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Webサイトの脆弱性診断とは|費用相場・診断方法・改ざんを防ぐ継続対策【2026年版】

  • 保守管理・運用

最終更新日:2026年07月15日

Webサイトの脆弱性診断と改ざん防止対策を表したアイキャッチ画像

この記事の監修者

齊藤 真也

株式会社ファーストネットジャパン 代表取締役

1998 年創業時からアプリ開発・Web マーケティング・フルリモート SES・ホームページ制作・翻訳・グラフィックデザインなど幅広い IT/クリエイティブ領域を手がけ、4,000 件超のプロジェクトを統括。セキュリティ対策・SEO・システム開発から中小企業のWeb戦略支援まで、技術とデザインの両面でクライアントの課題解決を27年以上にわたり支援してきた。
大阪本社・東京オフィスの2拠点体制で、全国の企業のデジタル化をサポート。
高松市出身。座右の銘は「圧倒的努力」。

「自社のWebサイトは大丈夫だろうか」——問い合わせフォームや個人情報を扱うサイトを運用していて、改ざんや情報漏洩が不安な方は少なくありません。結論から言えば、Webサイトの脆弱性診断とは「攻撃者に狙われる弱点を、被害が出る前に洗い出して可視化する取り組み」です。そして重要なのは、診断は一度きりでは不十分だということです。弱点は日々新しく見つかるため、診断・対策・継続監視をセットで回すことで初めて意味を持ちます。

この記事では、脆弱性診断とは何か、放置するとどうなるか、WordPressサイトで特に注意すべき点、費用相場、そして診断後にどう守り続けるかまで、中小企業のWeb担当者の視点でわかりやすく解説します。

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Webサイトの脆弱性診断とは|何が分かるのか

Webサイトの脆弱性診断とは、サイトを構成するプログラムやサーバー、CMSに、攻撃の入口となる弱点(セキュリティ上の欠陥)がないかを専門的に調査することです。健康診断に例えるとわかりやすく、自覚症状がなくても内部に問題が潜んでいることがあるように、正常に動いているサイトにも攻撃者につけ入る隙が存在する可能性があります。

診断では、こうした弱点を「守る側」の視点で洗い出し、どこにどんなリスクがあるのかを一覧化します。危険度ごとに優先順位を付けて報告するため、「まず何から直すべきか」が明確になります。

脆弱性診断とセキュリティ診断の違い

「脆弱性診断」と「セキュリティ診断」は、Webサイトの文脈ではほぼ同じ意味で使われます。どちらもサイトの弱点を洗い出して報告する取り組みを指します。呼び方の違いに神経質になる必要はありません。

ペネトレーションテストとの違い

混同されやすいのが「ペネトレーションテスト(侵入テスト)」です。脆弱性診断が「弱点がどこにいくつあるか」を網羅的に調べるのに対し、ペネトレーションテストは「その弱点を使って実際に侵入できるか」を試す、より高度で専門特化した手法です。まずは脆弱性診断で全体像を把握し、金融系や大規模システムなど特に高いレベルが求められる場合に、必要に応じてペネトレーションテストを検討するのが一般的な進め方です。

中小企業のコーポレートサイトやWordPressサイトであれば、多くの場合、まずはWebサイト・WordPressを対象とした脆弱性診断と継続的な保守から始めるのが現実的です。

脆弱性を放置するとどうなるか

弱点を放置したまま運用を続けると、ある日突然、次のような被害につながる可能性があります。いずれも一時的な障害では済まず、企業の信頼低下や取引停止といった長期的な損失を招きます。

サイトの改ざん

トップページを書き換えられたり、閲覧者を悪意のあるサイトへ自動転送する仕掛けを埋め込まれたりします。取引先や顧客がアクセスした瞬間に被害が拡大するため、企業としての信用に直結します。

個人情報の漏洩

問い合わせフォームや会員情報から、氏名・メールアドレス・場合によってはクレジットカード情報などが盗み取られます。個人情報保護法では、事業者に対して個人データの漏洩を防ぐ適切な安全管理措置を講じることが求められており、対策を怠ったこと自体が経営判断として問われるケースもあります。

マルウェア配布・踏み台化

気づかないうちに、自社サイトが訪問者へウイルスを配布する「加害者」に仕立てられたり、迷惑メール送信の踏み台にされたりします。被害者であると同時に、他者への攻撃の起点にされてしまう点が深刻です。

こうした被害を受けた「後」の対処については、WordPressの乗っ取り・改ざんへの対処法もあわせてご覧ください。本記事はその前段、つまり「被害を未然に防ぐための事前対策」に焦点を当てています。

