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大学のCMS選定|学部分散サイトの一元管理・主要CMS比較・費用相場【2026年版】

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  • ホームページ制作

最終更新日:2026年09月30日

大学サイトのCMS選定をイメージしたアイキャッチ画像

この記事の監修者

齊藤 真也

株式会社ファーストネットジャパン 代表取締役

1998 年創業時からアプリ開発・Web マーケティング・フルリモート SES・ホームページ制作・翻訳・グラフィックデザインなど幅広い IT/クリエイティブ領域を手がけ、4,000 件超のプロジェクトを統括。セキュリティ対策・SEO・システム開発から中小企業のWeb戦略支援まで、技術とデザインの両面でクライアントの課題解決を27年以上にわたり支援してきた。
大阪本社・東京オフィスの2拠点体制で、全国の企業のデジタル化をサポート。
高松市出身。座右の銘は「圧倒的努力」。

大学のホームページをリニューアルするとき、重要な判断の一つがCMSの選定です。学部・大学院・研究室・附属校とサイトが分散し、更新担当者も複数部署にまたがる大学では、一般企業のホームページとは異なるCMS設計が必要になります。

結論から言えば、大学CMSの選定で重要なのは製品の機能数ではなく、学内の運用体制・権限管理・マルチサイト・アクセシビリティ・外部システム連携まで含めて設計できるかどうかです。

費用の目安は、単一サイトの小規模構成で100万円〜250万円、複数の学部サイトを含む中規模構成で250万円〜600万円、大規模なマルチサイトでは600万円〜です。要件定義から公開までは6〜12か月程度を見込んでおくと進めやすくなります。

本記事では、WordPress・Movable Type・Drupal・商用CMSなど主要CMSの違いから、学部サイトの一元管理、権限・承認ワークフロー、アクセシビリティ、費用相場、CMS移行、RFP・要件定義まで実務目線で解説します。

ファーストネットジャパンは、1998年創業・4,000件超の制作実績を持つ大阪のWeb制作会社です。ホームページ制作とWebシステム開発の両方に対応しており、CMS構築だけでなく、教員情報データベースや各種フォームなど周辺システムを含めた設計・開発から、公開後の保守・運用改善まで一貫して支援しています。

大学CMS選定の結論|最初に確認したい6つの判断軸

大学CMSを選ぶとき、最初からWordPressやMovable Typeなどの製品比較を始めるのはおすすめできません。先に「大学としてどのような運用を実現したいのか」を整理し、その要件を満たせるCMSを選ぶのが基本です。

特に次の6項目を整理しておくと、CMS選定や制作会社への相談が進めやすくなります。

判断軸 確認する内容
管理するサイトの範囲 大学公式・学部・大学院・研究所・附属校・研究室のどこまでを一元管理するか
更新・承認体制 誰が編集し、誰が承認し、誰が公開できるか
アクセシビリティ JIS X 8341-3への対応を公開後もどのように維持するか
多言語対応 日本語版と英語版などを同一CMSで管理するか
外部システム連携 教員情報、シラバス、出願・申込システムなどとの連携が必要か
総所有コスト 初期構築費だけでなく、ライセンス・保守・改修を含めた5〜10年間の総額

特に重要なのは、「現在の組織に合うか」だけで判断しないことです。大学サイトは5年、10年と利用されることも多く、担当者の異動や組織改編が発生します。特定の担当者しか扱えないCMSでは、数年後に運用が行き詰まる可能性があります。

CMS製品を選ぶ前に、まず「どのサイトを管理するのか」「誰が更新・承認するのか」「どのシステムと連携するのか」といった要件を整理しておくことが重要です。

大学サイトのリニューアルに向けて、必要なページ・機能・運用体制を整理したい方は、以下の要件整理シートをご活用ください。

実務で使える資料
ホームページリニューアル
要件整理シート

リニューアルの目的や現サイトの課題、新サイトに必要な内容を整理できる実務用シートにまとめました。

  • リニューアルの目的
  • 必要な機能・CMS
  • 現在のサイトの課題
  • 予算・スケジュール
  • 必要なページ・コンテンツ
  • 制作会社へ伝える要件

リニューアル要件整理シートをダウンロード

フォーム入力後、メールでダウンロードURLをご案内します(PDF資料・無料)

