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大学のCMS選定|学部分散サイトの一元管理・主要CMS比較・費用相場【2026年版】

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最終更新日:2026年07月10日

大学サイトのCMS選定をイメージしたアイキャッチ画像

この記事の監修者

齊藤 真也

株式会社ファーストネットジャパン 代表取締役

1998 年創業時からアプリ開発・Web マーケティング・フルリモート SES・ホームページ制作・翻訳・グラフィックデザインなど幅広い IT/クリエイティブ領域を手がけ、4,000 件超のプロジェクトを統括。セキュリティ対策・SEO・システム開発から中小企業のWeb戦略支援まで、技術とデザインの両面でクライアントの課題解決を27年以上にわたり支援してきた。
大阪本社・東京オフィスの2拠点体制で、全国の企業のデジタル化をサポート。
高松市出身。座右の銘は「圧倒的努力」。

大学のホームページをリニューアルするとき、必ず最初にぶつかるのがCMSの選定です。学部・大学院・研究室・附属校とサイトが分散し、更新依頼は情報システム課に集中し、アクセシビリティ対応も求められる。そのうえで「どのCMSを使うか」を決めなければなりません。

結論から書きます。大学サイトのCMS選定で成否を分けるのは、製品の機能比較ではなく、運用体制の設計と、CMSの標準機能の外側をどう作るかです。本記事では、大学特有の課題を整理したうえで、主要CMSの比較、マルチサイト構成、権限管理、アクセシビリティ対応、費用相場、移行手順までを実務目線でまとめます。

株式会社ファーストネットジャパンは、1998年創業・4,000件超の制作実績を持つ大阪のWeb制作会社です。ホームページ制作会社であると同時にWebシステム開発会社でもあるため、CMSの構築だけでなく、教員情報データベースや入試フォームなどの周辺開発まで一社で対応しています。

CONTENTS

大学サイトにCMSが必要な理由|学部分散という構造的課題

大学サイトは、一般的な企業サイトとは規模も構造もまったく異なります。数千から数万ページ、関与する部署は十数から数十、更新頻度も部署ごとにばらばらです。この構造が、大学サイト特有の問題を生みます。

更新依頼が情報システム課に集中する

もっとも多い相談がこれです。各学部の職員が自分でページを更新できず、「この文章を差し替えてほしい」という依頼が情報システム課や広報課に集中します。担当者は本来の業務ができず、依頼から公開までのリードタイムも伸びます。

CMSを導入する第一の目的は、更新権限を現場に戻すことです。ただし、権限を渡すだけでは誤情報の公開リスクが生まれます。だからこそ承認ワークフローの設計とセットで考える必要があります。

学部・研究室サイトが乱立し、ガバナンスが効かない

大学サイトでは、公式サイトとは別に、学部サイト、研究室サイト、センターサイト、プロジェクトサイトが独自に立ち上がっていきます。それぞれが別のサーバー、別のCMS、別のデザインで運用され、誰が管理しているのか把握できない状態になります。

この状態は、デザインの一貫性が失われるだけでなく、セキュリティ上のリスクにもなります。放置されたサイトは更新が止まり、脆弱性が残り、改ざんの入口になります。実際、大学関連の被害事例は公式サイトそのものより、学部・センター・教員が個別に運営していたサイトで多く発生しています。

2025〜2026年はCMSリプレイスの節目にあたる

いま大学サイトのCMS相談が増えているのには、明確な理由があります。主要CMSのサポート終了が重なっているためです。

CMS 状況 大学サイトへの影響
Movable Type 7 2025年11月1日にサポート終了 セキュリティパッチが提供されない。MT9系へのアップグレードまたは他CMSへの移行が必要
Drupal 7 2025年1月5日にサポート終了 公式のセキュリティ更新が停止。Drupal 10・11への移行は実質的な再構築になる
Drupal 10 2026年12月にサポート終了予定 Drupal 11以降への計画的な移行が必要
WordPress 2026年5月にバージョン7.0を公開 管理画面が刷新され、動作環境の要件も引き上げられた。サーバー側の対応確認が必要

サポートが終了したCMSを使い続けることは、単に「古いソフトを使っている」という話ではありません。脆弱性が公表されても修正されないため、既知の攻撃手法にさらされ続けることを意味します。大学は個人情報を大量に扱う組織であり、このリスクは看過できません。