脆弱性診断が必要なWebサイトの特徴

すべてのサイトが同じレベルの診断を必要とするわけではありません。次のいずれかに当てはまる場合は、優先的に対策を検討すべきです。

  • 問い合わせフォーム・会員登録・予約機能など、ユーザーが入力・送信できる機能がある
  • 個人情報やクレジットカード情報など、取り扱いに注意すべき情報を保持している
  • WordPressなどのオープンソースCMSで運用している
  • 制作・公開から時間が経ち、本体やプラグインの更新が滞っている
  • 取引先や親会社からセキュリティ対応・チェックシート提出を求められた

特に、動的なページ(入力内容によって表示が変わるページ)が多いサイトほど、攻撃者にとって狙いどころが増えます。フォームや会員機能を持つサイトは、規模が小さくても油断できません。

WordPressサイトで特に注意すべき脆弱性

WordPressは世界のCMSシェアで4割を超える圧倒的なNo.1です。利用者が多いということは、それだけ攻撃者にとって「狙う価値が高い」標的でもあります。オープンソースでソースコードが公開されているため、弱点も発見されやすいという性質があります。

ただし誤解してはいけないのは、これは「WordPressが危険なソフト」という意味ではないことです。多くの被害は、WordPressを利用する側の管理不足——古いまま放置された本体・プラグイン・テーマ——に起因します。注意すべきポイントを3つに分けて整理します。

プラグインの脆弱性

WordPressへの攻撃で最も狙われやすいのがプラグインです。ある調査では、プラグインの弱点を突いた攻撃が攻撃要因の約56%を占めるという結果も報告されています。便利な反面、プラグインの品質やセキュリティレベルは開発者によって大きく異なります。特に、日本国内で広く使われるフォーム系プラグインでも重大な弱点が繰り返し報告されており、長期間更新されていないプラグインを使い続けることは大きなリスクになります。

テーマの脆弱性

デザインを担うテーマにも弱点が見つかることがあります。プラグインほど件数は多くありませんが、データベースを書き換えられるような深刻なケースも過去に発生しています。本体・プラグインと同様に、定期的な更新が欠かせません。

本体バージョンの管理

WordPress本体も例外ではありません。2026年5月には最新のメジャーバージョンであるWordPress 7.0(コードネーム「Armstrong」)がリリースされ、AI連携基盤の統合や管理画面の刷新とともに、推奨動作環境もPHP 8.3以上へと引き上げられました。本体・プラグイン・テーマを常に最新の状態に保つこと、そして更新前にバックアップを取り、テスト環境で確認してから本番に反映することが基本です。「本番でいきなり更新して画面が真っ白になった」という事故は、こうした手順を省いたときに起こりがちです。

日々のバックアップ体制については、WordPressのバックアップ方法で詳しく解説しています。

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脆弱性診断の方法|ツール診断・手動診断・外注の違い

Webサイトのツール診断と手動診断の違いを比較した図

脆弱性診断のアプローチは、大きく「ツール診断」と「手動診断」に分けられます。それぞれの特徴を理解して、自社の状況に合った方法を選ぶことが重要です。

方法 特徴 向いているケース
ツール診断 診断ツールで自動スキャン。迅速かつ広範囲を低コストで確認できる。典型的な弱点を網羅的に検出。ただし誤検知や、システム固有の問題の見落としが起こりうる 定期的なチェック、まず全体像を把握したい場合
手動診断 専門技術者が実際に調査。ツールでは気づけないシステム固有の問題や、ビジネスロジックの欠陥まで踏み込める。対策のアドバイスも受けられる 個人情報・決済を扱う、高い精度が求められる場合

無料ツールでできること・その限界

WordPressには「サイトヘルス」機能が標準搭載されており、更新できていないプラグインなどを「致命的な問題」として教えてくれます。また、URLを入力するだけで既知の弱点や古いバージョンを検出できるオンラインの無料診断ツールも存在します。まずはこうした無料の手段でセキュリティ対策の第一歩を踏み出すことは有効です。

一方で、無料ツールには限界があります。診断範囲が限定的で、検出結果が妥当かどうかを判断するには一定の知識が必要です。また、検出された弱点を「どう直すか」「どう守り続けるか」までは面倒を見てくれません。個人情報を扱うサイトや、事業に直結するサイトでは、専門的な診断と継続的な運用を組み合わせることをおすすめします。