ホームページリニューアル要件整理シート

大学サイトにCMSが必要な理由|学部分散という構造的課題

大学サイトは、一般的な企業サイトとは規模も構造も異なります。数千ページ規模になることもあり、関与する部署も多く、更新頻度も部署ごとに異なります。この構造が大学サイト特有の運用課題を生みます。

更新依頼が情報システム課や広報課に集中する

各学部の職員が自分でページを更新できず、「文章を変更してほしい」「PDFを差し替えてほしい」といった依頼が情報システム課や広報課へ集中するケースがあります。

CMS導入の大きな目的の一つは、適切な権限管理を行ったうえで更新作業を各部署へ分散することです。

ただし、単純に編集権限を渡すだけでは、誤情報の公開やデザイン崩れにつながります。更新権限と承認ワークフローをセットで設計する必要があります。

学部・研究室サイトが乱立し、ガバナンスが効かない

大学では、公式サイトとは別に学部サイト、研究室サイト、センターサイト、プロジェクトサイトなどが独自に立ち上がることがあります。

それぞれが異なるサーバー、CMS、デザインで運用されると、誰が管理しているのか分からないサイトが生まれます。更新が止まったCMSやプラグインが残れば、セキュリティ面でもリスクになります。

CMSリニューアルでは、単に公式サイトだけを作り直すのではなく、大学ドメイン配下に存在するサイトを棚卸しし、どこまでを管理対象にするか決めることが重要です。

CMSのサポート終了もリプレイスの判断材料になる

CMSは導入後も継続的なアップデートが必要です。特に2025〜2026年は、大学サイトでも利用されてきたCMSのライフサイクルを確認しておきたい時期です。

CMS 状況 確認すべきポイント
Movable Type 7 2025年11月1日にEOL Movable Type 9系など現行環境への移行、または他CMSへの移行を検討
Drupal 7 2025年1月5日にEOL 公式セキュリティサポート終了。現行Drupalへの移行計画が必要
Drupal 10 2026年12月9日にEOL予定 Drupal 11以降への移行スケジュールを確認
WordPress 2026年5月20日にバージョン7.0を公開 本体だけでなくPHP・テーマ・プラグインの対応状況を継続確認

サポートが終了したCMSを使い続ける場合、脆弱性が発見されても公式の修正が提供されない可能性があります。CMSリプレイスを検討するときは、機能だけでなく製品ライフサイクルも確認してください。

大学のCMS選定でつまずきやすい5つのポイント

大学CMS選定で重視すべき5つの判断軸をまとめた図

大学サイトのCMS導入では、製品そのものより要件定義や運用設計で問題が起きるケースがあります。特に注意したいポイントを5つ紹介します。

①過剰なカスタマイズで担当者の異動後に誰も触れなくなる

大学サイトは5年から10年単位で運用されることがあります。その間に担当職員が異動することも想定しておかなければなりません。

独自カスタマイズを増やしすぎると、導入当時の設計意図を知る担当者がいなくなったあと、システム全体を把握できなくなる可能性があります。

対策は、標準機能で対応する範囲と独自開発する範囲を要件定義段階で明確に分けることです。独自開発部分については、設計書・仕様書・運用マニュアルを納品物へ含めておきましょう。

②権限設計を後回しにする

CMSを構築してから権限を考えると、実際の組織構造とCMSの権限構造が合わなくなることがあります。

誰がどのページを編集できるのか、誰が承認するのか、誰が公開できるのかは、デザイン制作より前の要件定義段階で決めておきたい項目です。

③アクセシビリティを最終工程で追加する

コーディング完了後にアクセシビリティ対応を追加すると、色設計・見出し構造・フォームUI・テンプレートを修正する必要が生じ、追加工数が増えます。

アクセシビリティは要件定義とデザイン設計の段階から組み込むことが重要です。

④日本語サイトと英語サイトを別々に運用する

日本語版はCMS、英語版は静的HTMLなど、異なる仕組みで運用すると、更新するたびに二重作業が発生します。

その結果、日本語ページは更新されているのに英語ページだけ古い情報が残るといった問題につながります。多言語展開を行う大学では、翻訳フローまで含めたCMS設計が必要です。