逆に言えば、いまはリプレイスの好機です。サポート終了という明確な理由があれば、学内の予算申請も通りやすくなります。

大学のCMS選定でつまずく5つのポイント

大学CMS選定で重視すべき5つの判断軸をまとめた図

これまで多くの大学サイトの相談を受けてきた経験から、選定段階でつまずきやすい論点を5つ挙げます。要件定義の前に、この5つを学内で合意しておくと後工程が楽になります。

①過剰なカスタマイズで、担当者の異動後に誰も触れなくなる

大学サイトは5年から10年単位で運用されます。その間に担当職員は必ず異動します。導入時に大量のカスタマイズを積み上げると、当時の意図を知る人がいなくなった時点で、システムの全体像を把握できる人が学内から消えます。

対策は、標準機能でどこまで満たせるかを要件定義段階で見極めること、そしてカスタマイズ部分の設計書と運用マニュアルを必ず納品物に含めることです。開発を依頼する側として、ここは契約書に明記しておくべき項目です。

②権限設計を後回しにする

「あとで細かく設定すればいい」と考えて権限設計を後回しにすると、公開直前に組織図とCMSの権限構造が噛み合わないことが判明します。誰がどの範囲を編集でき、誰が承認するのか。これはデザインより先に決める項目です。

③アクセシビリティを最終工程で追加しようとする

コーディングが完了してからアクセシビリティ対応を追加すると、色設計・見出し構造・フォームのUIをやり直すことになり、費用と期間が大きく膨らみます。アクセシビリティは要件定義とデザイン設計の段階から組み込む前提で進めてください。

④日本語サイトと英語サイトを別のCMSで運用する

日本語版はCMS、英語版は手作業のHTML、という運用は珍しくありません。この構成では、入試情報や重要なお知らせを更新するたびに二重の作業が発生し、結果として英語版だけが古いまま放置されます。留学生や海外からの研究者にとって、これは深刻な情報格差です。

⑤入試シーズンのアクセス集中を想定していない

合格発表の直後、オープンキャンパスの申込開始直後、大学がメディアに取り上げられた直後。大学サイトには、平常時の数十倍のアクセスが短時間に集中する瞬間があります。データベースにアクセスして毎回ページを生成する構成のCMSでは、このピークで応答が遅れます。

対策は、静的なHTMLファイルを書き出して配信する構成にするか、キャッシュとコンテンツ配信網を前提とした設計にすることです。いずれもCMS選定の段階で決めておく必要があります。

大学サイトに使われる主要CMSの比較

ここからは、大学サイトで実際に採用されている主要なCMSを整理します。なお、以下はいずれも一定規模の大学サイトを構築できる製品であり、優劣を決めるものではありません。判断すべきは「貴学の要件と運用体制に合うか」です。

WordPress

世界のWebサイトの4割以上、CMS市場では6割近いシェアを持つオープンソースのCMSです。ライセンス費が不要で、拡張機能とテーマの選択肢が圧倒的に多く、扱える制作会社・技術者の数も最多です。

大学サイトでは、マルチサイト機能を使って学部・研究室サイトを一つの管理下に置く構成がよく採られます。2026年5月に公開されたバージョン7.0では管理画面が刷新され、動作に必要な環境の要件も引き上げられました。導入・アップグレードの際は、サーバー側の対応状況を先に確認してください。

注意点は、拡張機能を無秩序に増やすと脆弱性の管理対象が増えることです。大学サイトでは、導入する拡張機能を絞り、更新を運用手順に組み込むことが前提になります。

Movable Type

国産のCMSで、公開時にHTMLファイルを書き出す静的出力に対応している点が最大の特徴です。閲覧者はデータベースを経由せずHTMLを見るため、アクセス集中に強く、公開サーバー側の攻撃対象領域も小さくなります。入試シーズンの負荷が懸念される大学サイトとは相性が良い構成です。

バージョン7は2025年11月1日にサポートが終了しており、現行はバージョン9系です。旧バージョンで運用している場合は、アップグレードか他CMSへの移行を計画してください。ライセンス費が発生する点、扱える技術者がWordPressより少ない点は考慮が必要です。