脆弱性診断の費用相場

脆弱性診断の費用は、診断方法・診断範囲・サイトの規模によって大きく変わります。一般的な市場相場は次のとおりです。

診断の種類 費用の目安
無料ツール・サイトヘルス 0円(自力運用)
ツール診断 数万円〜(規模により変動)
手動診断(専門会社) 数十万円〜数百万円(動的ページ数・範囲による)

手動診断は、リクエスト数やページ数をもとに費用が算出されることが多く、動的ページが多い・会員機能があるサイトほど高くなる傾向があります。専業のセキュリティ会社による大規模な診断は数百万円規模になることもあります。

ただし、中小企業のコーポレートサイトやWordPressサイトの場合、いきなり数百万円の専業診断が必要なケースはそう多くありません。制作・保守と一体で、身の丈に合った範囲の診断と継続監視を組み合わせるほうが、費用対効果は高くなります。ファーストネットジャパンでは、月額の保守・管理サービスの中で、サイトの状態確認・更新管理・改ざん検知までを一体で提供しています。保守の費用感はホームページ保守の費用相場もご参照ください。

診断後にやるべき継続対策

脆弱性診断から修正・更新・改ざん監視までの継続対策を示した循環図

ここが最も重要なポイントです。脆弱性診断は「一度やって終わり」ではありません。新しい弱点は毎週のように報告され、昨日まで安全だったプラグインが今日には危険になることもあります。診断はあくまでスタート地点であり、以下の継続対策とセットで初めてサイトを守り続けられます。

改ざん検知

サイトのファイルやコンテンツが不正に書き換えられていないかを継続的に監視し、異常があればすぐに気づける状態を作ります。改ざんは早期発見が被害を最小化する鍵です。気づかないまま数週間放置されると、検索エンジンから警告表示を受けたり、閲覧者に被害が広がったりします。

SSL証明書の期限管理

常時SSL化はもはや標準ですが、証明書には有効期限があります。期限切れに気づかず放置すると、ブラウザに警告が表示され、閲覧者の信頼を一気に損ないます。期限を管理し、更新を確実に行う体制が必要です。

本体・プラグイン・テーマのバージョン管理

更新の遅れは、そのまま攻撃の入口になります。とはいえ、更新によって既存機能が壊れるリスクもあるため、「バックアップ→テスト環境で確認→本番反映」という手順を守ることが重要です。この継続的な更新管理こそ、日々の運用で最も負担が大きく、外注の価値が出る領域です。WordPress保守の相場はWordPress保守の費用相場で確認できます。

制作・保守と一体で任せるメリット

脆弱性対策を、単発の診断サービスとして外注する方法もあります。しかし中小企業にとって現実的でCV(成果)につながりやすいのは、制作・保守と一体で継続的に任せる形です。

意外と知られていませんが、WordPressサイトを制作会社に依頼して作った場合でも、納品物にセキュリティ診断や継続的な監視が標準で含まれているケースは多くありません。デザインや機能は作られても、「作った後にどう守るか」は別問題として残されがちです。ここに、放置サイトが生まれる大きな原因があります。

制作から保守・監視までを同じ会社に一貫して任せることで、次のメリットが得られます。

  • サイトの構造・使用プラグイン・過去の変更履歴を把握した上で、的確に守れる
  • 診断で見つかった弱点を、そのまま修正・改善まで一気通貫で対応できる
  • 改ざん検知・更新管理・バックアップを月額の保守として継続できる
  • 問題が起きたときの窓口が一本化され、対応が早い

「診断して終わり」ではなく、「診断して、直して、守り続ける」までを一体で回せることが、制作・保守会社に任せる最大の価値です。

ファーストネットジャパンのセキュリティ・保守サービス

ファーストネットジャパンは、1998年創業・大阪市中央区拠点のWeb制作会社です。4,000件を超える制作実績で培った経験をもとに、ホームページ制作から公開後の保守・管理、セキュリティ対策までを一貫してサポートします。

提供範囲は、Webサイト・WordPressを対象とした状態確認と、月額保守による継続的な監視・更新管理・改ざん検知です。専業のセキュリティ会社が行う高度なペネトレーションテストとは領域が異なりますが、中小企業のサイトを現実的なコストで守り続けるという点では、制作・保守と一体だからこその強みがあります。

なお、セキュリティ対策に「これをやれば100%安全」という魔法はありません。だからこそ、継続的に状態を確認し、弱点が見つかればすぐ対処できる体制を保つことが何よりの防御になります。