⑤入試シーズンのアクセス集中を想定していない

合格発表、オープンキャンパス申込開始、大学に関するニュース報道などをきっかけに、短時間でアクセスが集中することがあります。

静的配信、キャッシュ、CDNなどを活用し、ピーク時にも安定して情報提供できる構成をCMS選定時から検討してください。

大学サイトに使われる主要CMSを比較

大学サイトではさまざまなCMSが利用されています。重要なのは製品単体の優劣ではなく、大学の規模・組織構造・更新体制・必要機能に合っているかです。

WordPress

WordPressは広く利用されているオープンソースCMSです。ライセンス費が不要で、対応できる制作会社や技術者を比較的見つけやすく、柔軟なカスタマイズが可能です。

マルチサイト機能を利用して、大学公式サイトと学部・研究室サイトなどをまとめて管理する構成も検討できます。

一方、プラグインを多数追加すると管理対象も増えます。大学サイトで採用する場合は、利用するプラグインを必要最小限にし、本体・テーマ・プラグインのアップデートを保守業務へ組み込むことが重要です。

Movable Type

Movable Typeは国産CMSで、静的HTMLを書き出して公開できる点が特徴の一つです。

公開サイト側でデータベース処理を行わない構成を採用できるため、大量アクセスへの対応や公開環境の構成を重視する大学では選択肢になります。

Movable Type 7は2025年11月1日に製品ライフサイクルを終了しているため、旧バージョンを利用している場合は現行バージョンへの移行やCMSリプレイスを検討する必要があります。

Drupal

Drupalは複雑な権限管理、多言語、大規模な情報構造などに対応しやすいオープンソースCMSです。

一方、設計・開発には専門知識が必要で、運用や保守を担当できる技術者も含めて体制を検討する必要があります。

Drupal 7は2025年1月5日にEOLを迎えており、Drupal 10も2026年12月9日にEOLを迎える予定です。現在Drupalを利用している場合は、バージョンだけでなく移行スケジュールまで確認してください。

Sitecore

Sitecoreは大規模組織向けの商用CMSです。複数サイトやデジタルマーケティング機能を統合したい場合に選択肢となります。

一方で、ライセンス費用や構築・保守体制を含めた総所有コストを確認する必要があります。

国産商用CMS

大学や自治体などの大規模サイトを想定した国産商用CMSもあります。承認ワークフロー、操作ログ、アクセシビリティチェックなどを標準機能として提供する製品もあります。

要件と標準機能が合えば独自開発を減らせる一方、ライセンス費や製品依存、将来の移行コストも確認する必要があります。

主要CMSの比較表

項目 WordPress Movable Type Drupal 国産商用CMS
ライセンス 無償 有償 無償 有償
公開方式 動的生成+キャッシュ 静的出力に対応 動的生成+キャッシュ 製品により異なる
マルチサイト 対応可能 対応可能 対応可能 製品により対応
権限・承認 拡張・開発で対応 対応 柔軟に対応 標準対応する製品あり
多言語 拡張・開発で対応 設計・拡張で対応 強い 製品により異なる
技術者の確保 比較的しやすい 専門技術者が必要 専門技術者が必要 ベンダー・パートナー中心
カスタマイズ 高い 高い 高い 製品仕様による
向いているケース 柔軟性・拡張性を重視 静的配信を重視 大規模・多言語・複雑な権限 標準機能を活用したい場合

大学専用CMSと汎用CMSはどちらを選ぶべきか

大学専用・商用CMSは、大学サイトに必要となる機能が標準化されていることがメリットです。一方、WordPressやDrupalなどの汎用CMSは、要件に合わせて柔軟に設計できます。

主要な要件を標準機能で満たせる場合は専用・商用CMS、独自要件や外部システム連携が多い場合は汎用CMS+個別開発という考え方が一つの目安になります。

ただし、構築費だけで判断してはいけません。5年、10年のライセンス費、保守費、バージョンアップ費用、将来的なCMS移行まで含めて比較してください。

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マルチサイト管理|学部・研究室サイトを一元管理する構成

大学CMSの設計で重要になるのが、大学公式サイトと学部・研究室などのサブサイトをどこまで一元管理するかです。

構成 内容 向いているケース 注意点
完全統合型 公式・学部・センター等を一つのCMSで管理 ガバナンスを最優先したい場合 各学部の独自要望を調整する必要がある
分離型 公式サイトと学部サイト等を別々に管理 各部門の自律性が高い場合 管理・セキュリティが分散しやすい
ハイブリッド型 公式・学部等を統合し、一部のみ分離 統制と自由度の両立を図りたい場合 管理責任の範囲を明文化する必要がある