Drupal

多言語対応と権限管理に強く、大規模サイトの構築に向いたオープンソースCMSです。海外の大学サイトでの採用実績が多く、複雑な情報構造を扱う場合に威力を発揮します。

一方で、バージョン7は2025年1月5日にサポートが終了し、バージョン10も2026年12月に終了予定です。バージョン7からの移行は上位バージョンへの単純な更新ではなく、実質的な再構築になります。学習コストが高く、対応できる技術者が限られる点も判断材料になります。

Sitecore

大規模組織向けの商用CMSです。訪問者ごとの出し分けやマーケティング機能を統合できる一方、ライセンス費と構築費が高額になります。大学サイトでは、複数キャンパス・複数ブランドを抱える大規模法人での採用が中心です。

国産の商用CMS(HeartCore・WebRelease など)

大学・自治体向けの機能があらかじめ組み込まれた商用CMSも複数あります。承認フロー、操作ログ、アクセシビリティの自動チェックといった機能が標準搭載されており、要件がはまれば構築期間を短縮できます。

一方で、ライセンス費が毎年継続して発生します。価格は個別見積もりのため、他大学の導入費用がそのまま参考にならない点にも注意が必要です。また、標準機能の範囲外の要望には対応できない場合があり、製品とベンダーへの依存が固定化しやすい構造にあります。

主要CMSの比較

項目 WordPress Movable Type Drupal 国産商用CMS
ライセンス費 無償 有償(買切・年間保守) 無償 有償(初期+月額または年額)
公開方式 動的生成(キャッシュ併用) 静的書き出しに対応 動的生成(キャッシュ併用) 製品により異なる
マルチサイト管理 標準機能で対応 標準機能で対応 標準機能で対応 標準機能で対応
権限管理・承認フロー 拡張または開発で実装 標準機能で対応 標準機能で対応 標準機能で対応
多言語対応 拡張または開発で実装 拡張または開発で実装 標準機能が強力 製品により異なる
アクセシビリティ自動チェック 拡張または開発で実装 拡張または開発で実装 拡張または開発で実装 標準搭載の製品が多い
対応できる技術者の数 最も多い 限られる 限られる ベンダーとパートナーに限定
カスタマイズの自由度 高い 高い 高い 標準機能の範囲内
向いている大学 柔軟性とコストを重視 アクセス集中対策を重視 多言語・大規模構造 短期構築と標準機能を重視

大学専用CMSと汎用CMS、どちらを選ぶべきか

判断軸はシンプルです。標準機能で要件の8割以上が満たせるなら専用CMS、独自要件が多いか、5年以上の総費用を抑えたいなら汎用CMSが有力になります。

専用CMSは初期構築が速く、大学向けの機能が最初から揃っています。ただしライセンス費は運用している限り発生し続けるため、10年運用すれば総額は大きくなります。汎用CMSはライセンス費が不要な代わりに、必要な機能を構築時に作り込む必要があります。

ここまで主要なCMSを比較しましたが、実務では「どれが優れているか」より「貴学の要件と運用体制に合うか」が決定要因になります。機能一覧で選んだCMSが、公開の2年後には誰も更新できなくなっている。大学サイトで最も多い失敗はこれです。

マルチサイト管理|学部・研究室サイトを一元管理する構成

大学サイトのCMS設計で、もっとも設計判断が問われるのがマルチサイトの構成です。大きく3つのパターンがあります。

構成 内容 向いているケース 注意点
完全統合型 公式・学部・センターを一つのCMSに統合し、テンプレートを共通化 デザインとガバナンスの統一を最優先する場合 各学部の独自要望を吸収しづらい
サブサイト分離型 公式サイトのみCMS管理し、学部サイトは独立運用 学部の自律性が高く、統制が難しい場合 セキュリティとデザインが分散する
ハイブリッド型 公式・学部・大学院を統合し、研究室サイトのみテンプレート配布で分離 大半の大学に適合 研究室サイトの管理責任の所在を明文化する必要がある

テンプレートとデザインガバナンスの統一

統合型・ハイブリッド型を採る場合、共通テンプレートとページ部品を先に設計します。ヘッダー、フッター、グローバルナビゲーション、パンくず、見出し、表組み、お知らせ一覧といった部品を定義し、各部署はその組み合わせでページを作る。これがデザイン崩れを防ぐ唯一の方法です。

