ホームページの維持費は運営に不可欠!【2024年版】 内訳や相場・注意点を解説
Webサイトを開設したらその後運営していくのに、維持費がどの程度かかるのか気になったりはしませんか?
経費削減のために維持費をできるだけ減らしたいという見方もありますが、残念ながら維持費をゼロ円にすることはまず無理でしょう。
そこで、ホームページを制作した後に維持費発生について解説しながら、内訳・相場・維持費を決定する前に知っておくべきことについて触れていきます。
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CONTENTS
ホームページの運営には維持費や管理費が発生する!?
Webサイトの開設後は、長期に渡って運営していくことになります。
そのための費用として維持費が発生することは、まず避けられないと言って良いでしょう。
個人的な趣味のWebサイトなら無料開設・管理費も無料となるケースもあります。
しかし、企業や店舗などビジネス上のホームページを開設するとなると話は別です。
ホームページの維持費とは、制作にかかる費用とは別に、開設後運営を続けていく上で必要な費用や管理費用のことを指します。
言い換えれば、「Webページの運営保守・管理を行うために必要な費用」これが維持費です。
ホームページ運営にかかる維持費の内訳とは?
一般的に、Webサイトの運営・管理に必要な維持費の内訳は、おもにレンタルサーバー・ドメイン・SSL・コンテンツ更新・CMS更新・メンテナンス・販売促進に関わる費用です。
それでは、これらの維持費の内訳についてそれぞれ詳しく概要を説明します。
サーバーレンタル・管理
ホームページの開設前から開設後も、レンタルサーバーの費用がかかります。
もちろん無料のレンタルサーバーもありますが、広告が入るため、企業や店舗向きではありません。
その点、有料レンタルサーバーなら閲覧の処理能力も安定しており、サポート体制も充実しています。
またセキュリティの観点から、サーバーの管理費用も別途必要になる場合があります。
費用の相場は、月額数百円~数千円が一般的ですが、高機能なスペックのサーバーだと月額1万円以上するものもあります。
この辺りの選定はホームページへの月間アクセス数によって検討しましょう。1日数万のアクセス数が見込めるなら高機能なサーバーが必要と考えます。
参考:レンタルサーバー比較。おすすめ10選を費用と特徴で紹介
ドメイン
ホームページの運営を継続するにあたり、今や独自ドメインを取得するのは当たり前です。
独自ドメインとは任意で文字列を指定してドメインを取得し、URLとして公開されるアドレスです。企業名や店舗名を独自ドメインに指定することも可能です。
仮にドメインを取得しなかった場合、アドレスが覚えにくいため、アクセシビリティにも影響します。
独自ドメインを取得しておいた方がサイトの信頼性が高まり、SEO対策としてもより効果的です。
費用の相場は年間1,000円~5,000円程度です。
ドメインの購入はお名前.comが管理しやすくおすすめです。
SSL
ホームページ運営でサイトの安全性と信頼性を高めるためにも、SSLの設置は必須です。
SSLを設置することで、ネット上で送受信するデータを暗号化し、重要な個人情報などのデータの外部漏洩防止対策になります。
(※URLがhttpsでとsがついていればSSL対応済み)
SSLの設定は基本レンタルサーバーで行うことができます。最近の主要なレンタルサーバーの場合、無料で提供しています。より高度なセキュリティを希望される場合SSLは有料になりますが、年額数万円~と高額になります。
コンテンツの更新
コンテンツの更新費は、制作を依頼したWeb制作会社に対して支払うものです。
たとえば、現在公開されているホームページの内容をさらに厚くするため、掲載ページ数や画像の追加を行う場合に、追加費用としてコンテンツ更新費がかかります。
すでに掲載されたコンテンツを修正・改善する場合にも更新費がかかります。
CMSの更新や管理
WordPress などのCMSの更新をWeb制作会社に依頼する場合は、別途費用がかかります。
WordPressは不定期にバージョンアップされますが、その後のセキュリティの状態について把握し、安全に閲覧できる環境に整えておかなければなりません。
そのため、CMS更新によるメンテナンスや管理費用がかかることも心得ておく必要があります。
アクセス解析
ホームページを開設したら単に公開を継続するだけではなく、定期的にアクセス解析を行うことも重要になってきます。
・ユーザーがどんなキーワードでサイト訪問したのか
・どの時間帯にアクセス数がもっとも集中したのか
・サイト内のどのページがもっともアクセス数が多いのか
など、アクセス解析ツールを利用すれば、丁寧に分析できます。
無料のツールももちろんありますが、有料の方が機能性は高いです。
SEOをはじめとするコンサルティング
開設したホームページをスムーズに運営していく上で、今やSEO対策は必要不可欠です。
SEOとは「サーチエンジン最適化」を意味する「Search Engine Optimization」の頭文字です。
SEO対策を行うことでGoogleの検索上位表示を目標にサイト訪問者を増やし、認知度を高める効果が期待されます。
また、サイト訪問者が増加することで商品・サービスの購入者が増え、利益アップの見込みもあります。
ある程度の費用はかかりますが、SEOなどのコンサルティングへの注力は必須です。
広告・Webマーケティング(販促)
ホームページを開設し、Webへの集客や売上げをあげるためにWebマーケティングの費用も必要となります。
以下のようなものが考えられます。
- リスティング広告
- SNS広告
- SNS運用
- Webメディア出稿
- コンテンツ記事作成
- LP制作・維持費
- マーケティングツール
上記の費用は必須というわけではありませんが、ホームページからお問い合わせを増やしたいというならやっておくべきです。
バグや不都合による対応
ホームページを運営していると時々ですがシステムのバグや不都合なことが生じます。
以下のような事例が考えられます。
- サーバーのエラーと表示される
- デザインが崩れる
- サイトが存在しないと表示される
- サイトの表示速度が遅くなる
- 文字化けしている
- システムが動作しない
- メールフォームがおかしい
上記のような症状が発生しているのを見つけたときどうしますか?