テンプレートとデザインガバナンスを統一する

一元管理する場合は、ヘッダー、フッター、パンくず、見出し、表、お知らせなどの共通部品を定義します。

各部署が自由にHTMLを作るのではなく、あらかじめ用意した部品を組み合わせてページを作る設計にすることで、デザインとアクセシビリティの品質を維持しやすくなります。

研究室サイトをどこまで管理するか

研究室サイトは大学サイト運用の中でも管理方針を決めにくい領域です。

すべてを強制的に同一CMSへ統合するのではなく、大学ドメイン配下にあるサイトの最低限のセキュリティ・管理ルールを定め、研究室側にはコンテンツ更新の自由度を残す方法もあります。

重要なのは、誰がサーバーやCMSを保守するのか、教員異動・退職時に誰がサイトを引き継ぐのかまで決めておくことです。

権限管理と承認ワークフローの設計

CMSを導入しても更新業務が改善しない場合、権限と承認フローの設計に問題があるケースがあります。

部署と役割の二軸で権限を設計する

権限は「どの部署のコンテンツを操作できるか」と「どこまで操作できるか」の二軸で考えると整理しやすくなります。

役割 できること 想定担当
編集者 担当ページを編集して承認申請 学部・各課の担当職員
承認者 内容を確認して公開 部署責任者
全体承認者 重要ページ・トップページ等を承認 広報部門
システム管理者 ユーザー・権限・CMS・テンプレート管理 情報システム部門

承認を一部署へ集中させすぎない

すべてのページを広報部門が承認する仕組みにすると、CMSを導入しても承認作業がボトルネックになることがあります。

影響範囲の小さいページは各部署で承認し、大学全体へ影響する重要コンテンツだけ中央部門で承認するなど、コンテンツの重要度に応じてフローを分ける方法があります。

操作ログ・公開予約・プレビューも確認する

大学CMSでは、誰がいつ編集・公開したかを確認できる操作ログも重要です。

あわせて公開予約、公開終了、公開前プレビュー、過去バージョンへの復元など、実際の運用に必要な機能を要件へ含めてください。

ウェブアクセシビリティ対応をCMSでどう担保するか

大学サイトでは、JIS X 8341-3を基準としてウェブアクセシビリティ対応を進めるケースがあります。

重要なのは、リニューアル公開時だけ基準を満たすことではありません。公開後に各部署の職員がページを追加・更新したあとも、一定の品質を保てる仕組みが必要です。

CMS側で担保したい項目

対象 主な対応方法
文字色・背景色 デザインシステム・テンプレートで制御
見出し構造 CMS入力画面・テンプレートで制御
画像の代替テキスト 入力欄・公開前チェック
リンクテキスト 編集ガイドライン・公開前確認
フォーム ラベル・エラー表示・キーボード操作を設計
PDF 運用ルール・必要に応じてHTML情報も提供

公開前チェックを運用へ組み込む

代替テキストの未入力、見出しレベル、入力漏れなど、CMS側で検知できる項目は公開前にチェックする仕組みを検討します。

ただし、自動チェックだけですべてのアクセシビリティ要件を判定できるわけではありません。テンプレート設計、自動チェック、目視確認、職員向け運用ガイドラインを組み合わせることが重要です。

WCAG 2.2を踏まえた今後のJIS改正も確認する

ウェブアクセシビリティの国際的な基準であるWCAG 2.2を踏まえ、JIS X 8341-3についても改正が検討されています。

これから大学サイトをリニューアルする場合は、現行のJIS X 8341-3への対応だけでなく、WCAG 2.2で追加された達成基準についても確認しておくと、将来の規格改正へ対応しやすくなります。