研究室サイトをどこまで管理下に置くか

研究室サイトは、大学サイト運用で最も判断が難しい領域です。教員が個人的に立ち上げたサイトを強制的にCMSへ移行させると反発が起きます。かといって放置すれば、更新が止まったサイトがセキュリティの穴になります。

現実的な着地点は、大学のドメイン配下にあるサイトはCMS管理下に置き、テンプレートを配布したうえで研究室に更新権限を渡すという設計です。デザインと基盤は統一し、コンテンツの自由度は残す。この線引きを最初に学内で合意しておいてください。

権限管理と承認ワークフローの設計

CMSを導入しても更新が進まない大学の多くは、権限設計に原因があります。誰も更新できない構造か、逆に誰でも公開できてしまい怖くて触れない構造か、どちらかです。

部署・役割ごとの編集権限の切り方

権限は「部署」と「役割」の二軸で設計します。部署で編集できる範囲(ディレクトリ)を区切り、役割で操作できる内容(編集のみ/公開可/管理者)を区切る。この二軸に分けておくと、組織改編があっても所属グループの付け替えだけで対応できます。

役割 できること 想定担当
編集者 担当範囲のページを編集し、承認申請を出す 各学部・各課の職員
承認者 担当範囲の申請を確認し、公開する 各部署の責任者
全体承認者 トップページ・重要なお知らせの公開 広報課
システム管理者 権限設定・テンプレート・更新管理 情報システム課

職員が更新し、広報が承認する2段階フロー

大学サイトの標準は2段階承認です。現場の職員が原稿を作成して申請し、部署の責任者または広報課が内容を確認して公開する。トップページや入試情報のように影響範囲が大きいページのみ、承認者を広報課に限定します。

ここで重要なのは、承認者が承認作業だけに専念できる負荷に抑えることです。すべてのページの承認を広報課一箇所に集めると、結局そこが渋滞します。承認の階層を部署単位に分散させる設計にしてください。

操作ログと誤公開の防止

誰がいつどのページを更新・公開したかを記録する操作ログは、大学サイトでは必須要件です。誤情報が公開された際の原因追跡に使うだけでなく、記録が残ること自体が慎重な運用を促します。あわせて、公開予約と公開停止の機能、公開前のプレビュー環境も要件に含めてください。

ウェブアクセシビリティ対応をCMSでどう担保するか

国立大学法人・公立大学法人は行政機関等に区分され、私立大学・学校法人は事業者に区分されます。区分によって法的な位置づけは異なりますが、いずれにせよ大学サイトにはアクセシビリティ対応が求められます。ウェブサイトの対応は、日本産業規格であるJIS X 8341-3への準拠という形で要件化されるのが一般的です。

JIS X 8341-3 適合レベルAA準拠に必要なCMS側の機能

アクセシビリティ対応は、デザインとコーディングだけで完結しません。公開後に職員が作るページが基準を外していれば、サイト全体の準拠は崩れます。だからこそ、CMS側でどこまで担保できるかが重要になります。

担保する対象 手段 担当
色のコントラスト・文字サイズ デザイン設計とテンプレート 制作会社
見出し階層・意味的なHTML テンプレートと編集画面の制約 制作会社
画像の代替テキスト CMSの必須入力・公開前チェック CMSと職員
リンクテキストの内容 公開前チェックとガイドライン CMSと職員
PDFのアクセシビリティ 運用ガイドラインと代替HTMLの提供 職員

公開前の自動チェックを組み込む

代替テキストの欠落、見出しレベルの飛び越し、コントラスト不足、意味を持たないリンクテキスト。これらは公開前に機械的に検出できます。編集画面で警告を出し、重大なものは公開をブロックする。この仕組みを組み込めば、学内全体で分担更新しても品質の下限を守れます。

なお、既存サイトに1行のコードを追加するだけで対応が完了するとうたう外部ツールがありますが、これらは根本的な解決になりません。読み上げソフトの利用者から否定的な評価を受けている事例も多く、大学サイトの対応手段としては推奨しません。テンプレートとCMSの側で構造的に担保してください。

2026年度のJIS改正を見据えた要件定義

JIS X 8341-3は、国際的なガイドラインであるWCAG 2.2に一致する規格へ改正される見通しです。改正されれば、適合レベルAAで満たすべき達成基準の数が増えます。これから要件定義を行う大学は、改正後の基準を織り込んでおくことを推奨します。数年後に改修費用を再度計上する事態を避けられます。

