。
CMSはカスタマイズさえすれば様々なサイトに対応できますが、カスタマイズは必ずしも無料でできるわけではありませんし、カスタマイズ自体に手間もかかります。
ですからCMSを選ぶ際は、CMSを選択してから慌てなくてもいいように、サイトの目的に合わせて必要な機能を洗い出しておくといいでしょう。
必要な機能を洗い出した後は、今回紹介した5つのCMSの機能や特徴を比較して、自分に合ったCMSを選んでくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。