多言語対応・留学生向け英語版サイト

留学生の受け入れ、海外研究者との連携、国際的な情報発信を考える大学では、多言語サイトの運用もCMS選定時に検討しておく必要があります。

日本語版と英語版をCMSで一元管理する

日本語版と英語版を別々に管理すると、更新漏れが発生しやすくなります。

同じページの日本語版・英語版をCMS上で関連付け、日本語ページが更新されたときに英語版の更新状況を確認できる仕組みにすると、運用しやすくなります。

ページの重要度によって翻訳方法を分ける

すべてのコンテンツを同じ方法で翻訳する必要はありません。

入試要項、学位プログラム、研究内容など正確性が重要なページは人手による翻訳・確認を行い、更新頻度の高い一般的なお知らせは運用負荷とのバランスを考えて翻訳方法を決めることが現実的です。

英語版ホームページ制作の費用

内容 費用目安
英語版ホームページ制作 50万円〜150万円
翻訳のみ 5万円〜30万円

ファーストネットジャパンではWeb制作と翻訳サービスの両方に対応しています。CMS構築と翻訳を一体で進めることで、翻訳原稿の管理やCMSへの反映工程も含めて設計できます。

大学CMSの費用相場・構築コスト

大学CMSの構築費用は、管理するサイト数、ページ数、権限・承認フロー、コンテンツ移行、多言語、外部システム連携によって大きく変わります。

規模 想定内容 費用目安
小規模 大学・学部等の単一サイト、100〜300ページ程度、標準機能中心 100万円〜250万円
中規模 大学公式+複数学部、500〜2,000ページ程度、権限・承認フロー 250万円〜600万円
大規模 大学公式+学部+大学院+附属施設、数千ページ、多言語・システム連携 600万円〜
英語版サイト 翻訳・多言語CMS構築 50万円〜150万円
Webシステム連携・開発 教員情報・シラバス・各種申込など 100万円〜
保守・運用 CMS更新、バックアップ、脆弱性対応、軽微修正など 月額2万円〜

上記は目安です。既存サイトのページ数や移行方法、CMS製品のライセンス、外部システムとの連携仕様などによって費用は変動します。

初期構築費だけではなく5年間の総所有コストで比較する

商用CMSを導入する場合は、初期構築費に加えてライセンス費や年間保守費が必要になることがあります。

比較するときは、初期費用+5年間のライセンス費+保守費+想定されるバージョンアップ費用まで含めて検討してください。

CMS構築費用が増えやすい3つの要因

費用が増える代表的な要因は、コンテンツ移行、外部システム連携、多言語対応です。

特に既存ページ数を把握しないまま見積もりを依頼すると、契約後に移行対象が想定以上に多いことが分かり、追加費用につながることがあります。

見積もり前に既存サイトをクロールし、ページ数・PDF数・画像数・フォーム数・外部システム連携を棚卸ししておくと、見積もりの精度を上げられます。

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大学CMSの導入・移行の流れ|6つのステップ

大学CMSの導入と移行の流れを示したフロー図

大学サイトのCMSリニューアルは、要件定義から公開まで6〜12か月程度を見込んでおくと進めやすくなります。入札・プロポーザルなどを行う場合は、その準備期間も必要です。