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ウェブアクセシビリティ義務化とは?罰則の有無と対応範囲を正確に解説

多言語対応・留学生向け英語版サイト

留学生の受け入れ、海外研究者との連携、国際的な評価の獲得。大学サイトの英語版は、いまや広報物ではなく基盤です。しかし現実には、多くの大学で英語版だけが数年前の情報で止まっています。

CMSでの多言語一元管理

原因は運用構造にあります。日本語版と英語版を別々のCMSまたは別の仕組みで管理していると、更新のたびに二重作業が発生し、優先度の低い英語版が後回しになります。

一つのCMS内で同一ページの各言語版を紐づけて管理し、日本語版を更新すると英語版に「未翻訳」のフラグが立つ。この構造にすれば、少なくとも「更新漏れが可視化される」状態を作れます。

翻訳品質と更新タイミングのズレ

機械翻訳で英語版を自動生成する構成は、更新の同時性は解決しますが、品質を担保できません。大学サイトの英語版は、受験生・研究者・提携先が読む公式情報です。入試要項、学位プログラム、研究成果といった重要ページは、人手による翻訳と確認を前提としてください。

実務的には、お知らせやイベント告知は機械翻訳と簡易確認、入試・学位・研究に関する重要ページは人手による翻訳、という二段構えが現実的です。

英語版ホームページ制作の費用

内容 費用目安
英語版ホームページ制作(翻訳・構築を含む) 50万円〜150万円
翻訳のみ(既存サイトへの流し込みは別途) 5万円〜30万円

ファーストネットジャパンは翻訳サービスも自社で提供しています。CMS構築と翻訳を分離して発注すると、翻訳文をCMSへ流し込む工程で必ず調整が発生します。一社で受けられる体制は、この工程を圧縮できます。

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翻訳・多言語サイト制作サービス

大学CMS構築の費用相場

大学サイトのCMS構築費用は、サイト数・ページ数・マルチサイト構成の有無・独自開発の量によって大きく変動します。「一式いくら」という単価が存在しない領域であるため、以下はレンジとして参照してください。

規模 想定内容 費用目安
単一サイト・小規模 公式サイトのみ。100〜300ページ。標準機能中心 100万円〜250万円
マルチサイト・中規模 公式+学部数サイト。500〜2,000ページ。権限・承認フロー構築 250万円〜600万円
マルチサイト・大規模 公式+学部+大学院+附属校。数千ページ。多言語・外部データ連携 600万円〜
AI接客ホームページの追加 訪問者への質問・課題整理・提案・問い合わせ誘導 +約50万円
英語版サイトの追加 翻訳・多言語構築 50万円〜150万円
Webシステム開発(教員情報・シラバス連携など) 要件により個別見積もり 100万円〜
保守・運用(月額) 更新監視・バックアップ・脆弱性対応・軽微修正 月額3万円〜

ライセンス費・構築費・保守費の内訳

予算を組む際は、構築費だけを見てはいけません。商用CMSを選んだ場合、ライセンス費は運用する限り毎年発生します。5年運用するなら、構築費+ライセンス費×5年+保守費×60か月が実質的な総額です。稟議には、この総所有コストで比較した表を添えることを推奨します。

費用が膨らむ要因

見積もりが想定を超える典型的な要因は3つです。

1つ目は、コンテンツの移行ページ数です。既存サイトのページ数を数えたことがないまま発注し、実際には想定の3倍あったというケースは珍しくありません。2つ目は、外部システムとの連携です。教務システム、教員情報データベース、出願システムとの連携要件は、CMS構築とは別の開発工数として計上する必要があります。3つ目は多言語です。ページ数×言語数で作業量が増えます。

これらを見積もり前に洗い出しておくと、後から追加費用が発生する事態を避けられます。

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大学CMSの導入・移行の流れ(STEP6)

大学CMSの導入と移行の流れを示したフロー図

大学サイトのリニューアルは、要件定義から公開まで6か月から12か月が標準的な期間です。入札やプロポーザルを挟む場合は、さらに数か月を見込んでください。

STEP1|現状調査

既存サイトのページ数、サイト数、更新頻度、更新担当者、現行CMSのバージョンとサポート状況を洗い出します。ここで把握した数字が、以降のすべての見積もりの基礎になります。