おそらく制作会社に連絡をとって調査してもらうことになるでしょう。
この症状が納品後から半年後とか1年後とか結構期間が経過していると原因が突き止めることが難しくなり、もし制作会社と保守契約をしていないなら高額な費用がかかってしまうことがあります。
これらのバグや不都合の理由は様々で、納品前からのバグであったり、サーバーの問題であったり、もしくはあなたが間違って変な操作をしてしまったのかもしれません。
こういった症状はそれほど多く発生することではないため、依頼者はあまり深刻には考えないかもしれませんが、データが消失してしまった場合は元も子もありません。日ごろから自身でバックアップを取れないなら制作業者と月々の保守管理の契約をして安心に備えておきましょう。
セキュリティ対策
ホームページの運用には様々なリスクを負うことになります。
それはセキュリティ上の問題です。
たとえば以下のようなセキュリティリスクがあります。
- ページの改ざん
- 情報漏洩
- 無差別攻撃
これらのリスクを防止するためのセキュリティ対策の費用が必要になります。
どれほどのセキュリティ対策を講じるかで費用は増減しますが情報漏洩など最悪の被害に備えて各損害保険会社が販売しているサイバー保険なども検討してみてはいかがでしょうか。
ホームページの管理費など維持費の相場
Webサイトを管理・運営するにあたり、維持費はどれくらいの費用がかかるのでしょうか。
そこで、ホームページの維持費の相場について触れていきます。
【月5,000円以下】:自社で管理する場合
ホームページを開設後、自社で管理を行う場合は、1か月あたり5000円以下、1年分に換算すると6万円程度が相場です。
自社管理の場合、最低限必要とされるランニングコストのおもな項目は、下記の3点です。
・レンタルサーバー料金
・独自ドメイン
・セキュリティ対策としてSSL(ただし、サーバーによっては無料の場合あり)
【月5,000円~2万円程度】:他社で管理してもらう場合
最も一般的なランニングコストなのは、月5000円~2万円程度、年間で6万円~24万円程度の金額です。
制作会社の規模が比較的中小規模の場合は、この価格が相場です。
独自ドメイン・SSL・レンタルサーバーの3点セットに加え、コンテンツ更新やサーバー障害発生時のメンテナンスなどの料金が含まれるケースが多いです。
サーバーのトラブルが発生してサイトが閲覧できなくなると、ユーザビリティやアクセシビリティが悪くなり、集客数と利益にも影響します。
【月2万円~5万円程度】:しっかりした管理サポートの場合
より丁寧なサポートを受けて安定したホームページ運営を行う場合は、維持費は月2万円~5万円が相場、年間換算で24万円~60万円です。
発注先の制作会社が中小・大手の場合は、この金額が相場となります。
WordPressなどのCMSシステムを利用する場合は、CMSメンテナンスなどのサポートが含まれ、サポートがより手厚くなります。
複雑なシステムが導入されたWordpressなどのホームページを運営する場合、メンテナンス費用が別途必要となります。
また、月次レポートをWeb上で閲覧するシステムを導入する際の費用も合わせると、この程度の価格が相場です。
【月5万円以上】:集客メインの運用を行う場合
ホームページの開設を通して企業名や商品・サービスの認知度をより高める場合は、集客数を増やす必要が出てきます。コンテンツマーケティングの一環として、より高度なSEO対策が必須です。
そのための費用を含めると、維持費は月5万円以上が相場、年間で60万円程度かかります。
大手の制作会社に依頼する場合はこの価格が相場で、コンサルティング費用などが含まれるケースが多いです。
ホームページの維持費を決める際に知っておきたいこと
ホームページの維持費は、むやみに節約すれば良いというものではありません。
維持費にはさまざまな項目がある中で、どれかひとつでも抜けてしまっては、集客数・利益にも大きく影響を及ぼすことがあります。
そこで、ホームページの維持費決定の際に、ぜひとも知っておくべきことを4つ下記の通り掲載します。
制作会社と個人とでは維持費はかわってくる
ホームページをWeb制作会社に依頼するのと、個人的に開設するのでは、維持費はかなりの格差が生じます。個人で制作する場合は、自分でレンタルサーバーを契約してドメイン取得する程度でも十分です。