STEP1|現状調査

既存ページ数、サイト数、CMS、サーバー、更新担当部署、フォーム、外部システムなどを棚卸しします。

特に既存CMSのバージョン、利用中のプラグインや拡張機能、独自カスタマイズの有無は、移行方法や費用を大きく左右します。

STEP2|要件定義とRFP作成

サイトの目的、CMS管理対象、権限、承認フロー、アクセシビリティ、多言語、性能、セキュリティ、外部連携などを整理します。

制作会社・開発会社へ提案を依頼する場合は、これらをRFP(提案依頼書)へまとめます。

STEP3|CMS選定と基本設計

要件をもとにCMSを選定し、サイト構造、テンプレート、ユーザー権限、承認フローなどを設計します。

先にCMSを決めて要件をCMSへ合わせるのではなく、必要な要件からCMSを選ぶことが重要です。

STEP4|デザイン・CMS構築・コンテンツ移行

デザイン制作、テンプレート実装、CMS設定・開発を進め、既存コンテンツを移行します。

ページ数が多い場合は、自動移行できる範囲と手作業で確認する範囲を事前に分けておきます。

STEP5|テスト・研修・マニュアル整備

公開前に表示・機能・権限・アクセシビリティ・負荷などを確認します。

各部署の更新担当者向けに操作研修を行い、担当者が異動しても引き継げるマニュアルを残しておくことも重要です。

STEP6|公開後の保守・改善

公開後はCMS本体や拡張機能の更新、バックアップ、セキュリティ監視、アクセス解析、コンテンツ改善を継続します。

大学サイトは公開して完成ではありません。入試情報や研究情報などを継続的に更新しながら、検索流入や利用状況を確認して改善していくことが重要です。

RFP・要件定義に書くべき大学CMSの要件

大学サイトのCMSを入札・プロポーザルで発注する場合、RFPの内容が曖昧だと制作会社ごとの提案条件が揃わず、見積もりを比較しにくくなります。

最低限、以下の項目を整理しておきましょう。

項目 RFP・要件定義で決める内容
CMS管理対象 大学公式・学部・大学院・附属校・研究室など対象範囲
ページ数・サイト数 現在のページ数、移行対象数、新規作成数
ユーザー・権限 編集者・承認者・管理者と、それぞれの操作範囲
承認フロー 承認段階数、部署別承認、重要ページの承認者
アクセシビリティ 対象規格、適合レベル、試験・チェック方法
多言語 対応言語、翻訳方法、言語間のページ管理
性能 想定アクセス数、アクセス集中時の考え方
外部システム連携 教員情報、シラバス、出願、認証などの連携
セキュリティ アップデート、バックアップ、監視、脆弱性対応
保守 対応時間、障害対応、CMS更新、責任分界
納品物 仕様書、設計書、操作マニュアル、研修内容

特に見落としやすいのが「責任分界」と「納品物」です。CMSのアップデートを誰が行うのか、脆弱性が見つかった場合に誰が判断・対応するのか、独自開発部分の仕様書を納品するのかまで明文化してください。

また、記事前半でご案内した「ホームページリニューアル要件整理シート」を使って管理対象・必要機能・運用体制を先に整理しておくと、RFP作成時の抜け漏れ防止にも活用できます。

CMSリプレイスで失敗しやすい3つのパターン

①機能一覧だけでCMSを決める

比較表の機能数だけで選定すると、実際の大学組織や更新フローと合わないことがあります。

CMSはあくまで運用を実現するための手段です。先に組織・運用・要件を整理してから製品を選定してください。

②コンテンツ移行量を過小に見積もる

既存ページ数を正確に把握せず発注すると、構築後に大量の過去ページやPDFが見つかり、移行費用や期間が増える場合があります。

リニューアル前にURL・PDF・画像・フォームなどを棚卸しし、「移行する」「統合する」「削除する」を分類しておきましょう。

③公開後の運用設計がない

CMSを導入しても、操作研修や運用ルールがなければ更新業務は定着しません。

大学は担当者の異動もあるため、担当者個人の知識に依存せず、マニュアルと運用ルールで引き継げる状態にすることが重要です。

ファーストネットジャパンの大学CMS・ホームページ制作

大学サイトのCMS選定では、CMSそのものより、その上でどのような運用を実現するかが重要です。

大学サイトでは、CMSの標準機能だけでは完結せず、教員情報データベース、研究実績、シラバス、各種申込フォーム、多言語など、Webシステム開発や翻訳を伴うケースがあります。

ホームページ制作とシステム開発を一社で対応

ファーストネットジャパンは、1998年創業のWeb制作会社であると同時にWebシステム開発会社です。4,000件超の制作実績をもとに、企画・設計・制作からCMS構築、システム連携、公開後の保守・改善まで一貫して対応しています。

CMS構築を制作会社、データベース連携をシステム会社へ別々に発注する場合、システム間の責任分界や仕様調整が複雑になることがあります。一社で設計から開発まで対応することで、CMSと周辺システムを一体として設計できます。

特定CMSありきではなく要件から選定

特定のCMS製品を前提にするのではなく、大学の組織構造、更新担当者、必要機能、予算、今後の運用を確認したうえでCMSとシステム構成を検討します。

「どのCMSが良いかまだ決まっていない」「RFPを作る前に要件を整理したい」といった段階でもご相談いただけます。

公開後の保守・運用改善にも対応

CMSは公開後の保守が重要です。本体・プラグイン等の更新、セキュリティ、バックアップ、障害対応に加えて、アクセス解析やコンテンツ改善も継続的に行います。

まだ具体的なCMS製品や仕様が決まっていない場合でも構いません。大学サイトの現状と課題を伺ったうえで、必要な構成から整理します。

会社概要

会社名 株式会社ファーストネットジャパン
所在地 大阪市中央区南久宝寺町1-7-10 シャンクレール南久宝寺201
創業 1998年8月
法人設立 2004年12月
対応内容 ホームページ制作、CMS構築、Webシステム開発、Webマーケティング、翻訳・多言語サイト制作、保守・運用