STEP2|要件定義とRFP作成

サイトの目的、対象読者、必要な機能、権限構造、アクセシビリティ要件、多言語要件を文書化します。入札を行う場合はこれがRFP(提案依頼書)になります。ここが曖昧なまま進むと、後工程のすべてが揺れます。

STEP3|CMS選定と設計

要件をもとにCMSを選定し、情報設計、ページ構造、テンプレート設計、権限設計を行います。製品ありきで選ばないことが重要です。

STEP4|構築とコンテンツ移行

デザイン、テンプレート実装、CMS構築、外部システム連携を行い、既存コンテンツを移行します。移行は自動化できる部分と手作業が必要な部分を切り分け、作業量を事前に確定させます。

STEP5|研修とマニュアル整備

各部署の更新担当者向けに操作研修を行い、マニュアルを整備します。この工程を省略した大学サイトは、ほぼ例外なく公開後に更新が止まります。職員は異動するため、マニュアルは引き継ぎ資産として必須です。

STEP6|公開後の運用・保守

公開はゴールではなく起点です。CMS本体と拡張機能の更新、脆弱性対応、バックアップ、アクセス解析にもとづく改善を継続します。

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RFPに書くべきCMS要件

入札・プロポーザルでCMSの要件を書く際、最低限含めるべき項目を挙げます。ここが埋まっていれば、提案の比較が可能になります。

項目 記載すべき内容
対象範囲 公式・学部・大学院・附属校のうち、どこまでをCMS管理下に置くか
ページ数・サイト数 移行対象の実数と、新規作成の想定数
権限・承認 役割の種類、承認の段階数、操作ログの要否
アクセシビリティ 準拠する規格と適合レベル、公開前チェックの要否
多言語 対応言語、一元管理の要否、翻訳の実施主体
性能要件 想定同時アクセス数、ピーク時の応答目標
外部連携 教務システム・教員情報・出願システムとの連携要件
保守・サポート 対応時間、対応範囲、脆弱性対応の責任分界
納品物 設計書、運用マニュアル、研修の実施回数

特に見落とされがちなのが「納品物」と「責任分界」です。CMS本体の更新は誰が行うのか、拡張機能の脆弱性が公表された際に誰が判断して適用するのか。契約時に明文化しておかないと、公開後に宙に浮きます。

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CMSリプレイスで失敗する3パターン

①機能一覧で選び、運用体制を設計しなかった

比較表の丸の数でCMSを選んだ結果、実際の組織構造と権限設計が噛み合わず、結局これまで通り情報システム課がすべて更新している。最も多い失敗です。CMSは道具であり、運用体制の設計こそが本体です。

②コンテンツ移行量を過小に見積もった

「だいたい500ページくらい」で発注し、実測したら2,000ページあった。移行費用が膨らみ、予算が足りず、結果として古いページが移行されないまま放置される。着手前にページ数の実測を行ってください。

③公開して終わり、更新が止まる

研修を行わず、マニュアルも整備せず、公開直後の担当者だけが操作を知っている状態でスタートする。1年後に担当者が異動し、誰も触れなくなる。CMSを導入した意味が消えます。

この3つは、いずれもCMSの選定ミスではありません。導入プロジェクトの設計ミスです。裏を返せば、要件定義と運用設計を丁寧に行えば、どのCMSを選んでも大きく外すことはありません。

AI接客ホームページで問い合わせ対応を自動化する

大学サイトのCMSリニューアルと同時に検討していただきたいのが、AI接客ホームページです。

チャットボットとAI接客の違い

従来のチャットボットは、あらかじめ用意した質問と回答のセットに沿って応答するだけの仕組みでした。想定外の質問には答えられず、結局「詳しくはこちらをご覧ください」とページに誘導して終わります。

AI接客ホームページは、ここが根本的に違います。AIが訪問者に質問を投げかけ、課題を整理し、状況を診断し、最適な情報を提案し、問い合わせへ誘導する。ホームページにAIの案内担当を配置する、という考え方です。