しかし、Web制作会社に依頼する場合は、開設後の運営・管理を入念に行う必要があるため、それなりに経費がかかることを踏まえておくべきです。
月額の管理費が無料の制作会社には注意
中には、「月額の維持費を無料」を謳い文句にする制作会社もありますが、その場合、下記の2つのデメリットとリスクがあるので要注意です。
デメリット① サーバートラブル発生時にもサポートなし
維持費ゼロの場合、万が一、サーバートラブルが発生した際にサポートを受けることができません。
Web制作会社にメンテナンス作業を依頼する場合は、もちろん維持費はかかりますが、サーバーの予期せぬハプニングにも丁寧にサポートしてもらえます。
デメリット② セキュリティ対策ができない
維持費が無料の場合はサポート力に欠けるため、セキュリティ対策も一切ノータッチとなります。安全に運営するためには、セキュリティ対策には細心の注意を払うべきです。
仮に、維持費ゼロの制作会社で運営していて、メールでのお問い合わせ内容や個人情報が外部に漏れることがあっては、ユーザーにとって大迷惑です。
セキュリティ対策は、サイト訪問者に対しての最低限のマナーのひとつと心得るべきです。
どの作業までを依頼するのかはっきりさせるべき
ホームページ運営にあたり、維持費についてどの作業までを制作会社に依頼するのか、明確にしておく必要があります。
まずは、ホームページを今後管理していくにあたり、最低限何が必要なのか、どの程度までなら自分でできるのか考えてみましょう。
たとえば、ある程度コンテンツの追加・ページの修正作業ができる場合は、コンテンツ更新費用をカットできます。
しかし、サーバーシステムのトラブル対応は個人的に行うのはまず難しいので、制作会社に依頼した方が安全・安心です。
技術的な面で個人的にはできないことも多いので、制作のプロに一任すべきことは一任するといったスタンスではっきりさせるべきです。
サーバーとドメインは自分で持つ
ホームページ開設・運営に最低限必要なのはこの2つなので、これらもまとめてすべて制作会社に一任すると、費用が高くなりがちです。ホームページ維持費を安く抑えるなら、レンタルサーバーと独自ドメインの費用は自分で受け持つのが最善策です。
サーバーの設置とドメイン設定について制作会社に依頼する場合でも、この2点は自身で契約手続きを行い、自分で費用支払う方が維持費の節約対策となります。
自分でサーバーとドメインの費用を支払う場合、契約期間が限定されているので、定期的に更新手続きを行う必要があります。
更新手続きを怠った場合は、契約期間終了後にホームページが表示されなくなるので要注意です。
ホームページの維持費は運営に不可欠!管理費など内訳・相場・注意点を解説:まとめ
この記事では、ホームページ運営に必要な管理費など維持費について解説しました。
維持費は言い換えれば運営を継続する上で必要不可欠な管理費用ですから、極端に節約することはおすすめできません。
逆に必要以上に維持費を削ってしまうと、正常に閲覧できない・掲載された内容が古い・セキュリティが甘いといった不具合が生じる原因となります。
最悪の場合、重要な個人情報が外部に漏れる・サーバーダウンといった悪循環が生じるリスクもあります。
維持費を削った場合、最悪の事態が起こり得るリスクを十分に踏まえておかなければなりません。
維持費について数種類掲載しましたが、何が必要で何が不要なのか、しっかりと分析しておくことは大事です。
ホームページの運営を安定させるためにも、本当に必要な維持費をチョイスするのが基本です。とはいっても、ホームページの開設当初は何が必要で何が不要なのか、わかりづらい部分もあります。
定期的に維持費の内訳について見直しを行い、運営の途中で不要なものを省き、必要なものを追加しても良いでしょう。
維持費について自己判断では難しい場合は、依頼先の制作会社の担当者に相談して、アドバイスを受けておくことをおすすめします。
維持費について損得勘定に先走るようでは、サイト運営を成功に導くのは難しいです。
サイト運営を成功させるためには、常に万全なセキュリティでアクセシビリティとユーザビリティを上げて集客数を伸ばしていくことが重要です。
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