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よくある質問

Q. 大学専用CMSとWordPress、どちらが良いですか

大学の要件によって異なります。承認フローやアクセシビリティなど必要な機能の多くを標準機能で満たせる場合は大学向け商用CMSが選択肢になります。一方、独自要件や外部システム連携が多い場合はWordPressなどの汎用CMSをカスタマイズする方法もあります。初期費用だけでなく、ライセンス・保守・将来の移行を含む総所有コストで比較することが重要です。

Q. 学部ごとのサイトを一つのCMSでまとめられますか

可能です。大学公式サイト、学部、大学院などを一つのCMSで管理し、部署ごとに編集権限を分ける構成があります。一方、研究室など一部サイトだけを分離するハイブリッド構成もあります。大学のガバナンス方針と各部署の自律性を確認したうえで管理範囲を決めます。

Q. 大学サイトのCMS構築費用はいくらですか

目安として、単一サイトの小規模構成で100万円〜250万円、複数の学部サイトを含む中規模構成で250万円〜600万円、大規模なマルチサイトで600万円〜です。ページ数、コンテンツ移行、権限・承認フロー、多言語、外部システム連携などによって費用は変わります。

Q. 現在使っているCMSのサポートが終了した場合はどうすれば良いですか

まず現行CMSのバージョン、カスタマイズ内容、サーバー環境、ページ数を調査します。そのうえで現行CMSの新しいバージョンへ移行するか、別CMSへリプレイスするかを比較します。サポート終了後は公式のセキュリティ更新を受けられない場合があるため、継続利用する場合もリスクを確認してください。

Q. アクセシビリティ対応はCMSだけで完結しますか

CMSだけでは完結しません。テンプレートやHTML構造で担保できる項目がある一方、画像の代替テキストやリンク文言などは更新担当者の運用にも影響されます。テンプレート設計、CMSの入力制御、公開前チェック、職員向け運用ガイドラインを組み合わせて対応することが重要です。

Q. 大学CMSのRFP・要件定義には何を書けば良いですか

CMS管理対象、ページ数、ユーザー権限、承認フロー、アクセシビリティ、多言語、性能、外部システム連携、セキュリティ、保守、納品物などを整理します。特に、誰がCMSを更新・保守するのかという責任分界と、仕様書・操作マニュアルなどの納品物を明確にしておくと、制作会社ごとの提案や見積もりを比較しやすくなります。

まとめ

大学CMSの選定では、製品の機能数を比較するだけでは十分ではありません。学部・研究室の管理範囲、更新担当者、承認フロー、アクセシビリティ、多言語、外部システム連携まで含めて設計することが重要です。

費用の目安は、小規模構成で100万円〜250万円、中規模で250万円〜600万円、大規模なマルチサイトで600万円〜です。初期構築費だけでなく、ライセンス・保守・バージョンアップを含む5〜10年間の総所有コストで比較してください。

CMS導入・リプレイスの成否を左右するのは、製品選定そのものよりも要件定義と公開後の運用設計です。RFPを作成する段階で、権限・責任分界・納品物まで明確にしておくことで、制作会社からの提案や見積もりも比較しやすくなります。

ファーストネットジャパンは、1998年創業・4,000件超の制作実績をもとに、大学サイトの企画・設計・ホームページ制作、CMS構築、Webシステム開発、多言語対応、公開後の保守・運用改善まで一貫して支援します。

「現在のCMSをこのまま使うべきか判断したい」「RFPを作る前に要件を整理したい」「学部サイトを一元管理したい」という段階でも構いません。まずはお気軽にご相談ください。

システム開発・Webシステム構築についてお困りですか?

ファーストネットジャパンでは、1998年の創業から培ってきた知見・経験を基に、業務システム・Webアプリ・アプリ開発など幅広いシステム開発をサポートしています。
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