項目 従来のチャットボット AI接客ホームページ
応答の仕組み 登録済みのFAQ・シナリオから選択 訪問者の状況をふまえて対話
訪問者への働きかけ 受け身。聞かれたら答える 能動的に質問し、課題を整理する
想定外の質問 回答できない 文脈を理解して応答する
役割 問い合わせの削減 問い合わせの獲得と質の向上
成果指標 自己解決率 コンバージョン改善・リード獲得

受験生・保護者・在学生からの問い合わせをAIが一次対応する

大学サイトには、入試日程、出願方法、奨学金、学費、オープンキャンパス、証明書発行と、性質の異なる問い合わせが集中します。これらは入試課・学生課・事務局へ問い合わせフォームや窓口を通じて流れ込み、繁忙期には対応が追いつきません。

AI接客を導入すると、訪問者の属性(受験生か、保護者か、在学生か、企業か)をAIが対話の中で把握し、必要な情報へ直接案内します。単なるページへの誘導ではなく、「あなたの状況ならこの制度が該当します」という診断まで踏み込めます。

入試課・情報システム課の負荷削減とオープンキャンパスへの誘導

効果は2方向に現れます。一つは業務負荷の削減。定型的な問い合わせをAIが一次対応することで、職員は個別対応が必要な案件に集中できます。もう一つは獲得です。サイトを訪れただけで離脱していた受験生に対し、AIが対話を通じてオープンキャンパスの申込や資料請求へ誘導します。

これはWeb接客によるコンバージョン改善であり、大学広報の営業効率化そのものです。CMSリニューアルと同時に組み込めば、追加費用は約50万円です。既存サイトへの後付けも可能ですが、CMS構築と同時に行うほうが設計上の整合が取れます。

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ファーストネットジャパンの大学サイト構築|CMSは目的ではなく手段です

大学サイトのCMS選定は、製品比較から始めると必ず行き詰まります。どのCMSも、ページの作成・更新・権限管理・承認フローといった基本機能は備えているためです。

実際に大学サイトの構築で難所になるのは、CMSの標準機能の外側です。教員情報データベースとの連携、シラバスや研究業績の一覧出力、入試出願フォームの要件、日英の同時更新をどう運用に落とすか。これらは「どのCMSを選ぶか」ではなく、「選んだCMSの上に何をどう作るか」の問題です。

制作と開発を一社で担う体制

ファーストネットジャパンは、1998年創業のホームページ制作会社であると同時に、Webシステム開発会社です。4,000件超の制作実績と、業務システム・Webアプリケーションの開発実績の両方を持っています。

制作会社にCMS構築を、システム会社に連携開発を、それぞれ別々に発注すると、必ず境界線上で調整が発生します。責任分界が曖昧な領域は、どちらも手を出さないまま放置されます。一社で受けられる体制は、この問題を構造的に解消します。

特定製品を売らないから、要件から逆算して選定できる

当社は特定のCMS製品を販売する立場にありません。だからこそ、貴学の要件・組織構造・予算・運用体制から逆算してCMSを選び、標準機能で足りない部分は開発で埋めることができます。CMSの制約に合わせて要件を削る必要がありません。

移行後の運用・保守・改善まで一貫対応

公開後の保守、脆弱性対応、アクセス解析にもとづく改善、コンテンツの追加制作まで継続して対応します。「作って終わり」にしないことが、大学サイトを5年後も機能させる唯一の方法です。

「まだCMSを比較している段階」「要件定義をこれから始める」「学内で予算を通すための資料が必要」という状態でも構いません。まずはお気軽にご相談ください。

会社概要

会社名 株式会社ファーストネットジャパン
所在地 大阪市中央区南久宝寺町1-7-10 シャンクレール南久宝寺201
設立 2004年12月(1998年8月創業)
URL https://gelatocms.com/

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よくある質問

Q. 大学専用CMSとWordPress、どちらが良いですか

A. 要件次第です。標準機能で要件の8割以上を満たせるなら専用CMS、独自要件が多い場合や5年以上の総所有コストを抑えたい場合はWordPressのような汎用CMSが有力になります。当社は特定のCMS製品を販売していないため、製品ありきではなく要件から逆算して選定します。標準機能で足りない部分はシステム開発で対応できるため、CMSの制約に合わせて要件を削る必要がありません。