実際の運用では、制作の段階から「更新しやすく・守りやすい」構成でサイトを設計し、公開後は保守契約の中で状態を見守り続けます。長く放置してしまったサイトの立て直しや、他社で制作したサイトの引き継ぎ保守にも対応しています。

「まず自社サイトの状態を確認したい」「セキュリティが不安なので相談だけしたい」——その段階でも構いません。サイトの規模や現状をお聞きした上で、必要な対策と費用感をご提案します。まずはお気軽にご相談ください。詳しくはサイト保守・管理サービスのページをご覧ください。

会社概要

会社名 株式会社ファーストネットジャパン
所在地 大阪市中央区南久宝寺町1-7-10 シャンクレール南久宝寺201
設立 2004年12月(1998年8月創業)
URL https://gelatocms.com/

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よくある質問

Q. 脆弱性診断は自社でもできますか?

WordPressの「サイトヘルス」機能や無料のオンライン診断ツールを使えば、更新漏れや既知の弱点など、基本的なチェックは自社でも可能です。まずはここから始めるのは有効です。ただし、検出結果の妥当性判断や、見つかった弱点をどう直すかまでは知識が必要になるため、個人情報を扱うサイトでは専門家との組み合わせをおすすめします。

Q. 無料の診断ツールだけでは不十分ですか?

無料ツールは第一歩として役立ちますが、診断範囲が限定的で、システム固有の問題や継続的な監視まではカバーできません。フォームや会員機能、個人情報を扱うサイトでは、専門的な診断と月額保守による継続監視を組み合わせることで、実効性のある対策になります。

Q. WordPressサイトは特に危険なのですか?

WordPress自体が危険なわけではありません。利用者が世界一多いため攻撃者に狙われやすく、古いまま放置された本体・プラグイン・テーマが弱点になりやすい、という構造です。逆に言えば、更新管理と監視を継続すれば、リスクは大きく下げられます。

Q. 脆弱性診断の費用はどれくらいですか?

ツール診断で数万円〜、専門会社の手動診断で数十万円〜数百万円と、方法や規模で大きく変わります。中小企業のサイトであれば、制作・保守と一体で身の丈に合った範囲の診断と継続監視を組み合わせるほうが、費用対効果は高くなります。まずはご相談いただければ現状に応じた費用感をお伝えします。

Q. 診断は一度やれば大丈夫ですか?

いいえ。新しい弱点は毎週のように報告されるため、一度きりの診断では守り続けられません。改ざん検知・更新管理・バックアップといった継続対策とセットで運用することが重要です。この継続部分こそ、保守サービスに任せる価値が最も出る領域です。

Q. 制作会社に作ってもらったサイトも診断が必要ですか?

必要です。制作の納品物にはデザインや機能は含まれていても、セキュリティ診断や継続監視が標準で含まれていないケースは多くあります。「作った後どう守るか」は別問題として残るため、公開後の保守・監視体制をあわせて整えておくことをおすすめします。

まとめ

Webサイトの脆弱性診断とは、攻撃者に狙われる弱点を被害が出る前に可視化する取り組みです。放置すれば、改ざん・情報漏洩・マルウェア配布といった深刻な被害につながり、企業の信頼を大きく損ないます。特にWordPressは利用者が多く狙われやすいため、本体・プラグイン・テーマの更新管理が欠かせません。

そして最も大切なのは、診断は一度きりでは不十分だということです。改ざん検知・SSL期限管理・バージョン管理といった継続対策とセットで、初めてサイトを守り続けられます。中小企業にとっては、専業の高額診断よりも、制作・保守と一体で身の丈に合った継続監視を組み合わせるほうが現実的で効果的です。

ファーストネットジャパンは、1998年創業・4,000件超の制作実績をもとに、制作から保守・セキュリティ対策までを一貫してサポートします。「自社サイトの状態が不安」という段階でも構いません。まずはお気軽にご相談ください。

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この記事の監修者

齊藤 真也

株式会社ファーストネットジャパン 代表取締役

1998 年創業時からアプリ開発・Web マーケティング・フルリモート SES・ホームページ制作・翻訳・グラフィックデザインなど幅広い IT/クリエイティブ領域を手がけ、4,000 件超のプロジェクトを統括。セキュリティ対策・SEO・システム開発から中小企業のWeb戦略支援まで、技術とデザインの両面でクライアントの課題解決を27年以上にわたり支援してきた。
大阪本社・東京オフィスの2拠点体制で、全国の企業のデジタル化をサポート。
高松市出身。座右の銘は「圧倒的努力」。



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