Q. 学部ごとのサイトを一つのCMSでまとめられますか

A. 可能です。主要なCMSはいずれもマルチサイト管理に対応しており、公式サイト・学部サイト・大学院サイトを一つの管理画面で運用できます。実務上は、公式・学部・大学院を統合し、研究室サイトのみテンプレートを配布して更新権限を渡すハイブリッド型が現実的です。統合の範囲は、学内のガバナンス方針と各部署の自律性のバランスで決めます。

Q. 大学サイトのCMS構築費用はいくらですか

A. 単一サイト・小規模で100万円〜250万円、マルチサイト・中規模で250万円〜600万円、大規模で600万円〜が目安です。ページ数、サイト数、外部システムとの連携、多言語対応の有無で大きく変動します。商用CMSを選ぶ場合はライセンス費が毎年発生するため、構築費だけでなく5年間の総所有コストで比較することを推奨します。

Q. 現在使っているCMSのサポートが終了しました。どうすべきですか

A. 早急に対応してください。サポート終了後は脆弱性が公表されても修正が提供されないため、既知の攻撃手法にさらされ続けます。選択肢は、同じCMSの現行バージョンへアップグレードするか、別のCMSへ移行するかの二つです。カスタマイズが少なければアップグレード、大幅なカスタマイズがあり移行が実質的な再構築になる場合は、リニューアルと合わせて他CMSへの移行を検討する価値があります。

Q. アクセシビリティ対応はCMSだけで完結しますか

A. 完結しません。色のコントラストや見出し構造はデザインとテンプレートで担保し、代替テキストやリンクテキストは公開時に職員が入力する内容に依存します。CMS側でできるのは、公開前の自動チェックによって基準を外したページを検出し、警告または公開の停止を行うことです。設計・実装・運用ガイドラインの三つが揃って初めて、サイト全体としての準拠が維持できます。

Q. AI接客ホームページとチャットボットは何が違いますか

A. 従来のチャットボットは、登録済みのFAQやシナリオに沿って受け身で応答する仕組みです。AI接客ホームページは、AIが能動的に訪問者へ質問し、課題を整理し、状況を診断したうえで最適な情報を提案し、問い合わせへ誘導します。大学サイトでは、受験生・保護者・在学生からの問い合わせをAIが一次対応することで、入試課や事務局の負荷を削減しつつ、オープンキャンパスの申込や資料請求への誘導を強化できます。CMS構築と同時に導入する場合、追加費用は約50万円です。

まとめ

大学サイトのCMS選定について、実務目線で整理しました。要点は次の通りです。

第一に、CMSの機能比較で優劣は決まりません。どの製品も基本機能は備えています。差がつくのは、要件定義と運用体制の設計、そしてCMSの標準機能の外側をどう作るかです。

第二に、大学特有の課題は学部分散のガバナンス、権限管理と承認ワークフロー、アクセシビリティ対応、多言語運用、アクセス集中の5点に集約されます。この5点を要件定義の段階で言語化してください。

第三に、2025年から2026年はCMSのサポート終了が重なる時期です。リプレイスの必要性を学内に説明しやすいタイミングであり、いま動く合理性があります。

費用は、単一サイトで100万円〜250万円、マルチサイトの中規模で250万円〜600万円が目安です。AI接客ホームページを追加する場合は+約50万円、英語版サイトは50万円〜150万円が加わります。

ファーストネットジャパンは、1998年創業・4,000件超の制作実績を持つ大阪のWeb制作会社です。ホームページ制作からWebシステム開発、CMS構築、翻訳、公開後の運用・改善までを一貫してサポートします。特定のCMS製品を販売する立場ではないため、貴学の要件から逆算した中立的な提案が可能です。

「まだ比較検討の段階」「要件定義をこれから始める」という段階でも構いません。まずはお気軽にご相談ください。

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この記事の監修者

齊藤 真也

株式会社ファーストネットジャパン 代表取締役

1998 年創業時からアプリ開発・Web マーケティング・フルリモート SES・ホームページ制作・翻訳・グラフィックデザインなど幅広い IT/クリエイティブ領域を手がけ、4,000 件超のプロジェクトを統括。セキュリティ対策・SEO・システム開発から中小企業のWeb戦略支援まで、技術とデザインの両面でクライアントの課題解決を27年以上にわたり支援してきた。
大阪本社・東京オフィスの2拠点体制で、全国の企業のデジタル化をサポート。
高松市出身。座右の銘は「圧倒的努力」。



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